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座り方と姿勢の話をお伝えしただけ。4人の方の演奏がこんなに変わりました。
この記事のいちばん最後にこれまでのメルマガに添付した記事のリンクを貼り付けておきますので、また「読み返したい」と思っていらしゃる方は、どうぞお読みくださいね。
今回こ紹介するお話は、「椅子の座り方と姿勢を変えただけで演奏がこれだけ変わりました。」という実例のご紹介です。
くれぐれも、この内容をご紹介するからと言って、何も「私のレッスンを受けてください」という意味ではないのです。
じゃぁ、「なぜこの記事をご紹介するのか???」というと、どんな先生でも良いので「身体の使い方」も教えてくださる先生を見つけていただきたいのです。
もっと言ってしまえば、ピアノの先生じゃなくても良いかもしれません。
事実、私はピアノの先生から身体の使い方を教わったことがありません。
アレクサンダーの本と出会って、その後はYouTubeなどでもピアノの先生よりも、ドラムやギターの脱力の動画だったり、他の管楽器の先生だったり、あとはヨガやピラティス、バレエなどでも応用できるところは応用させていただいて、音と脱力、身体の使い方について自分自身で学んで来ました。
これって、私が特別ってことではないと思うのです。私に出来たことなので、きっと他の人でもできることだと思うのです。
以下の方々の演奏の違いをぜひ見て(聴いて)いただいて、ぜひこ自身でも身体の使い方を研究して見てくださいね、
身体の使い方を学んだだけで、演奏と音色がこんなに変わります。
事実をお伝えすると、この数ヶ月の間に複数の方が単発レッスンに来て下さいました。
その中から、今回は4名の方の演奏、もしくは感想をご紹介します。
私のところに、レッスンを受けに来られる方には、まず何もお伝えしていない段階で「2〜3小節程度の演奏」をしていただいています。そして、その日のレッスンが終わる寸前にも同じ曲を演奏していただいています。
こうして動画を撮ってレッスン前と後の演奏を比べることで、音の違いを確認していただいているのです。
今日は、ここ数ヶ月の間にいらした方の中から4名の方の演奏をご紹介させていただきます。
ここではレッスンという表現をしていますが、私のところに一番最初に来られるときにお伝えしているのは、「ピアノ曲に関する」ことは全くお伝えしていません。
では、何をお伝えしているかというと、椅子の座り方と姿勢の保ち方、そして身体の仕組みなどをお伝えしているだけなのです。
事実をお伝えすると、この数ヶ月の間に14名の方が単発レッスンに来て下さいました。そして、結論だけ言ってしまえば、<その当日に「椅子の座り方を変えた」&「身体の仕組みを少しお伝えした」その2点だけ>ということになります。
そのたった2点だけで、演奏はここまで変わってくるということをお伝えしたいと思います。
※ なお、このメールに貼り付けている動画は「限定公開」にしております。ご協力いただいている方のプライバシーの問題もございますので、リンクの転送などは禁止とさせていただきます。ご理解とご協力をお願い致します。
Mさんの場合
Mさんは音楽系大学を卒業されていて、現在はピアニストとして演奏活動もされている他、ご自宅でピアノも教えていらっしゃいます。
最初のレッスンの時に座り方と身体の使い方の基本的な部分だけをお伝えしました。
全ての動画には、レッスン前とレッスン後の動画が編集されています。
Mさんからは、最初にレッスンに来られてから10日後位に、
「先生! お客さんから音が綺麗になったと言われました!!!」
というメッセージをいただき、私もとっても嬉しく思った感情を今でもしっかり覚えています。
それからMさんはしばらく私のところに通いたいと言うことで、単発ペースでですが音色の研究を続けていらっしゃいます。
この動画を見ておわかりいただけると思うのですが、当日の最初と2週間後の演奏を比べると「演奏が劇的に変わっている」のは事実です。
Mさんの中の事実は私にはわからないのですが(私はMさんではないので)、多分、音色が変わる、身体の使い方もなんとなくわかってくる、「自分に自信がつく」。
この「自分に自信がつく」というのが実はいちばん大きな要素なんじゃないかな?と私は勝手に思っています。
この下のMさんの演奏の動画を差し替えました。ご了承下さいませ。
余談ですが、実は最近ピアノの調律がありました。その調律師さんとは以前から打鍵の方法などに付いて色々とお話をさせていただいていて、調律師さんは調律師さんの観点から「ピアノの打鍵」に付いて研究していらっしゃいます。
その調律師さんにこのMさんの動画を見せたところ、「身体の使い方、音の出し方はまちがいないです。綺麗な音を出されています」と言うお墨付きを頂きました。(私も嬉しい❤︎)
このMさんの場合は、今、基礎の基礎を最初から(経験ゼロの子供と同じように)レッスンしていただいています。(もちろん進み方はものすごく速いですし、やっている曲はリストの曲だったりもするのですが・・・)
この基礎に戻るという作業が、ご自身の演奏を大きく変えるということをご理解いただけると嬉しいです。
Kさんの場合
Kさんは、元々がエレクトーンを先に勉強されていらっしゃった方です。その後、ジャズピアノを勉強されて、エレクトーンのプロ奏者とジャズピアノのプロ奏者として活躍していらっしゃるとのことです。ジャズピアノを演奏する際に思ったように指が動かないというのがお悩みだったようでした。
Kさんも、初回は座り方と姿勢を直しただけという内容だけです。それでも、その日のうちに音色もだいぶ美しくなりました。
2回目のレッスンでは、基礎的な指の使い方(解剖学的な仕組み)などをお伝えしただけです。(ピアノ曲についてのレッスンは一切しておりません)
Kさんの話によると,Kさんの演奏の後にわざわざお客さんがKさんのところに来てくれて
「ピアノのことはわからないのだけど、あなたのピアノの音がとても良かった」と言われた。
Kさんは今まではそういう経験がなかったので、わざわざ言いに来てくれるってすごいな・・・と思ったと話をしてくださいました。
Kさんの演奏です。
Tさんの場合
Tさんは、子育ても落ち着き、これからご自身の人生を楽しむためにこの秋に若い学生に混ざって音大大学院の受験を目指していらっしゃる方です。この2年間、数多くのコンクールにも参加され、最近は入賞も果たせるようになられたとのことです。
Tさんの場合は、同じ曲では、初回の日の動画しか撮影しておりませんでしたので、初回の日のレッスン前のとレッスン後の動画の2つの動画を繋いであります。
レッスンと言っても、初回は他の方と同じように「座り方」と「身体の使い方」をお伝えしただけの内容です。
その後、単発で数回レッスに来られたのですが、その感想を書いてくださったメールの一部をご紹介すると・・・
何より即効性があったのは、両手オクターブで飛ぶところです。それが2ページほど続く曲があり、これまでは弾くのに必死で身体も気持ちも固まっていたのですが、「指に力を入れる必要はない」「腕の重みだけでいい」とMinna先生のレッスンを受けたら、急速にラクになり、ほとんど音を外さずに弾けるようになったのです。
Tさんの演奏
熟年紳士のYさん
Yさんは老後の楽しみに・・・とピアノを始められたそうです。今ではピアノが人生の生きる上での楽しみになっているとおっしゃるほどピアノが大好きなんだそうです。
Yさんの場合は、ピアノサークルの発表会が近かったということでしたが、最初のレッスンは他の方と同じように、座り方と身体の構造などについてお話ししただけです。
下のビデオの動画2本を比べていただければわかりますが、その日のうちにかなりの変化が出ています。
その後、Yさんは暗譜などのアドバイスもさせていただき、発表会に望まれたとのことです。
その発表会終了後にYさんからすぐにお礼のメールが届きました。その一部をご紹介します。
こんばんは。発表会が終りました。何点が適当なのかわかりませんが,これまでの発表会の中で,一番の出来だった,と感じています。
(中略)
「先生,ありがとうございました」と最初に言いたくてメールしました。
演奏は,不完全だったとも反省しています。でも,それなりに弾けたのは,先生のアドバイスがあったからだと思います。
ありがとうございました。
Yさんの演奏
・・・・・・・・
他のスポーツでの経験をピアノ演奏に活かしてみよう!!!
このようにほんのちょっとのコツ(座り方や身体の使い方)を知る、たったそれだけのことでピアノ演奏(ピアノの音色)が劇的に変わるという事実をご理解いただくことが出来ましたしょうか???
何も人に教わるだけがピアノの学び方ではありません。
特に身体の使い方でしたら、他のスポーツのやり方がピアノ演奏に応用できる場合がとても多いのです。
冒頭にもお話ししました通り、私の場合ですと、私自身もピアノの先生からこの身体の使い方を教わった経験は全くありません。前にどこかの記事で同じ内容について触れていますが、私が学んできたのは、アレクサンダーテクニック、ピラティス、ヨガ、バレエ etc…. なのですが、
私の生徒さんで中学生の生徒さんがソフトボール部に所属していてとてもピアノが上手になったという経験があります。
また、ゴルフ、野球、サッカーなども軸を整えることが大事なポイントになりますので、原理としては全く同じことだと言えるでしょう。
また、私自身の経験のひとつなのですが、「ドラム演奏」や「ギター演奏」の動画(YouTube)で脱力について説明してあるものも多いです。私は、ドラム演奏の脱力の動画がとっても役に立ったという記憶があります。
何もピアノの動画を探すだけでなく、他のジャンルの動画でもその説明が自分にぴったり合うものがあるかもしれません。
ちょっと難しい言葉で言うと「抽象度を上げる」と言う言葉を使えるのですが、考え方を狭くしてしまわないで、広い視野を持って取り組まれると良い結果が出るかもしれません。
あなたたがピアノでいつも幸せでいられることをいつも応援しています。
過去の記事で、座り方と姿勢に関するものを集めてみました。
・ピアノの椅子の座り方が、脱力と演奏時の音にどれくらい影響を与えるのか?
・ピアノ演奏で良い音が出ないのは椅子の座り方が間違えている!(理論編)
・ピアノの椅子に乗せて座るだけで音色が劇的に変化するグッズがあった!
・ピアノの美しい音色と筋肉の関係、脇の下の筋肉が重要というお話(動画付き)
・ピアノの椅子の座り方が、演奏時の音にどれくらい影響を与えるのか?
・正しい「身体の使い方」でピアノ演奏が急激に上達する!(前編)
・正しい「身体の使い方」でピアノ演奏が急激に上達する!(後編)
<これまでのメルマガ記事はコチラ>
- 1回 幸せピアノって何だろう???
- 2回 幸せピアノの3つの要素のバランスが取れて、初めて満足がいくピアノ演奏になる。
- 3回 形だけを求めていても本物のピアノに出会えない。必要な心の成熟度って?
- 4回 無いものに目を向けるのではなく有るものに目を向ける>と幸せが見えてくる。
- 5回 おやじの挑戦、50代で「ラ・カンパネラ」を独学・1年で弾いた男性の話(前編)
- 6回 おやじの挑戦、50代で「ラ・カンパネラ」を独学・1年で弾いた男性の話(後編)
- 7回 おやじの挑戦、52歳で独学1年でラ・カンパネラを仕上げたその「5年後」。
- 8回 52歳の初心者がラ・カンパネラに挑戦、成功の秘密を分析しました。
- 9回 教え方/教わり方に決まりはない???自分に合った教え方/教わり方を見つけよう。
- 10回 身体の使い方を変えただけで”ピアノの音色が激変”した事実をご紹介します。
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今回のメルマガの内容が、読者の皆様のお役に立ったら嬉しいです。
あなたがピアノで幸せでいられることをいつも応援しています。
ピアノの幸せ配達人・Minna でした。
なるほど。
道を究めるには、
その道だけではなく、
いろんな他の道からも
学ぶことができると言うことですね。
姿勢、脱力、と言った事柄を
抽象度を上げて、
他の事柄からも
学べると言うことですね。
なるほど。
今回も勉強になりました!
ありがとうございます!
Keiichi さん、
さすがに理解が早いですね^^