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正しい「身体の使い方」でピアノ演奏が急激に上達する!(後編)

「身体の使い方」と「ピアノの上達」はかなり深い関係があるというお話の続編です。ぜひ前回の記事「正しい『身体の使い方』でピアノ演奏が急激に上達する!(前編)」の記事もお読みになってくださいね。

 

この身体の使い方とピアノ演奏の関係については、私自身、長年ピアノを習っている(生徒として)いますが自分の先生からそのことについて教えていただいたことは「ほとんどない」と言って良いかと思います。これは私の勝手な推測(想像)ですが、先生たちもそういう観点からピアノ演奏について教わっていないのだと思います。私の場合は、身近にスポーツインストラクターなど身体に関して勉強をしているエキスパートがたくさんいるので、「この場合の身体の使い方はどうなんでしょう?」と情報を得て、それをピアノ演奏に応用していると言った感じです。

では、具体的に「私たちが身体の使い方で、どんな勘違いをしているのか?」を説明(立証)していきますね。

 

 

<実験1>ボディマッピングが間違えていることを立証「首回し」。

 

まず<実験1>を行なっていきましょう。これは、あなたが身体のボディマッピングを間違えていることを立証するものです。

中には、特定のスポーツをしている方はボディマッピングが間違えていない場合もあるので、全員がミスマッピング(間違えた身体のボディマッピング)をしているとは言えないのですが、8割以上の方が間違えた「ボディマンピング」をしています。

 

さて、実験です。

 

α 実験<前>の事前チェック

  1. 1.椅子に座ります。
  2. 2.座骨を座面にしっかりつけて、正面を向きます。
  3. 3.正面を向いている時に、何か目印を見つけておいてください。(テレビが正面にあるなど)
  4. 4,次に肩の位置は、正面を向いたまま(正面に平行なまま)首だけ右に回してみてください。
  5. 5.首が回る最大角度まで顔を右に回していきます。これ以上行かないと思う場所で止まります。
  6. 6.この時に何か目印を見つけておいてください。壁のシミでも良いし、カーテンのこの柄でも良いです。
  7. 7.今度は反対をやります。首を元に戻し、反対側に首を回します。
  8. 8.同じように、首が最大角度まで回ったのを確認して何か目印を見つけておいてください。
  9. 9.家具の一部でも良いし、何が見えるなど、なんでも良いので何が見えたかのチェックをしたいので目印を覚えておいてください。

 

知識のインプット(身体の作りを再認識する)

 

Aの確認(背骨は頭の中のどこにある?)

 

  1. 1,ご自身の首の後ろにある「骨」を触ってみてください。
  2. 2,首こりがひどい人は、この骨の周りをもみほぐすと気持ち良いと感じる部分、その骨を上から下へなぞってみてください。
  3. 3,その骨を触った状態で、頭の方に行こうとすると骨は頭の中に消えてしまうので触れません。
  4. 4.その触れなくなった骨は、頭蓋骨の中に伸びています。(これをイメージし見てください)
  5. 5.今度は、2の指(人差し指)を耳の穴に差し込むような動作をして見てください。
  6. 6.「聞きたくない!」という時に、子供がよくやる「パフォーマンス」と同じ動作です(写真参照)。
  7. 7.6のポーズの左右の2の指が「頭の中で結びつくイメージ」を持ってください。
  8. 8.「4の首から向かっている骨」と「7の人差し指を結んだ直線」が頭の中でクロスするのをイメージしてみてください。
  9. 9.このクロスは、実は喉の奥に位置します。

 

背骨は両耳の中心とクロスしていて、喉の奥になります。

 

Bの確認(背骨と頭が結びつく場所)

 

実は、AとBは同じことを言おうとしています。

同じことを伝えるのに、別の方向からアプローチして伝えようとしているのですが、Aがわからない方はBのやり方で試してみてください。

 

  1. 1.首を「ウンウン」と「うなづく」ように、動かしてみてください。
  2. 2.今度は首を「イヤイヤ」というように、左右に振ってみてください。
  3. 3.1と2が頭の中で「クロスしている場所」をイメージしてみてください。
  4. 4.わからない場合は、1と2を何回か繰り返してみてください。
  5. 5.そのクロスした場所は、左右の耳が繋がった場所とクロスします。

 

<立証> 頭の中心を知ると何が変わる?

 

さて、上記、AとBの確認をした後に、最初の実験を再度、もう1回行います。

 

 

β 実験<後>の事後チェック

(内容は、αのチェックと同じです)

  1. 1.椅子に座ります。
  2. 2.座骨を座面にしっかりつけて、正面を向きます。
  3. 3.正面を向いている時に、何か目印を見つけておいてください。(テレビが正面にあるなど)
  4. 4.次に肩の位置は、正面を向いたまま(正面に平行なまま)首だけ右に回してみてください。
  5. 5.首が回る最大角度まで顔を右に回していきます。これ以上行かないと思う場所で止まります。
  6. 6.この時に何か目印を見つけておいてください。壁のシミでも良いし、カーテンのこの柄でも良いです。
  7. 7.今度は反対をやります。首を元に戻し、反対側に首を回します。
  8. 8.同じように、首が最大角度まで回ったのを確認して何か目印を見つけておいてください。
  9. 9.家具の一部でも良いし、何が見えるなど、なんでも良いので何が見えたかのチェックをしたいので目印を覚えておいてください

情報を得る前と得た後で、かなりの方が「この違い」を体感できます。

αの時の首の可動域と、βの時の首の可動域が「かなり違う」ことを実感されていることと思います。

 

αの時に自分が見つけておいた目印よりも、βの時の方がもっと先まで見えるようになっていますよね?これが「ボディマンピングの間違いに気づく」ということです。

 

 

頭の中心を感じながらピアノを弾くとピアノの音も変わる!

 

いよいよピアノの話に戻します。

この頭の中心を感じながら、(わからなくなったら「ウンウン、イヤイヤ」を繰り返して、頭の中心を感じてくださいね)その中心を保つように身体を維持してピアノを弾いてみてください。

ピアノの音色が「激変」していることに気づかれるはずです。

 

理由は簡単です。締め付けられていた骨が「解放」されたので、緩やかな芳醇な音を手に入れることができたのです。

まだまだお伝えしたいことはたくさんあるのですが、また長文になってしまったので、今日はこれでおしまいにします。

「ピアノと身体の使い方」を意識してみてくださいね。音色が劇的に変わるのは事実なのです。

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