Minnaです。
今日のテーマは
たまごの手を作る、という内容でお届けします。
この内容はYouTubeで配信している内容を
文字として書き起こしたものです。
動画の方もぜひご覧くださいね
▼▼▼ 動画はコチラ▼▼▼
1, たまごの手を作る 実はNG?
小さいときからピアノを習っていらっしゃった方は、
ピアノを弾くときの手は、卵を掴んだような手にしてくださいって、
先生からかなり言われたんじゃないでしょうか?

私自身もこの「卵の手」を作るように、自分のピアノの先生から言われました。
ですが……
今はハッキリと言えます。
この「卵の手」は、作ったらダメなのです。
もしかしたらピアノの先生の中には、 「ピアノを弾く時は卵の手を作ってね」って
今でも言ってらっしゃる先生がいるかもしれません。
卵の手、卵を掴むような手ということを、
どういうつもりでおっしゃっているのかわかりませんが、
基本的にはこの卵の手を作っちゃダメなんです!
そんなお話をしていきます。
この動画を最後まで見ていただくと
なんで卵の手を作っちゃいけないのか?
理論も含めて理解できるようになりますので ぜひ最後までお付き合いください。
2、 「卵の形を作る」と「卵の形になる」
すでにお伝えしましたが、ピアノの鍵盤を弾くときには、
この、手のひらの中に卵を入れたような手を作って演奏しましょう!
と 数多くの人が言われてきたと思います。

私自身もピアノの先生から言われました。
ですが、これは作っちゃダメなのです!
まず、2つの動作をやってみせますので見ていてくださいね。
まず1つ目に、卵の手、この中に卵が入るようなつもりで手を作ってみます。
卵がつぶれないように作ってみました。

2つ目は、皆さんもやってみてくださいね。
手をユルユルユルユル、ブランブラン~って振った手を、
柔らかくヒュッ!と置くと、
同じに見えますよね?

ところがこの2つは、見た目は一緒なんですけど、実は中身が全然違うんです。
どう違うのかをご説明しましょう。
卵の手にした手をごらんください。このように 固めて作っています。
皆さんも是非やってみてください。やると納得できると思います。

いま卵が入るような手を作りましたよね。
作るということは、意識でこの形を作りますから、
実はこの指がすごく硬いのです、だって作っているんですから。

このように、指の形を作ってくださいね、というと、指が硬くなってしまいます。

ところがピアノって硬い指で弾くのではなく、力を入れるのは一瞬だけでいいのです。
このことは前々回の動画で説明しています。
(鍵盤底押しNG https://m.youtube.com/watch?v=W-_vdiOysy4)
3,力を入れるのは一瞬だけでいい
ピアノの鍵盤の底には音が出る仕組みがなく、押した鍵盤が一瞬下がると上のハンマーに力が伝わります。
ですから力を入れるということは、本当に文字通り「一瞬」でいいのです。
1回ギュって力が入れば、それだけで音は出ます。
ピアノの鍵盤の代わりにイメージしやすいように、 例えば扇風機を考えてみましょう。
扇風機って、ずっとモーターがグワァ~と頑張っているわけではなくて、
1回ヒョッと、360度の1箇所、1個の点だけが頑張れば、後はグルグルと回るんです。
車のタイヤもそうで、ずっとタイヤが頑張っているわけではないですよね。
最初に1回キュッと、駆動といって、力を入れてしまうと、グルグルっと回って走っていきます。
また、簡単なものでは、例えばゴルフボールやテニスボールをテーブルの上にコロンと転がしてみてください。
転がすとコロコロって転がっていきますよね。
最初だけコロンと押せばあとは自動で勝手に動いていきますから、
ピアノの鍵盤も理屈はこれと同じで、1回だけ力が入ればいいのです。
ところがずーっと力を入れていくということは本当に力の無駄で、
今流行っているサステナブルではなく、すごく労力の無駄になってしまいます。
ですから、力が入るのは一瞬でよくて、あとはユルユルの指の方が、
自然に指も動きますし、力みなく演奏できます。
4,力まず、たまごの形の手になる
さっき2つ目の例として、力を抜いてブルブルブルブルって手を振りましたよね。
ブルブルブルブルって手を振って、
Screenshot
指の力が抜けた状態でストンと手を落とすと、

同じ形になります。

私はいま力を抜いているので、このように指を触ると簡単に指が上がります。
力が抜けているのですから。

1つめと2つめは、どちらも一見しただけだと、見た目は一緒です。
でも1つ目の方だと、力を入れる、つまり卵の手を作りますという意識が入りますから、
指が固まっているところが違います。

固まっている手をそのまま置くと、 卵の形を作っているのですから、力が入っていますよね?



ぜひご自身でも、
卵が入っている手を作るぞって思って置くのと、 ブルブルブルブルって振ってからストンと置くのと、
違いを比べてみてください!
卵を作るぞと思いながら手の形を作ると、 内側の筋肉とかも固めているので、
腕の前側のあたりを使っているなと、 おそらくご自身でも感じられるのではないでしょうか。

でもグルグルグル、ユルユルユルユルって手を振って、ストンと落としてみてください。
腕の前側のあたりが全然力みません。

見た目は同じでも、 どの筋肉を使っているかということは、
外から見るだけだとわからないものなのです。
私の考えですが、 本当は力を抜いて卵の手が自然と出来るのが一番いいのですけれど、
子供にもわかりやすいように、卵の手を作ってねって言っているのだと思います。
私も自分のピアノの先生からそう言われました。
ですが、力まないで自然に、楽~に、こうやってストンと手を落とせば、
自然と、卵が中に入っているような手を作ることができるのです。


これからのピアノの先生、それから大人になってピアノを始められた方も、
このことを知っていただければと思います。
卵の手を作ろうと思って作るのではなくて、
フラフラしていたら、後から卵の手が出来ちゃった!

みたいな感じを意識してやってみてください。

「卵の手」と言うと、手が卵になっちゃうみたいで、
ちょっとした笑い話のようになってしまうかもしれませんね(笑)
卵を中に入れているような手が自然とできてしまった、という感じを意識していただけると
綺麗な音色で演奏できるようになると思いますので、 是非お試しください。
いかがでしたでしょうか?
今日は昔から言われている、卵を潰さないような手を作りましょうということは、
本当はダメなんですよっていうお話をさせていただきました。
今日の動画がいいな!と思っていただけたら、
ぜひYouTubeのチャンネル登録の方もよろしくお願いします。
皆さんが疑問に思っていることとか、
これ解決できないかな?というお悩みを質問していただければ、
お悩みにお返事する動画を作っていきたいと思いますので
是非この下のコメント欄か、LINEか、メールでお知らせください。
今日もありがとうございました。
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