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出来ない!と決めつけて、その先に進まない生徒が増えている
今日は、昨日の小学校5年生の生徒のレッスンをやって感じたことを書きたいと思います。
最近、「自分で研究できない生徒」と「考えて納得できない行動は絶対にしない!」と決めてしまう生徒が増えています。実はこの現象は大人の方に多いのですが、子供でも、小学生も4、5年生以上になるとそうなってくる場合がとても多いです。
昨日の生徒の場合は、「こうやってみて」と私から提案して、それを自分でやってすぐに出来ないと「絶対にできない!!!」と決めてしまうのです。
昨日は「なんでその生徒がいつまで経ってもそのテクニックを習得できないのか?」という理由をその子供に説明して、本人が納得して「練習できるようになるまで」20分以上の時間を要してしまいました。その内容について、ここでお話しさせていただきますね。
「わかる」という言葉の意味の本当の正体
その子供には、同じことを何十回も伝えています。そしてその子が未だにそれを習得できないということは「その子が心の底から、あーなるほど、そういうことなんだ・・」と納得できていないのだと私は判断してそれを伝えました。
その子にそのことを伝えたら「えー、わかってるよーー」と言うのです。
多分、わかるか分からないかで言えば「わかっている」のです。でも、大人的に言えば「そのわかるが潜在意識にまで達していなかった」のだと思います。
以下にその内容を、その子供に説明した通りに書きます。
「赤信号は渡っちゃいけない」は潜在意識下に落とし込まれている
「赤信号は渡っちゃいけない」と言うのは、日本人であれば潜在意識下に落とし込まれている情報です。
どう言うことかと言うと、赤ちゃんがオギャーと生まれた時には「赤ちゃんにはその情報」はありません。でも、日本人として育てられているうちに「赤信号を渡ったらこうなるよ」「事故にあってこんな風になっちゃうかもしれない」「事故はこう言うもの」と言うような情報を数多く脳の中にインプットされます。ですから、日本人であれば幼稚園の子供でさえも「赤信号→危険」と脳が反応するようになっています。これが潜在意識下に落とし込まれていると言うことです。
この話を昨日のピアノの生徒の話に置き換えると、その生徒は私に対して「わかっている」と言うものの、それだけ長い間説明して練習してくるように伝えているのに「未だに直らない」ということは、本人の蝉蛻意識の中にその情報が落とし込めていないと言えます。
「卵焼き」は見ていただけでは作れるようにならない
私がその生徒に伝えたのは「卵焼きのお話です。
例えば、今日、お母さんに卵焼きの作り方を教わったとします。一度教えてもらえば「私は卵焼きの作り方を知っている」という風になるでしょう。でも、「私は卵焼きを作れる」にはなりません。
卵焼きを作れるようになるためには、何度も何度も卵を使い、お砂糖を使い、たくさん失敗して、そして初めて卵焼きが作れるようになるのです。
その子に伝えたのは、算数も理科も国語も社会もピアノも跳び箱も、みーーーーーんな同じだということです。
その子の「分かった」は、確かに「分かっている」のでしょうが、「理解して納得して、出来るようにはなっていない」のです。
何度も何度も失敗して、こうやったら出来るかなと繰り返すことが「研究」
そして「理解して納得して、出来るようになる」ためには、何度も失敗しなければなりません。
その子の場合は、「分かる」というだけで、「研究」をして来ていません。だからいつまで経っても出来るようにならないのです。
出来るようにならないから定着もしない→いつまでたっても出来ないという状況になります。
実はこの話を伝えて本人に納得してもらうまで25分もの時間を要してしまいました。
でも、今のその子供にとっては普段の練習曲をその場でやるよりお、その理屈を理解する方がその子供には良い情報だったので、私は良かったと思っています。
大人の生徒さんも、同じような方はたくさんいらっしゃいます。
あなたは、ちゃんと「理解して、納得して、たくさん失敗をして」そして出来るようになっているでしょうか???
出来るようになるためには「研究をし続ける」しかありません。
自分の身体を使って検証し続けるしかないのです。
ぜひ自分の中で繰り返しの研究、検証を行ってくださいね。
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