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ピアノの打鍵が弱いという悩みは「伸びる力」で解決する
前回の記事でピアノのテクニックは、本当は出来ていないのだけれど、ゴリ押し(力づく)で出来てしまっている人もいるというお話をしました。今回はその続編のお話をしたいと思います。
前回の記事をまたお読みでない方はどうぞ前回の記事「大きい音が出ない、ピアノの打鍵の弱さと筋肉は関係あるのか?」をご覧くださいね。
ゴリ押し(力づく)テクニックはどこかで行き詰まる
ピアノのテクニックも前回の記事で紹介しのバレエの話と同じように、一見出来ているように見えるけれども、実はゴリ押しでやってしまっている人もたくさんいます。実を言うと、私自身もそういうタイプだったので、本当は人のことを言えた立場ではないのかもしれませんが、でも、逆に今はそれを理解していて、ゴリ押し(力づくでやってしまっていること)が続かないということがとてもよくわかるので、皆さんにその事実をお伝えしたいと思うのです。
また私の教室の生徒も、それに気付くまでに少し時間がかかるのですが、気付いて直そうとすれば、そのほうがゴリ押しのまま進んでしまうよりも上達がはやくなるといった事実もあります。
ピアノが強弱を出せる仕組みを理解しよう
大人の方がピアノの音の強弱を簡単にコントロール出来るようなスキルを身につけるために最短の方法は、その仕組みを理解した上でその理論に基づいたエクササイズをすることが近道になります。
子供であれば仕組みを理解するだけでも大変ですが、大人の方の場合はどこかで同じような経験をしていることが多いので、その経験をピアノ演奏に応用することが可能です。
ピアノのマッピング
まずはピアノのマッピングです。
ピアノという楽器の構造を知り、どういう音の出し方が効率的で省エネで演奏できるかをマスターしましょう。
打鍵の仕組みに関しては
過去の記事「ピアノで強い音を出す方法。力ではなく速さが大事。頑張るのは無駄」。とピアノの強い音を出すのは「力」ではなく「速さ」が大事。速さの正体は脱力だった(後編)が参考になると思います。
身体のマッピング、力学を利用しよう!
どうやって身体を使ったら大きな音が出せるのかを考えてみましょう。
実は私自身は理科、物理は苦手な教科だったのですが、ピアノの打鍵を考えるとこれがこれが物理だったんだと思い知らされます。
押すのと伸ばす(伸びる力)とどちらの力が強いのか?
いきなりクイズなんですが・・
線路の踏切に立ち往生した車を動かすのにいちばん楽な方法はどれ???
というクイズ、あなたは以下の3つのうちどれがいちばん簡単に車をうごかすことができると思いますか?(人間2人でやるものとします)
1、車を後ろから手で押す
2、車にロープをつけて引っ張る
3、車の後ろに人間の背中をつけ、背中で車を押す。
では、正解を言います。
答えは3番です。
理由をお伝えすると、3番は人間の伸びる力を使っています。
伸びる力はものすごく偉大!
伸びる力・・・の説明をしますね。
人間の筋肉は「屈筋」という役割りの筋肉と「伸筋」という役割りの筋肉と2種類の役割りの筋肉があります。
屈筋は曲げる筋肉で、伸筋は伸びる筋肉。片方だけでは筋肉は成り立たず、手のひらを例に挙げると、屈筋があるので何かを握ることが出来、伸筋があるので握ったものを離したり、パーの動作が出来るわけです。
さっきの車の話に戻ると、背中にくるまの後ろ側につけ、道路にあるので、身体は背中と足で引っ張り合う、つまり背中と足の裏の間で人間の身体が突っ張り棒のように力を働かせることが出来、その力はかなりの力を出すことが出来ます。
実際に、私のピアノ教室の生徒には教室にあるかなり大きいソファーを手で押してもらった時と背中でしてもらった時の重さの違いを身体で感じてもらうようにしています。
これは事実なので、ご家庭の中でなにか重いものを探して頂いて(床は滑るように)この事実を体感していただくとより理解が深まると思います。
また、記事がながくなってしまったので、次の記事で実際のトレーニング方法についてお話しします。
お楽しみにお待ち頂ければ・・・と思います。
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この記事が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
いつも、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。
今日も訪れていただきありがとうございました。
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