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ピアノ曲が「弾ける、弾けない、弾けた、弾けなかった」はその人は心が決める。

初心者でも上級の楽譜を弾ける人もいるし、長年の学習者でも初級の曲が弾けない人もいる

 

今日はピアノ曲が「弾ける、弾けない、弾けた、弾けなかった」というその感覚についてのお話をしようと思います。よく「その曲私弾けないの」とか、初心者や子どもでも「これ出来た!」とか「弾けないと思っていたのに出来た」などの言葉がありますが、この「弾けた」「弾けなかった」の言葉の感覚って何なのでしょう? この弾けたという感覚は、私はものすごくいい加減だと私は思っています。例えば「上級」と書いてある楽譜でも「初心者でも弾けてしまう人」は弾けてしまうし、長年ピアノを学習されている方でも「初級」という楽譜が「いつまでたっても弾けない」という人もいます。今回はこの「弾ける、弾けない、弾けた、弾けなかった」という言葉の意味についてお話ししてみようと思います。

 

楽譜の「弾ける」レベルって何を基準にしているのだろう?

 

楽譜に「初級、中級、上級、バイエル程度、ソナチネ程度」という表示がある場合がありますが、あのレベルの表示は「目安」にはなるけれど「学実な情報ではない」と私は思っています。

 

まず、「弾ける」というのがどのレベルまでのことを言うのか???と言うことにもよりますし、情報を知らなければ弾けてしまう場合もあるし、情報を知っていたら弾けなくなってしまうという場合もあります。

もうちょっと具体的にお話しますね。

 

「簡単だから」と言ってしまえば弾けちゃう場合もある

 

例えば、初心者に「これものすごく簡単だから弾いたら」とか「初級って書いてあるから大丈夫よ」なんて言ってしまえば、生徒は「そっか先生が言うんだから弾けるんだ」と思ってしまって最後までやり遂げちゃうってこともありまし、その生徒が何かしらのメンタルブロックがかかってしまっていたとしたら「いつまで経っても弾けない」と言うこともあるのです。

 

「そのピアノ曲が弾けた」と言うレベルも人によって違う

 

もっと具体的にこの内容をご理解いただくために、私自身の中での過去の経験、遭遇した事実をお伝えしますね。

 

例えば、私はピアノを指導して25年が経過していて、ピアノ演奏歴もかなり長いです。でも、例えば「エリーゼのために」なら人前で弾いても良いけれど、「ショパンのワルツ」は人前で弾きたくないとか、「リストの愛の夢」は人前で弾きたくないとか、自分の心の中で決めているそのレベルがあります。そしてそのレベル分けは数年前と今とは違っています。以前は「ショパンのワルツ」は人前で弾きたくないリストの中に入っていたけれど、今は「人前で弾いても良いリストの中」に入っているなど・・・・・。

 

もちろん、人に聴かせるワケではなくて自分だけで弾くのなら弾けないと言うわけではないのですが、人様に聴かせるとしたら、とてもじゃないけれど聴かせなくないと言うのが本音です。

つまり、お店屋さんの商品で言えば「商品としてお店に並べたくない」と言うイメージです。お金をいただけるほどの商品ではないので、とてもじゃないけど「お店には出せない曲」と言う判定を自分で下しているのです。

 

これは、私がお金をいただいて教えている立場だと言うことも大きな要因のひとつですし、もちろん先生によっても違うと思います。その許可は自分が出しているので、私が聴いたら、「このレベルの仕上がりで人前でしちゃうんだ・・・」と思うような演奏を人前で演奏していらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。

 

弾けない世界は自分が作り出している事実を知ろう

 

これって、良い悪いではなく、その世界を自分で作り出してしまっているんですよね。

 

もし、あなたが「幸せなピアノ人」を目指したいなら、そして、教えているとか、プロのピアニストでないのなら、この思考ってとっても邪魔な思考です。

 

私の生徒の中でも、間違えちゃおうが何しようが「好きだから弾いている」「仕上がり具合はあまり気にしない」と言う生徒もいます。だからそれが良いとか悪いことはないと思うのです。良いとか悪いとか決めているのは、人それぞれですし、それを良いと思う人もいるし、それを悪いと思う人もいるでしょう。

 

正直、良いとか悪いに基準なんて何もなくても、勝手に人間(その人)が基準を作って、一喜一憂しているだけなのですから。

その人(演奏している)の心を基準として考えるならば、(その人でなければ事実はわかりませんが)きっと邪魔な思考にとらわれずに何でも好きな曲が弾ける、弾けたと思う心の方が「幸せ」な気はします。

 

「弾けない自分も抱きしめて受け入れる」それが「幸せなピアノ人への入り口」

 

では、どうしたら「間違えても良い」「失敗しても良い」「どんな自分でも良い」「人から認められなくても良い」etc……  そんなピアノを弾けるようになるのでしょう????

本当は答えばものすごく簡単なのです。

 

間違えても良い」

「失敗しても良い」

「どんな自分でも良い」

「人から認められなくても良い」etc…… 

 

多分、こんな自分が許せないんですよね?その自分を許してあげれば良いのです。

 

「間違えても良い」

「失敗しても良い」

「どんな自分でも良い」

「人から認められなくても良い」etc…… 

 

を許可してあげる、許してあげる。全然OKと自分に言い聞かせてあげる。

それでも「自分は自分を大好きだよー」と認めてあげる。

 

これって簡単なようで意外と難しいかもしれません。

なぜって、時間をかけて凝り固まってきた心だから、そう簡単に、固まってくれた心は溶けてくれないかもしれないから。

でも、気づいてあげただけで良いのです。

時間をかけて「ゆっくり、ゆっくり」その心の塊を「時間をかけてゆーーーっくり溶かしてあげてください」。

 

この心を溶かすことができるのは、他の人では出来ません。

 

誰でもない、あなたがあなたにしかしてあげられないことなのです。

 

(私も人のこと言えないんですけどね・・・^^;  )

・・・・・・

この記事が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。

いつも、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。

今日も訪れていただきありがとうございました。

・・・・・・

 

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