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4/4、3/4、2/4拍子や6/8、3/8拍子などの「拍」はピアノ演奏にはとっても大事。
ピアノ演奏の基礎の基礎、「4/4、3/4、2/4拍子」や「6/8、3/8拍子」などの「拍」はピアノ演奏とはとても深い関係があって、とっても大切な役割があるというお話をしようと思います。
というのは、大人の方でもこの「拍子」を全然意識しないでピアノを演奏していらっしゃる方がとても多いと感じるからです。
ちょっとめんどくさいイメージがあるかもしれませんが、できるだけわかりやすく説明していこうと思いますので、最後までお付き合いください。また、いつものようにこの記事の最後に解説の動画も貼り付けておきますので参考になさってくださいね。
「音」と「音楽」の違いは「拍があるかないか」
まず、「拍」を体験していただきたいと思います。
自分の前に「秒針がある時計」を用意していただけますでしょうか?その時計の秒針をずっと眺めてください。カチカチカチカチと秒針が動いているのが確認できると思います。この「カチカチカチ」という音は、今は「単なる音でしかありません」。
次に心の中で、カチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・・と、3拍子のように1泊目のカチの音が少し強くなっていると思いながら、このカチカチカチを聴いてみてください。なんとなく、3拍子の音楽のように聞こえて来ませんか?
次に、同じように「4拍子に挑戦」してみましょう。カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・・、1拍目が強く、2、3、4のカチは少し小さいイメージを持ちます。
それだけで、このカチカチカチが4拍子に聞こえるような気がして来ますよね?これが「拍」の「魔力」?不思議な力です。
同じ楽譜の曲でも、拍子や拍を変えて演奏すると違う曲になる!
手元に「4分の4拍子」の楽譜を用意して、「4分の4拍子」と「4分の2拍子」で演奏してみましょう。
楽譜は全く同じ楽譜で、この場合、拍子記号が変わっているというイメージで演奏してみます(動画参照)。
「4分の4拍子というのは1小節に4分音符が<4つ>入る曲」「4分の2拍子というのは1小節に4分音符が<2つ>入る曲」、この違いがおわかりですか?実は楽譜上のことだけでなく、音にしてもこの違いははっきりと表現できます。
4分の4拍子 の弾き方
(2重丸の方が強い)
◉ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ |
4分の4拍子を演奏すると、こんな感じ↑になります。1つの拍は4分音符なので同じなのですが、拍子があることで1拍目に<強拍>が来ます。
これを、強拍、中拍、中拍、中拍という言い方もします。つまり、4分の4拍子は「強、中、中、中」の拍で演奏するという決まりになっているのです。
4分の2拍子 の弾き方
(2重丸の方が強い)
◉ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ |◉ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ |
一方、4分の2拍子を演奏すると、こんな感じ↑になります。これも、1拍目に<強拍>が来ます。2拍子なので「強拍、中拍、強拍、中拍」と繰り返します。
動画の中では、同じ曲を2拍子で演奏した場合と、4拍子で演奏した場合と両方を紹介していますので、ぜひ聴き比べてみてくださいね。
4分の3拍子 の弾き方
◉ ⚫︎ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ ⚫︎ | ◉ ⚫︎ ⚫︎|
4分の・・・では最後になりますが、4分の3拍子を演奏すると、こんな感じ↑になります。
これも、1拍目に<強拍>が来ます。3拍子なので「強拍、中拍、中拍、強拍、中拍、中泊」と繰り返します。
8分の3拍子、8分の6拍子は、1拍が「4分音符の半分」になる。
8分の・・・・という場合は、1拍が4分音符の半分という意味になります。
4分音符を丸が1つと考えたら、8分音符は「半分の丸」と思ってもらえれば良いと思います。ピザなら、4分音符はピザが丸々1枚だけど、8分音符ならピザのハーフ分。半分という意味です。
8分の3拍子や8分の6拍子の場合は、8分音符が2つあると「2拍」と数えます。よく子供の生徒が半分と半分は1つだから1拍だよ!と言うのですが、「元々の基準が8分音符が1拍ですよ」という決まりの上に成り立っているので、4分音符が書いてあったとしても、この場合は2拍になるのです。
8分の3拍子 の弾き方
⬛︎ ◾️ ◾️ | ⬛︎ ◾️ ◾️ | ⬛︎ ◾️ ◾️
8分の3拍子 の弾き方のイメージは↑こんな感じです。感覚的なものですが、▲をイメージしてもらって、1拍が三角の1つの辺だと思って弾いてもらうとイメージが掴みやすいです。
4分の3拍子が、「ドン タン タン」のイメージに対して、「タッタッタッ、タッタッタッ」というイメージで演奏します(動画参照)
8分の6拍子 の弾き方
大⬛︎ ◾️ ◾️ 中⬛︎ ◾️ ◾️ | 大⬛︎ ◾️ ◾️ 中⬛︎ ◾️ ◾️
文字変換での差が出せなかったので、こんな書き方になってしまいましたが、言葉で書くと「強 中 中、中強 中、中 」のイメージです。
大きい三角、中くらいの三角、大きい三角、中くらいの三角、をイメージしながら演奏していきます。
慣れてくると、「強拍 中強、強拍 中強、」と繰り返していくので、なんとなく2拍子のように聞こえてくる感じになって来ます。
まとめ・・・・ピアノの曲を弾くときには必ず拍子記号をチェックしよう!
今日は、拍子と拍についてのお話をさせていただきました。
私の生徒さんもそうですが、自分で楽譜を見てくるだけだと、つい音だけ拾って演奏するという場合が多いのです。それだと「音楽」ではなく「音」になってしまいます。
ぜひ、ご自身がピアノ演奏をされるときには、拍子記号をチェックしてそれに合わせて拍の大きさを考えながら演奏するようにしてみてくださいね。
同じ内容を動画でも紹介しています。↓↓↓
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