目次
譜読みが終わってからピアノ演奏会までの練習の進め方。
ピアノの発表会・演奏会に持っていける曲を作る方法について、前回の「ピアノの発表会までの曲の練習方法と曲の仕上げ方 (3-1)」の続きのお話をお届け致します。
演奏会までの練習方法に正解はない。自分の道を探し求めましょう。
実は、「この課題に関しての正解」というのはありません。というのはこの正解は人によって違うからです。あなたの正解はあなたが探し出すしかないのです。それじゃぁ「手の出しようがないじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
他の人のやり方を真似してしまえば良いのです、真似を繰り返して、その中から自分にピッタリ来るものがあったらそれを自分の中に取り入れていく。そうしているうちに自分用にカスタマイズされた「やり方」が出来上がってきます。
そうして出来上がってきたやり方が「あなたのやり方」です。このサイトでも、私のやり方や生徒さんに伝授しているやり方をご紹介しますので、ぜひ、あなたのやり方に取り入れてみてください。
「ガタガタ」状態でも良いので、最後まで弾ける状態を早く作り出す
前回の記事で「譜読みを終わらせる」ところまでのお話をしましたので、今回は、「譜読みが終わった後のやり方」についてのお話をします。
譜読みというのは、読んで文字の通り「楽譜を読むこと」なのですが、この場合の譜読みは読むだけでなく「ガタガタでも良いので演奏できる状態になっている」ことを言います。まずは、ボコボコでも、歯っ欠け状態でも良いので、全部、最後まで弾けるようになっているような形を目指してください。
苦手な部分練習を徹底的に行い、通しの練習は毎回1〜2回で終わらせる。
ガタガタでも良いから最後まで何とか弾ける状態が出来たら、苦手な部分の部分練習を徹底的に行います。
100回繰り返しても出来ない部分、20回位の繰り返しで出来てしまう部分など、その人の得意不得意によって、色々な部分が出来てきますが、こうやって進めていくうちに「苦手な部分が減ってきます」。まずはその苦手な部分を少しでも減らしてしまいましょう。
この状態の時に、ついついやってしまう行為が「最初から弾いてまう」ということ。これはNGです。確かに最初の方は出来ている場合が多いので、演奏すると楽しいのです、なので、つい最初から演奏してしまいます。
ところがこれをやってしまうと、最初だけが上手になって「後ろの方がいつまでたっても上手にならない」という状態が起こってしまうのです。
私が生徒さんによく伝えることは、曲が半分まで出来てきたら「後ろから練習してね」ということを言います。曲はバランスよく仕上げるのがポイントです。
ピアノ曲の仕上げ段階の練習、3つの方法。
曲がある程度出来上がってきた段階に入ってからの練習方法をいくつかご紹介します。
右手を歌って、片方を演奏するという練習方法
これは、左手だけはピアノを弾き、右手は歌って演奏するというもの。右手につられて左手が弾けてしまっている場合やその逆の場合もあるので、この方法はそれを見つけるのに適しています。騙されたと思ってやってみてください。意外と難しいことに気づくはずです。
速い曲ほど、超超スローモーションで演奏・練習する
これは実際にやってみると分かりますが、ものすごく難しい課題です。特に速い曲ほど「ものすごーーくゆっくりの速度で練習する」のは、かなり難しいことがわかると思います。・・・というのは慣れてしまっているので「速く弾きたくなってしまう」のです。
例えば、テンポ140以上の速い曲だと、やればやるほどどんどん速くなってしまいます。この流れで速い練習練習ばかりしていると、粒の揃わない演奏を直すことは絶対にできません。ここはグッとその気持ちを抑えて、テンポ80.90でも良いので粒が揃った演奏を目指してください。
おそらくテンポ80、90で最後まで演奏する方がかなり難しく感じると思います。まずはそこをマスターしましょう。その後、最初は80、90だったテンポも慣れてくれば意識しなくても速くすることはできます。
ピアノができる人、わかる人からすれば、140のテンポでガタガタな演奏よりも、120のテンポで粒が揃っている演奏の方が断然、心地よい演奏となっていることが分かるのです。
ぜひぜひ、速い曲ほど、ゆっくりの練習を行うように心がけてくださいね。
フレーズで分けた「番号練習にトライ」する。
これは、楽譜に番号を振って練習する方法です。やり方は、スラーの切れ目など、自分が切りやすい部分、全てに番号をつけます。自分で切りやすいところ、止まりやすい部分でできるだけ短い範囲(2〜4、5小節が適しています。
その番号のどこからでも良いので、どのお番号から演奏できる練習を繰り返し行ってみてください。
例えば、その番号全部のクジを作っておいて、8番から弾く、12番から弾く、15番から弾くなど、曲の途中のどの部分からでも演奏できる状態を作り出しておくのです。
この練習の目的は、どこかでミスをしてしまった時に、どの場所からでも戻って演奏できるという力をつけておくというもの。
この練習のメリットは、ここまで練習しておけば、「間違えた時にも途中から戻れる」ということが分かっているので「ミスをするのが怖く無くなる」という点です。
ぜひ発表会前には取り入れてもらいたい練習方法のひとつでので、お試しくださいね。
今回で終わると思ったのですが、まだシェアーしたい内容がたくさんありますので次回に続きます。
次回もお楽しみにお待ちくださいね。
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今日も訪れていただきありがとうございます。
こんにちは。こちらでも宜しくお願いします。この練習方法ですが、私はエレクトーンを3年習っていましたが、ピアノは独学です。最初は闇雲に練習していましたが、より上達するための方法論を追及(追及というか納得が自身に落ちる)した結果、自分なりの曲仕上げの流れが出来ていました。まず、>「ガタガタ」状態でも良いので、最後まで弾ける状態を早く作り出す。全く同感です。私もまずこれをしています。次に>苦手な部分練習を徹底的に行い、通しの練習は毎回1〜2回で終わらせる。理由は、>最初だけが上手になって「後ろの方がいつまでたっても上手にならない」という状態が起こってしまう。これに気付いたのは本当にごく最近で、一曲通してでも延々と弾き続けていれば、時間はかかってもいつかは均等に上達する。と思っていましたが、全くの間違えで、苦手部分は多少の進歩はあっても、曲の流れの中でのレベルが均等にはならない、いつまで弾いても。ということが身に染みて解りました。そうです。最初から弾くと、上手く弾ける部分が気持ちいいので、苦手部分が浮き彫りのまま残されます。笑 ですので、この項も読んでいて、正にその通りだと思いました。
>速い曲ほど、超超スローモーションで演奏・練習する。こちらも無意識に私が選んでいた方法と一致です。遅い店舗て弾くと案外難しい。しかし、自身のあやふやな部分や、つい流し気味、手前みそになっている部分などが、よく確認できるので、結果的に、ゆっくり綺麗に弾ければ、速く綺麗に弾ける可能性が出てきます。これも納得にまで至っていますので、一致しました。
>右手を歌って、片方を演奏するという練習方法。と、>フレーズで分けた「番号練習にトライ」する。
これは、有用性を試して見ます。特に、フレーズで分けた「番号練習にトライ」する。これは、部分練習する上で、並行して取り入れられそうなので。
またまだ課題は多いですが、私はピアノが好きなので、死ぬまで続けていこうと思ってます。基本的に自分で納得しないと、誰に何と言われようが聞きません。が、人の意見は無視したり、ハナからゴミ箱行きということはしませんね。特に経験者や、年配の方の経験に基づいた意見はきちんと聞き、実際に試してみます。何かを勉強するに当たっては、引っ込みすぎても、突っ込みすぎても、依存しすぎも、流されすぎても駄目です。何でも真ん中(中立)が一番好きです。というか、そうあるべきだと思っています。個性云々は、作るものじゃありませんからね。
色々、経験から浮かび上がってきた、為になる記事が多く、今後もお邪魔させて頂きますので、その際は宜しくお願いしますm いつも返事有難うございます。
鈴木メゾン 様
コメントありがとうございます(^^)
>何でも真ん中(中立)が一番好きです。というか、そうあるべきだと思っています。
>個性云々は、作るものじゃありませんからね。
私も同意見です。・・・というか?おばさんになって気づいたという感じではあるのですが・・・^^;
このサイトに書いている記事は、私の経験上、そうであったという事実ばかりです。
自分の経験もありますが、生徒の経験も私が見た事実なので「事実」としている部分はあるのですが。
何か疑問に思ったことは何でも聞いてください。
私は今、親指打鍵を検証中です(^^)