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発表会で成功するための、コツとノウハウ&裏技を徹底解説します。

ピアノ発表会、コンペティションなどで実力を発揮する方法

 

管理人・Minna です。

 

今回は「ピアノ発表会(演奏会)で成功するための「コツ、ノウハウ、裏技」というテーマでお話をしていきたいと思います。

 

実は私自身は「ピアノソロ」での演奏会での成功体験という自分の中でのサンプル数が少ないのです。

 

何しろピアノのスタートは大人になってからなので・・・(試験ならあるのですが)。

 

その成功サンプルが(私というよりも)「私の生徒さん」だったりするので、自分の言葉で説明すした場合に信憑性がないということに気づきました。

 

という理由から、今回は、ご自身がコンペティションなどに出場しまくっていた方にその体験談をお聞きしました。

 

その内容を(多少、私の方で分かりやすい感じに手を入れてはいますが、)できるだけ本文のままお伝えしていこうと思います。

 

 

長年、コンペに出続けた若い女性の話

 

今回、この原稿を書いてくださったのは、長年、バレエ(モダン)のコンペティションに出場し続けていた女性です。

 

彼女の名前は「さやかさん」と言い、現在はヨガ&バレエインストラクターとして、フリーランスで人を指導するという仕事をされています。

 

 

来月、横浜で開催予定の「ピアノの音色と脱力講座」でも講師として参加してくださる予定になっています。(さやかさんのプロフィールはコチラ。)

 

さやかさんは、聞けば誰でも知っている某有名大学の法学部を卒業し、そしてヨガインストラクターになってしまったという経歴の持ち主だというところも、なかなか興味深いです。

 

今は、とあるフィットネスクラブでヨガ哲学の講師もやっていて、そのクラスがとても人気になっているという、若い女性にしては、かなり珍しい経歴?の女の子だと言えます。

 

さやかさんは、私の娘よりもちょっとだけ年齢が上なのですが、私からすればほとんど娘のようなイメージの女性です(^^; 。

 

元々は私のバレエ&ヨガの先生だったのですが、なんだかよく分からないのですが、いつの間にか?さやかさんは私のことを「Minnaさんは私のメンターです」と人に紹介したりしてくれています。そして、今は私のピアノの生徒のひとりでもあります。

 

今回は、コンペティションに出場し続ける「心の状態の作り方」というテーマでお話いただいています。

 

実は、さやかさんもかなり遠いところからわざわざ1時間のピアノレッスンのために私の教室まで足を運んでくれています。

 

ここから先は、長年コンペティターとして競技バレエ(?)に出場していたさやかさんが書いたものです。

 

 

内容は「発表会・コンペティションにおける心理学」です。どうぞお楽しみください。

 

 

 

 

発表会やコンペティションにおける実力の出し方、心のあり方

 

 

「みんなのピアノ」の読者の皆様、初めまして。(^^)

 

Minna先生の門下としてピアノを教えていただいている「さやか」と申します。

 

ピアノに関しては始めたばかりのまだ「ピアノビギナー」ですが、「人前で何かをする」パフォーマーとしては長年の経験を持っています。

 

実は学生時代にはバレエのコンペティションに常連で出場するコンペティターでした。

 

人生の中で紆余曲折があって、今はヨガの哲学、身体のヨガ、バレエなどを中心に皆様の健康管理や心のあり方がラクに、良いコンディションになれるようにお手伝いをさせていただいています。

 

今日は、私が長年コンペティターとして舞台に出ていた時の経験を踏まえて、発表会やコンペティションで最高の演奏(演技)をするためには・・・というテーマでお話をさせていただきたいと思います。最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

 

 

心(心理)の特性を考える

 

 

人前で何かをやるときに一番重要なのが「心のコントロール」です。

 

実は

 

「心」というものは、 

1点に留まり続けることができない

特性があります。

 

 

具体的に言うと、「沸騰したお湯が火を止めれば常温に戻っていく」、あるいは「氷でキンキンに冷やした氷水もそのまま放置しておけば常温に戻って」いきます。

 

心というものは、ここで例えたお湯や氷水と同じように、「自然にある地点に戻っていく性質」を持っています。

 

つまり、「心」は、何かのキッカケで「乱れたり」「冷静になったり」を繰り返しているのです。

 

つい見逃してしまいがちですが、この「心の特性」を知らずにいると、感情に振り回されることが多々あるという人生を送ってしまうことになります。

 

 

感情が高ぶっている時に起こす稚拙な行動(つまり、感情に振り回されてとんでもないことを起こしてしまうこと)は、

 

後から冷静になって振り返ってみると、自分でも信じられないくらいに幼稚な行動や言動だったり、普段の自分ではとらないようなよく分からない行動をとってしまうこともあります。

 

人間はマイナスの感情を感じた時に、その居心地の悪さを早く解消したいがために、あの手この手でその高ぶった心をどうこうしたくなってしまうのです。

 

ところが、私達人間は、その感情をどうこうしようとしなくても、心は勝手に落ち着き、高ぶった感情は自然と静まっていくものなのです。

 

私はヨガ哲学を学んでいますが、ヨガの場合で言えばその経過を見つめる行為がトレーニングであり、そのトレーニングの一部が「瞑想」だったりします。

 

「瞑想」はヨガだけでなく、仏教や禅などの宗教でのトレーニング(修行)の一部でもありますが、近年は「瞑想」そのものが「メディケーション」という独自のスタイルのトレーニング方法としても認知されつつあります。

 

 

「心の変化の経過」を「ただ見つめる」ということ

 

心の変化の経過を見つめる行為というは、とてもシンプルな作業です。

 

単純に「あっ、私は怒っているのだな」「私は落ち込んでいるのだな」「とても緊張しているのだな」など、沸き起こる感情をただ見つめるだけです。

 

もう一度、言います。

 

 

“感情をただ見つめるだけ”です。

 

 

その感情が大きくなるのか、小さくなるのか…?????

 

自分の感情を第3者として客観的にただ見つめること、その作業を繰り返していくと自分の心の癖やパターンが分かってきます。

 

その心の癖に気が付き、反応せずに見つめていくことだけを繰り返していく練習がヨガや瞑想(メディケーション)です。

 

感情が高ぶる時は、私達の五感の何かが刺激され、それに反応している状態のこと。

 

例えば物陰に隠れている人にいきなり「わっ!!!」と急に出てこられたら、ビクッ!としたり、ドキッ!としたり、瞬発的に何らか反応しますよね?心とはそういうものなのです。

 

先に申し上げておきますと、どんなにヨガをしても、瞑想をしても、

 

 

人間である以上は完璧にすべてをコントロールするのは難しいです。

 

 

つまり、落ち込みにくくなる、怒りっぽくなるということはあっても、100%落ち込まなくなる、怒らなくなるということは出来ないのです。

 

一流のスーパーアスリートが常に1番になり続けることができないのも、実力や技量の問題ではなく、(体調もあると思いますが)完全にその時々のメンタルが左右していると思われます。

 

 

しかしながら、心のトレーニングを繰り返していく事で、心を落ち着かせ

 

 

ある程度コントロールすることは可能です。

 

 

そのことを体系的、段階的に説明しているのが「ヨガ」だったり、最近は「マインドフルネス」と言う、

<宗教でもない哲学でもない学問>のような扱いのジャンルも、社会的に認知されてきています。

 

ヨガやマインドフルネス、もしかしたら日本に昔から伝わる「禅」もそうかもしれませんが、これらのメソッド(学ぶ体系)は心の科学だと言えるでしょう。

 

他の宗教や哲学、考え方などのメソッドと「ヨガ」が違うところは、身体を動かすストレッチの要素や筋力、柔軟性を高めるなどの肉体的な目に見える形からのアプローチがあることです。

 

一般に認知されていないかもしれませんが、実は、ヨガの本筋は心の働きをコントロールすることにあります。

 

 

コンクールや発表会で最高の演技・演奏をするために

 

 

コンクールや発表会の場、人によってこの場の在り方、捉え方が様々だと思います。

 

特にコンクール(入試のための演奏など)においては成績次第ではその後の人生展開が変わってくる?かもしれないので、緊張感もひとしお増すかもしれません。

 

コンクールや発表の場における心の働き方を客観的に分析してみると、とても面白いです。

 

 

私は、冒頭でお話ししました通り、ピアノの経験はありませんが、洋舞の分野で7年、年間5~6回コンクールに出場するいわゆるコンペティターでした。

 

 

練習量が少ない時やうまくいかない、気がかかりな部分があると本番前にとても不安になりました。

 

 

その反面、練習量が多く頑張った時、これだけやったのだからという想いがよくない方向に働くことも数多く経験しています。

 

 

その先にある成績や結果が気になってしまい、普段しないようなミスをしてしまった時にはショックで終わった後もそこだけが気になって落ち込むこともありました。

 

どんなに練習しても、どんなに技術を磨いても、

 

体や指というのは脳からの指令で動くものなので、緊張していれば普段練習しているように体や指が動かなくなるのは当然のことです。

 

 

そのことを踏まえた上で練習量というのは緊張に対する対抗措置であり、

 

これだけ練習したのだから!私は大丈夫!」と自分を言い聞かせる材料にはなりますが、先ほどの私のように頑張った、努力したということが裏目にでることもあります。

 

 

 

そんなこと言っていたら、

 

じゃあ一体どうしたらよいのー!!!!

 

となりますよね?

 

 

実は、

 

力まず焦らず最高のパフォーマンスをするために欠かせないのが、「リラックスしていること」なんです。

 

 リ・ラ・ッ・ク・スです!

 

リラックスしている時は体が自然に動き、リラックスしていない時、緊張している時は体の動きはぎこちなくなります。

 

 

見ている、聞いている側としてもリラックスしている人というのは一緒にいて心地が良いものです。

 

 

自分の心(想い)は自分の体を通して他人や空間にも伝染するものなので、

 

不安や緊張というのはもちろん他人や審査をする人にも伝わります。

 

 

技術は全くレベルなのに評価が異なるというケースは芸術の分野ではよくあることです。

 

それは技術で推し量ることのできない空気感や目で見えない感じる何かが点数として評価に入るのかな~なんて私は思います。

 

そのリラックスできない原因は体調や練習量が左右することもありますが、一番はその人の心の問題です。

 

 

結局、どうすれば良いのか????

 

じゃぁ、「結局どうすれば良いのか?」と言うと、

 

究極論ですが、本番の出来がどうであれ、結果がどうであれ、外側の出来事に自分自身が左右されなければ良いのです。

 

当時私はコンクールの成績や先生からの評価=自分という人間に対する評価と関連付けてしまいました。

 

つまり他人からの評価がすべてになってしまっていたので、常に一喜一憂、うまくいっている時は何でもうまくいき、うまくいかない時は何でもうまくいかない。

 

いつも先生からの評価が気になり、コンクールでの結果を気にするあまりついにとても大切なことを忘れてしまいました!

 

 

好きであること」「純粋に楽しむ」という

 

 

根本の! 根本の! 根本を! 

 

置き去りにして、

 

 

練習や努力を重ね、目標としていた結果を得たとしても、その先にある道は今まで通ってきた経過とレベルが違っても感覚的には同じことを繰り返します。

 

 

あれ?

幸せになりたかったはずなのに

何か違う?

 

 

つまり自分の

 

自信の無さや不足感を補うために,

   起こす行動は底なし沼と同じ」  

 

です。

 

自分が求めているものは永久に手に入りません。なぜならそれは手に入れるものではなく、すでに誰もが持っているものだからです。

 

眼鏡がない、ないといって頭の上にあったなんていう例え話と全く一緒です。

 

コンクールという極度に緊張する機会というのは、普段の自分では気が付かないような隠れた自分の存在や想いに気が付く絶好のチャンスの場であったりします。

 

本番が得意でない方や、並々ならぬ技術力や練習を重ねないと自信が持てない方などは、

 

そうした自分の心と向き合っていくことをした方

 

本番でのミスや思い残すことが大幅に減るのではないかな~なんて思ったりします。

 

ピアノやバレエやもちろんヨガも同じなのだと思います。

 

全てのものは「結果ではなくプロセスを大切」にするという考えがベースにあり、それは頑張ってピアノの練習をしたり、ヨガのポーズができるように特訓をしたり、瞑想したりして理想の自分になっていくのではなく、

 

山登りと一緒で、山頂に行くまでのその道のりに咲く花や景色を楽しみながら大変なことも乗り越えながら進んでいくことで、到達した時の喜びを高めるものなのではないかと私は思っています。

 

コンクールや発表会、どんな場でもリラックスして自分らしいパフォーマンスをするためには、

 

1, 自分の心と向き合うこと、

 

2, 心の奥にある人からの評価や結果を気にしている自分がいれば、その存在に気がつくこと、

 

3, そしてさらにその想いがどこからやってきているのかを探ってみること

 

にヒントがあるかもしれません。

 

 

長文、最後までお読みいただいありがとうございました。

 

・・・・・・・・・・

 

今回は、「人前でより良いパフォーマンスをするためにはどうすれば良いか?」と言うテーマでお送りしました。

 

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