目次
PTNA/大人のピアノステップ、実際の演奏と成績ってどうなっているの?
以前の記事で大人の生徒さんがピティナのステップに参加して素晴らしい成績だったというお話をしました。今回はその生徒さんからの許可を得ましたので、動画付きでその日の演奏、成績などをご紹介していきたいと思います。
ピアノステップは全国各地で行われていますし、生徒さんの発表会の場として使っていらっしゃる先生もいらっしゃいます。
さほどハードルは高くないと私は思っています。まだステップに挑戦したことがない方がステップってどんな感じ?という目安としてお役に立ったら嬉しいです。
ゼロから始めて3年、ピティナ「基礎1」に挑戦したMさんのお話
先日、PTNAのピアノステップに参加したMさんから動画をご紹介することも含めて許可を得ましたので、Mさんの演奏を含めた動画をこのページの一番最後に貼り付けておきますので、この記事の内容と一緒に参考になさってください。
Mさんからは、「イイね!」の反対、「悪いね!」?がたくさんついちゃうかもしれませんねと言っているのですが、これだけの成績を取るのは珍しいのだから、自信持って!!と伝えました。
Mさんは私の教室に入られて3年が経過しています。Mさんの場合は、もっと前から「PTNAのステップに参加してみたら?」と勧めていたのですが、「実力がついてからにします」と断られ続けてきました。
本人の問題なので無理強いはできないのですが、Mさんは「いつかは人前で気持ちよく演奏できるようになりたい」と言う夢を持っていらっしゃるので、「だったら、少しでも早い段階から数をこなした方が良いですよ」と伝えていました。
形だけ弾く曲と、中身を磨いた曲では「曲が違う」!!!
前の記事にも書きましたが、Mさんはとても努力家で入門してすぐに「NHKの利家とマツ」を演奏したり、「エリーゼのために」も発表会では演奏しています。
でも、「エリーゼのために」の曲の仕上がりは、私的には「とてもピティナのステップには持っていけない」と言う感覚を持っています。
と言うのは、ただ音を鳴らしているだけの演奏になってしまっているからです。
美しい曲を仕上げてその状態を聞いてもらい、感想をもらうと言う経験
今回、MさんがなぜPTNAのステップに挑戦しようと思ったのか?その心情はわかりませんが、Mさんは挑戦すると言う道を選びました。
Mさんの指導者として、私は、Mさんが形だけでなく「美しくピアノを弾く」、そして「その演奏が講師レベルの方々からするとどう聴こえるのか?」を知る良いチャンスになったと思っています。
コンクールや検定は、出場の目的が人それぞれだと思いますし、世の中には何が良くて何が悪いと言うことはないと思っていますので、ピティナの参加にも良い悪いはないと思っています。
ピティナの評価や成績の内容はどうでも良い?大事なのはそれをどう受け取るか?
でも、MさんがMさんの中で、何かに挑戦して何かを得たと言うことは、Mさんにとってとても意味があることなんじゃないかなぁ??と私は思っています。
正直、成績なんてどうでも良いと思っています。
なぜなら、同じ演奏をしたって、Cと思う人もいるだろうし、Aと思う人もいるだろうし、、、、これは受け取る側(演奏を聴いている側)の問題(荷物)であって、発信する側にはどうにもコントロールできないからです。
それよりも、発信する側が「相手がどうであろうと」、美しく弾く、気持ちよく弾いたと言う事実は、ほかの人にはわからないでしょうが、その人からすれば事実なので、私はその事実がとても重要だと思っているのです。
Mさんの演奏をお聴きください。
今回撮影した動画では、PTNAのピアノステップの説明や内容をご紹介しています。
課題曲は後半の部分でつまづいてしまっていますが、それでもS評価をいただいています。私の生徒さんの中にはノーミスで演奏したけれどもBだという生徒さんは過去にいました。つまり、よく勘違いされることなのですが、ミス→成績が悪いということでもないのです。
それでは、Mさんの演奏をお聞きくださいね。
皆様の目安にしていただければと思います。
・・・・・・
幸せピアノ、メールマガジンやっています。
「幸せピアノ」メールマガジン始めました。美しい音、幸せマインドetc….
こんな記事もお役に立つかも?
【ピアノ発表会編 編】
- プロ・ピアニストさんもミスをする!
- ピアノ発表会で絶対にミスをしない方法・裏技はあるのか?
- ピアノの発表会に向けての練習方法と曲の仕上げ方
- ピアノの発表会、譜読みが終わってからの練習方法と曲の作り方
- ピアノの発表会前、ギリギリになってもできる練習・やっておきたい練習とは?
- ピアノ曲が仕上がらないのは当然のこと、実は終わりがないのです。
・・・・・・
あなたがピアノ演奏で幸せになるのをいつも応援しています。
今日も訪れてくださり、ありがとうございます。
初めまして。
学生時代にエレクトーンを習い、大人になってからピアノを始めた者です。
私も昨年の春に初めてのピアノステップを経験し、一応ノーミスで弾いたのですがオールBの中にAが1つでした。
課題曲の月光第一楽章は走り過ぎてしまったし、自由曲のワルツも左手を叩きつけてしまった部分があったので想像通りの結果だったのですが…
次はレベルを下げるかフリーで参加しようと考えています。
講評の内容は9割くらいがいつもレッスンで言われていることだったので、この調子で練習を続けようと思いました。
動画も拝見させて頂きました。Mさんの音色、柔らかくて聴いていて癒されますね。
小春日和 様
コメントありがとうございます。
私もエレクトーンが先だったので様子がなんとなくわかるのですが、ピアノとエレクトーンは全く別の楽器です。ピアノにはピアノの良さがあり、エレクトーンにはエレクトーンの良さがあります。でも、エレクトーンのグレード取得で演奏していた時の合格の基準とピアノ演奏で求められるものはあまりにもかけ離れているような気がしています。
私が大人の生徒さんにオススメしているのはステップです。理由は数字で結果が分かるからです。(言葉で言われても曖昧なので・・・)
実力を上げたいと思われるのなら、レベルをグンと下げて「成績Sを狙う」というやり方もあります。
(ステップのBの幅はものすごく広いので、なんとも言えません。御免なさい)
低いレベルでオールAが取れなければ、上のレベルでそれ以上の成績を取るのは難しいかと思います。
でも、成績を取るだけがピアノではないので、趣味で自分が楽しんで弾くということと割り切ってフリーで出場し続けるのもひとつの方法だとも思います。
結局は、ご自身がどうされたいのか?というところに結論があるのではないかと思います。
ちなみに、ステップのレベルを下げたからといって、やりたい曲のレベルを下げる必要はありません(^^)
お返事ありがとうございます。
エレクトーンはグレードの6級まで取ったのですが(5級の勉強もしていたのですが受験せずに終わってしまいました)、
ピアノを始めてしばらくした時に「全然違う楽器だなぁ…」と思い、独学に限界を感じて不定期ですがレッスンに行くようになりました。
ステップのB評価の幅ってそんなに広いんですね。知りませんでした。
実は最終的な目標にしている曲がショパンの舟歌なので、実力を上げたいという思いもあり…
レベルを下げて出てみようかなと考えています。
私がステップに出た一番の理由は広いホールで弾いてみたいというものだったので、評価はいまいちでしたが楽しかったです^^
あと、月光とワルツ(ショパンの13番です)で音色を変えることを意識していたのですが、一人のアドバイザーさんがそのことを講評に書いて下さっていて、ちゃんと伝わったんだと嬉しくなりました。
実はずっと参加させてもらっていたピアノサークルが無くなってしまったので、23ステップとフリーを交互に出ても良いかな?なんて思っています。
今日、返信をしていなかったことに気づきました。ごめんなさい。
自分で自己マネジメントをされているところが素晴らしいです。
頑張ってくださいね。応援しています^^
小春日和 様
こちらこそお返事ありがとうございます。
>評価はいまいちでしたが楽しかったです^^
全然イマイチじゃないですよ。子供の頃からピアノをやっていたわけでもなく、初出場?でAを取れたというのはすごいことだと思います(^^)
それに、ちゃんとピアノの音の変化もつけられているっていうのは、本当に素晴らしいことだと思います。(エレクトーンが先という方なら余計にすごいと思います)
23ステップとフリーと、ご自身で自分のことを分析できているというのも良いですね。
応援しています。がんばってくださいね^^