ピアノにも「級」や「資格」を取るような検定があります。
今回は私Minnaも取得したことのある、そして私の生徒さんにも受験してもらっているYAMAHAグレードを紹介します。
目次
YAMAHAグレードとは
YAMAHAグレードとはヤマハ音楽能力検定制度ともいい、YAMAHA独自の検定試験です。
実はYAMAHAグレードと言ってしまうと
- ピアノ
- エレクトーン
- 指導
- 管楽器
- クラシック・ギター
- ドラム
の全部が対象となってしまいます。
YAMAHAは何でも取り扱っていますね笑
このページではピアノ演奏グレードについて解説します。
YAMAHAピアノ演奏グレード試験は4つに分かれている
公式サイトより
YAMAHAグレードは、
- 初心者グレード→13級から11級まで
- 演奏者グレード→10級から6級まで
- 指導者グレード→5級から3級まで
- プログレード→2級以上
の4種類があります。
初心者グレードは先生が試験管となり、いつもレッスンを受けている場所で受験が可能です。
また試験も先生との相談の上でいつでも実施可能です。
演奏者グレードになると、グレート試験会場にて決められた日程で受験することになります。
また試験管は先生以外から選ばれた2名となります。
YAMAHAピアノ演奏グレードの料金
YAMAHAピアノ演奏グレードの料金をまとめます。
ヤマハピアノ演奏グレードの受験料(参考)
受験級 | 受験料(税別価格) |
13級 | 1,500円 |
12級 | 1,500円 |
11級 | 1,500円 |
10級 | 4,500円 |
9級 | 5,500円 |
8級 | 5,500円 |
7級 | 6,500円 |
6級 | 6,500円 |
YAMAHAピアノ演奏グレード試験の内容
YAMAHA演奏グレードは、試験の内容の中に演奏だけではありません。
公式サイトより
Aコース、Bコースによって内容が少し異なりますが
- 弾く力(演奏能力)
- 読む力(初見能力など)
- 聴く力(聴いて再現する)
- 作る力(作曲や編曲など)
など、全体的な音楽の総合力を伸ばすようなシステムが作られています。
YAMAHAさんのグレードの名称が「音楽能力検定試験」となっている通り、「演奏だけできる」では合格することができません。
ヤマハ音楽能力検定制度(ヤマハグレード)は、音楽を指導する人や学ぶ人が、自分の力を確かめながら、総合的な音楽力を身につけ、楽しみながら創造的で豊かな音楽表現に取り組むことを目指し制定されました。
という意識が根ざしているところですね。
またYAMAHAピアノ試験グレードの難易度についてチェルニーを目安にすると、ピアノ演奏グレードの5級以上はチェルニー30番以上だと思っていただければよいかと思います。
YAMAHAピアノ演奏グレード試験の中身|AコースとBコースに分かれている
YAMAHAさんの演奏グレードの6級まではAコースとBコースに分かれています。
AコースとBコースの違いをザックリと説明すると、Aコースはコード譜を得意としている人向けで曲数が多かったのを記憶しています。
そしてBコースはピアノからスタートしたような人向けでコード譜はあまり得意ではないけれど、譜読みは得意といったパターンの人向けで、課題曲の数は少なかったのではないかと記憶しています(今は内容が変わっているかもしれません)。
例えば、演奏グレード6級のAコース(生徒の段階のいちばん上の級)の場合、(相当昔の情報ですが)
- 自由曲を5曲、
- アレンジ曲を1曲(自分でアレンジした曲を持参します)
- その場での初見演奏(初見の譜面を渡されてその場で演奏します)
- 聴奏 (試験官がその場で演奏するものを、その場で聴いて真似して弾く)
このうち、初見と聴奏は、ハ長調、♯2つまで、♭2つまで、だったと記憶しています。
5級になると・・・(数年前にかなり簡単になったと聞きましたが、私が受験した時には)
- 自由曲が7曲、
- 課題曲が2曲か?3曲 (クラシックを含む)
- モチープ(その場で譜面を渡され、それを3番まで違うアレンジで演奏します)
- その場での初見演奏(初見の譜面を渡されてその場で演奏します)
- 聴奏 (試験官がその場で演奏するものを、その場で聴いて真似して弾く)
記憶がうろ覚えな部分もあるのですが、内容としてはこんな感じでした。
YAMAHAさんの場合は、モチーフなどの楽譜がコード譜なので「それまでクラシックしか勉強してこなかった人はコードの勉強がとても大変」という話を聞いたことがあります。
もし興味がおありでしたら、楽譜を販売しているところでYAMAHAグレード課題曲などの本が市販されていますので、参考になさってもよいかもしれません。
KAWAIグレードテストとの違いは?
以前KAWAIグレードテストについて解説しました。
YAMAHAグレードテストもKAWAIグレードテストも、名前が違うだけで楽器メーカーが行なっている演奏に関するグレード(検定)試験、という意味ではほぼ同様です。
YAMAHAもKAWAIもほぼ同様
楽器メーカーさんは楽器を売りたい組織ですので、基本的に楽器販売につながるようなサービスを提供しています。
各地に音楽教室を運営する「YAMAHA音楽教室」や「KAWAI音楽教室」もその一環。
名称は異なるものの楽器製造部門とは別に音楽教育部門を作り、独自の教育システムを作り上げています。
教育システムのひとつとして行われているのが、YAMAHAさんであれば「YAMAHAグレード」、KAWAIさんであれば「KAWAIグレードテスト」というものです。
YAMAHAさんの場合は、ピアノだけでなくエレクトーンやギター、トランペットなど、いろいろな楽器にも演奏グレードというものを設定しているようです。(私が事実として知っているのはピアノとエレクトーンだけですが・・・)
楽器メーカーさんのグレードは、YAMAHAさんならYAMAHAの中、KAWAIさんならKAWAIの中だけではとても威力を発揮しますが、残念ながらその会社の外に出てしまうと、さほど効力は発揮しません。
言ってみれば、学校の定期テストのようなものでしょうか。
学校の規模感が大きいので「何年生のときのあの科目の定期テスト○点だった(ドヤァ」がある程度通りますが、学校の外では通用しづらい感じです。
PTNA(ピティナ)の試験(ピアノステップ)
もうひとつの種類の検定は、PTNA(ピアノ指導者協会)の検定で、名称をピアノステップと言います。
ピアノステップは級という表現ではなく「ステップ」という表現をしていて全部で23ステップに分かれています。
PTNA(ピティナ)は英語ビジネスで言えば「英検」のようなイメージの組織です。
YAMAHAさん、KAWAIさんといった企業ももちろんですが、音楽関係の大学などもPTNA(ピティナ)に協賛したり出資をしたりしているようです。
ただ、あくまでも日本の中だけでしか通用しない資格(検定)です。またPTNAは活動の歴史もとても浅く、私が教え始めた頃(25年前)の活動は今ほど盛んではありませんでした。(今はだいぶその名前も知られるようになってきました)
PTNAについては
- PTNAステップ(ピティナ・全日本ピアノ指導者協会の検定)を受けてみよう!ハードルは高くない!
- PTNA(ピティナ)ステップのレベルと内容の実体験をお話しします。
- PTNA(ピティナ)・ステップで大人の生徒さんが参加、素晴らしい成績を頂きました
で解説していますので、気になる方はどうぞ見ていってください。
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今日も訪れていただきありがとうございました。
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