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アレクサンダーテクニークを始め、ピアノ演奏と身体の使い方について書かれている本をご紹介

ピアノ演奏と身体の使い方が気になる人に「おすすめの本」を紹介します。

 

私はもう40年以上も「鍵盤楽器」と関わってきています。その間、数多くの先生に師事してきましたが、ピアノの先生たちから「演奏の時の身体の使い方」について教わってことは一度もありませんでした。

 

前にも書いたと思いますが、私がピアノと身体の関係がとても気になり始めたのは、「自分自身が健康のために」と思って生き始めたヨガのクラスのレッスンを受けてからです。

 

その後、バレエのレッスンやヨガのレッスンを受けるなどしていくうちに、ピアノ演奏と身体の使い方の関係がとても深い繋がりがあることに気づき、それ意向、それに関する本を読み漁ったり、インターネットから情報を得たりして、勉強をしてきました

 

また、私が通っているスポーツクラブのインストラクターの中に「アレクサンダーテクニーク」を学んだ先生がいて、私はそのアレクサンダーを学びたくて、その先生のクラスのレッスンを受けたり、プライベートレッスンを受けたりなどしています。

 

ピアノの先生で、身体の使い方を勉強している先生はとても少ない

 

私自身も今現在でも先生に師事(今だに先生についてピアノの勉強もしています)していて、たまに身体の使い方について質問をさせていただくのですが、私の先生が年配ということもあるのかもしれませんが、「演奏←→身体の使い方」に関しては、お勉強されたことがないようで、残念ながら私が知りたい内容のお返事をいただくことができません。こういう系統の質問に関しては、ピアノを知らないとしてもスポーツ系の勉強をした人にその内容を質問した方が、的をえた答えが返ってきます

 

身体の使い方とピアノ演奏を捉えたメソッドはあるのか?

 

実は、日本ではあまり知られていませんが、身体の使い方とピアノの演奏についての研究は海外では古くから行われています。代表的なものは、アレクサンダーテクニーク」です。アレクサンダーテクニーク」というのは、自分の自分の身体の使い方を自分自身で学んでいきましょうというもので、特にピアノだけに的をしぼったメソッドではなく、吹奏楽や他の楽器演奏者、俳優、声楽家など、身体を使って表現するパフォーマンスにとても効果があるとされています。また楽器をやらない人でも、肩こりが解消したり、腰痛が治ったりという効果もあるので、一般の人向けの本も少し発行されています。

 

これに関しては、以前、ピアノと身体の使い方に関する内容を紹介した記事を書いていますので、そちらの記事もご覧になってくださいね。

 

正しい「身体の使い方」でピアノ演奏が急激に上達する!(前編)

正しい「身体の使い方」でピアノ演奏が急激に上達する!(後編)

ピアノ演奏で身体の使い方を変えるとピアノの音色がものすごく変わる!

アレクサンダーテクニークとは?演奏者が知るべき秘訣を紹介!

 

このように、ピアノを弾くときの身体の使い方を勉強できるメソッドはあるのですが、これらの講習会の価格が少し高めで、一般の人がレッスンの中で教わるというのには、先生側のスキルもまだ整っていないこともあって、そういう先生を探すのはちょっと難しいかもしれません。(でも、いないわけではありません)

 

 

ピアニストならだれでも知っておきたいからだの本

 

 

この本に出会ったのは、もう今から5年以上も前、6、7、8年くらい経過しているかもしれません。とても内容が濃い本です。専門的な書き方をしているので一般の人には少しわかりにくいかもしれません。また書いてある内容は「体感的」なものを言葉で表していますので、「その感覚」がなかなか理解できずに、ストン!と自分の中に納得できるまで(落とし込めるまで)少し時間が必要な内容のものも多いです。

私の場合は、アレクサンダーを教えてくださる先生が身近にいるので納得できるまで教えてもらうことができ流のですが、一般の方の場合は、ピアノの先生よりはスポーツジムのインストラクターに教えてもらった方が内容が理解できるかもしれません。

 

上記でご紹介した本は、ちょっと専門的すぎるイメージもあるので、もっと砕いた一般向けの内容でご紹介するなら・・・

 

 

この本は割と読みやすくてわかりやすいと思います。

 

 

ちょっと専門的に勉強したい人やピアノを教えている人向けの本

 

私が購入してよかったと思う本を、あと3冊ご紹介します。

 

1,ミキモトメソッドの「正しいピアノ奏法」

 

1冊目は、ミキモトメソッドを作った、御木本澄子さんが書かれた「正しいピアノ奏法ー美しい音と優れたテクニックを作る脳・骨格・筋肉の科学的研究による革新的メソッド」という本です。

アレクサンダーを勉強してからミキモトメソッドを勉強すると、たまに「あれ?」という部分がないとは言えないのですが、日本人が日本人のために考えたという部分では良い面もたくさん持っていると私は思っています。

日本人が書いたこういう系統の本で、しっかりとした本が少ないので、とても良い勉強になると思います。

ミキモトメソッドについては、こちらの記事→ピアノのテクニック作りに役立つ「からだのしくみや使い方を知ろう」という講習会に行ってきました。 でも紹介していますので、参考になさってくださいね。

 

 

2,上智大学准教授&アレクサンダーの古谷晋一先生著の「ピアニストの脳を科学する」

 

この本の著者は、このページの最初にご紹介した「ピアニストならだれでも知りたいからだのこと」を書かれた方です。古谷晋一先生は上智大学の助教授で「ピアノと身体」というテーマの研究では日本ではトップにいらっしゃる方です。数多くの本の翻訳や著書もお持ちですが、現在、PTNA(全日本ピアノ指導者協会)のサイトにおいて「ピアノのための脳と身体の教科書」という連載も執筆されていらっしゃいます。

 

 

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ピアノテクニックの科学 プロフェッサー・ヤンケのピアノ・メソード

 

ヤンケのピアノ・メソードは、私が割と最近出会った本の1冊ですが、この内容が本当に目から鱗・・・!(◎_◎;)

私がこれまで習ってきたピアノのテクニックを真っ向から批判している内容となっています。

バイエルが提唱したハイフィンガー奏法はもちろんのこと、重量奏法も半分否定しているような内容です。

とても科学的なアプローチでピアノの奏法について研究されているので、説得力があると私は思っています。

私自身は、医学者でもなければ科学者でもないので、体感的な実験でしか判断できない部分はあるのですが、この本の中に書かれていることを実際にやってみて、なるほど・・・と思う部分がとても多いのを感じています。

 

 

これからも参考になりそうな本などに出会ったら、また紹介させていただきますね。

 

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