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ソフトボールの部活動でピアノ演奏がものすごく上手になった!
私の生徒さんで中学校に入りソフトボール部に所属してピアノ演奏がものすご上手になった生徒さんがいます。その生徒さんは中学生になり、普段のピアノレッスンができないほど部活で忙しい状態になっていましたので、ピアノ学習に関しては学校で引き受けてくるピアノの伴奏だけしかやっていませんでした。でも、その生徒が中学校3年間の間にものすごくピアノが上手になりました。今回はそのお話をしようと思います。
合唱のピアノ伴奏とソフトボールだけでピアノが上達!
その生徒さんは幼稚園の頃から私の教室に通ってきていましたが、どちらかといえば進度が遅く、お世辞にもピアノが上手と言えるタイプの生徒ではありませんでした。
幼稚園の頃からピアノを習っていたにも関わらず、小学校卒業の頃でピアノ初級教本(バイエルレベル)がやっと終わったという感じでした。その生徒さんが中学校に入りソフトボール部に所属、部活動もとても忙しくて普段のレッスンをいつも通りに進めることは出来ませんでした。
でも、彼女はピアノが好きで、なぜか、毎年学校の合奏の伴奏を引き受けてきていました。その生徒は中学校在籍の3年間の間に、合唱の伴奏以外のピアノはほとんどやりませんでした。でも、その中学校3年間でものすごくピアノが上達したのです。
私はその理由は彼女が3年間続けたソフトボール部の練習でした。彼女はキャッチャーでしたので、ボールを取って投げるということを繰り返していたのだと思います。その動作が「脱力」や「リズム感」そして「指先の軽やかな動き」を養いました。
ピアノ教本は一切やっていません。中学校在籍中は学校の合唱の伴蔵を全て引き受けて来ていて、ちゃんとこなしていました。ピアノの練習といえばそれだけだったのです。
その生徒さんは、小さい頃から幼稚園の先生になるのが夢だったので、高校は「幼稚園の先生になれる大学に推薦枠が多い高校」に進学、高校の授業ではピアノが必修だったのですが、ちゃんとツェルニー30番を教本として使えるまでになっていました。(実際に学校はツェルニー30番が課題になっていました)
ゴルフ、野球、バレーボールなどのスポーツもピアノの基礎になる
上記の生徒の事実を知った後、私はピアノのレッスンの時に大人の生徒さんだとスポーツの経験を聞くようになりました。というのは、どんなスポーツであってもスポーツの経験はピアノの基礎に必要な要素が含まれているからです。ごるる、野球、バレーボール、バスケットボールなど、すべてのスポーツの経験はピアノ演奏にとても役に立ちます。
例えば、ピアノの打鍵の後の脱力は野球やバスケットボールで言えば、ボールを投げた後の「手をふわっ」とした感じと同じですし、スタッカートはテニスのボレー、もしくはバスケットボールの低い位置でのドリブルと同じような感覚でそのテクニックをマスターすることが出来ます。
バレエ、ヨガ、体操などもピアノに通じている
私自身、今、バレエやヨガ、ピラティスのレッスンを受けていますが、これらもすべてピアノ演奏に通じています。特にバレエの足の使い方は、ほとんど「ピアノの手と指の使い方」と言って良いでしょう。もし、バレエの経験がある方がいらっしゃったら、バレエの足のアーチを作るという意味は、ピアノの手のアーチを作るというのと同じ原理です。
またヨガやピラティスをやっていらっしゃる方がいらっしゃったら、ヨガのコア(体幹)を鍛えることや脱力もまさにピアノ演奏の体幹を鍛え、脱力をマスターするというのと全く同じことです。
もし、この記事を読んでいらっしゃる方に何かしらのスポーツの経験があったとしたら、それはどんなスポーツでも構いません。その時の身体の使い方を思い出していただきたいと思います。絶対にピアノ演奏に役立つはずです。
昔(もしくは今?)の別のスポーツの経験をピアノにも生かしてくださいね。
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