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ピアノの先生が「演奏が上手」とは限らない
今日はどんなピアノの先生にピアノを習うと良いのか?というアプローチからのお話をしたいと思います。私がピアノを教えていて、いちばん困るのは「教えている→演奏がものすごく上手」と相手(生徒)の方が勝手に思うことです。実は、「教えている」→「演奏がものすごく上手」ではない場合もあるし、「素晴らしい演奏が出来る」→「教えるのが上手」ではない場合もあるのです。
演奏が得意な先生は、そのテクニックを苦労して身につけたのかどうかはわからない。
まず、最初にこの記事は「否定」ではないことをお伝えしておきたいと思います。この記事の内容はそうかもしれないし、そうでないかもしれない・・というところで読み進めていただければ嬉しいです。そういう場合もある・・という感じでこの記事を読んでいただければと思います。
一般的なお話として「英会話」を例にあげたいと思います。
実は私はここ数年で英会話が少し出来るようになりました。ほとんど50の手習いです(^^;
この英会話を習うという経験で気づいたことがたくさんあります。そのうちのひとつが「初歩のうちに、ネイティブの先生に英会話を習ってはダメ」ということです。
誤解を招くといけないので、この「初歩のうちに、ネイティブの先生に英会話を習ってはダメ」というのは大人の場合です。子供が日本語を覚えるように感覚的に学ぶのとはまた意味合いが変わってきます。
話を戻します。私は、日本にいて小学生以上が初歩の英会話を学ぶとした場合に、「ネイティブの先生に英会話を習ってはいけない」と思っています。(海外で生活する場合は別)
では、どんな先生に習ったら良いかというと、「母国語があってそのほかに英語を学んだ人、そして以前はできなかったけど今はできるようになった人」に習うのが良いと思っています。
1.苦労しなくてもできてしまう人はいる!(英語が母国語)
実は、何でもそうなんですが理屈なしにできちゃう人っているのです。感覚的に、理屈なしにです。例えば、日本人全員が日本語をペラペラしゃべれます(当たり前ですが)。でも、その日本人全員が「外国人に日本語を教えられるか?」と言えばNoですよね? つまり、私たち日本人は「考えなくても日本語が喋れてしまう」のです。理屈じゃなくて感覚的に(経験で)喋れてしまいます。
2,母国語があり、英語もできるようになった人
一方、母国語がほかにあってそのほかに英語を学んだ人というのは、学ぶ苦労を知っています。どうしたら学べるのか?どういう工夫、どういう勉強をしたら英語ができるようになるのか?を知っているということになります。
上記の1と2では大きな隔たりがあります。ここから先はわざわざ理由を説明しなくてもご理解いただけると思いますが、英語を習うのであれば2の人から学んだ方が吸収できるものが多いことは歴然とした事実です。
「できる」人は苦労しなくても「できて」しまう
ちょっと別の角度から同じ話をしたいと思います。今度は学校の英語の勉強に関しての話です。
唐突なんですが、私の娘は英語の成績が昔からなぜか良かったのです。好きだったということもあるでしょうが、もともと勉強が(どちらかと言えば)できる方だったので、勉強のコツを知っていたのかもしれません。(誤解しないでくださいね。自慢話しではないのです)
ある日、自分の子供が試験前で英語ができなくて困っているから私の娘に勉強を見てもらえないかと頼まれたことがあります。そして数時間勉強を見てあげたことがあったのですが、娘曰く「単語覚えられない・・って言うんだけど、覚えれば良いだけじゃない? やればいいだけでしょ?なんでやらないの?」と言うのです。そう、娘は「できない子の気持ち」がわからないから教えられないと言うのです。彼女の言い分は、「だってやればいいだけじゃない??」なのです。
なるほど、そっか・・・と私は気づきました。
私は、どっちの気持ちもわかるのです。その出来ない子は「その単語の覚え方さえわからないからどうすれば良いかを教えて欲しい」と思っているのに、娘は「覚えればいいだけじゃん」で終わってしまう。ここですれ違いになっていたのです。
この話を、つい先日、ある男性にしたところ、その人も「俺、お嬢さんの気持ち、めっちゃわかります」と言うのです。その人はものすごく野球が得意で、野球を教えてくれと頼まれるのだけれど、自分は出来ちゃうから教えられないと言うのです。
前は、出来なかったけど、今は出来るようになった人から教わった方が得
このように、苦労しなくても理由がわからなくても出来ちゃ人はできてしまうと言う事実はあるのです。
話をピアノの話に戻しますね。ピアノも同じで、演奏がとっても上手な人は、もちろん苦労して上手になった人もいると思いますが、あまり苦労しなくても出来ちゃう人もいると言うのは事実です。私の生徒でも納得できるまで徹底的に教え込まなくても、感覚的に出来ちゃう子(人)は出来ちゃうのです。
でも、習う立場から考えたら「勝手に出来るようになるよ」と言うのは、出来るようになるシステムを学ぶことが出来ないと言うことになります。
前述の英会話や英語の話ではありませんが、以前はできなかったけれど、それを乗り越えて出来るようになった人というのは、出来るようになったノウハウを持っています。その人は演奏はずば抜けて上手じゃないかもしれません。でも、何かしらのテクニックが前は出来なかったけど、今は出来るようになったというやり方(ノウハウ)は持っています。
そういう先生からピアノを習った方がお得だと思うのです。(私はまさにそれなんですが・・・汗)
そういう目で、今の先生をご覧になられるのも面白いかもしれません。
この記事が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
いつも、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。
今日も訪れていただきありがとうございました。
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