目次
PTNA(ピティナ)のピアノステップを徹底解説します。
今回は、PTNA(ピティナ)のステップのお話をします。ピアノ学習者、もしくはその親御さんであれば、このPTNA(ピティナ)という名前を一度は聞いたことがあると思いますが、それほど詳しい内容を知らない方も多いのではないかと思います。
PTNA(ピティナ)はピアノコンクールだけじゃない!
PTNAの正式名称は、全日本ピアノ指導者協会でピアノの指導者によって構成される法人です。ちょっと堅苦しい説明なのでわかりにくいかもしれませんが、日本でのピアノ教育を良くしよう!と思っている指導者の方が集まって色々な活動をしています。
PTNAの活動の内容で有名なものは、
- ピアノコンクール
- ピアノステップ(学習者ための検定試験)
- 指導者のための検定
- 指導者のための研修プログラム
などがあります。
この中でも2番のピアノステップは色々なレベルのピアノ学習者を対象としたピアノの検定のことを言います。
PTNA(ピティナ)ステップに参加する意味って何?
私の教室では、タイミングを見て希望する生徒さんにはピティナのステップを受験してもらうことにしています。理由は「井の中の蛙、大海を知らず」になってしまわないように・・・というのがいちばん大きな理由です。
数年前に何かの印刷物で読んだのではなかという記憶があるのですが、どこかの音楽教室のピアノ科の生徒さんをピティナのステップに参加させたところ、その生徒さんの成績が思わしくなく、その音楽教室の経営者がそれ以降、その音楽教室の生徒をピティナのステップに参加させるように義務付けたという話がありました。
この話は本当にその通りだと思うのですが、個人教室の先生も他の教室の生徒さんの様子を見たり、その演奏を聴いたりしないと、自分の教室のやり方に染まりすぎて指導が行き届かなくなってしまうという事実があります。
また、生徒さんの方も他の教室の生徒さんの実力を知らないので、自分の実力が世の中では一体どれくらいなんだろう?という感覚が麻痺してしまうのです。
そういう意味で私の教室では「無理に」とは言いませんが、教室独自の発表会とは別にこういうステップ(検定)を受けるようにしてもらっているのです。
PTNA(ピティナ)ステップは発表会方式の検定試験?
では、PTNAのステップの参加の内容をお伝えしますね。
PTNAのステップは「検定」です。ソロバンやお習字の「級」を取得するイメージで、「演奏に対して評価をもらう」という内容です。
会場に利用されるのは「発表会会場のような舞台(ステージ)があるホール」か?「教室を大きくしたようなイメージのサロンスタイルの小コンサートホール」で、その会場内で発表会の演奏のように2曲を演奏します。
検定という名前があるので、緊張するようなイメージがあるかもしれませんが、個人教室の発表会のようなイメージで、それほど堅苦しいイメージはありません。(会場にもよるのかもしれませんが・・)
Sの成績をもらったら、ものすごく特別!!!と思っても良い。
審査員は3名。成績はS,A、B、C、Dの5段階の評価をつけてもらいます。ピアノの場合は評価が聴く人によって変わるのでいただく成績もその人数分「A,A,B」「A,B,A」「B,B,C」といった成績をいただくことになります。
そのうちDは不合格という話は聞いたことがありますが、実際にDをつけられたという話は聞いたことがありませんので、存在するのかどうかは不明です。
私の生徒さんでは、実はCという評価をいただいたこともありません。なのでCがどのレベルなのかも分からないのですが、「上手とは言えないまでも、普通に演奏できていたら」確実にB以上の成績は取れるのではないかと思っています。
私の経験で言えば、小学校1年生くらいまでの子供でバイエル前半レベル(導入1〜3レベル)の子供に対する評価はかなり甘い感じで評価されているような気がします。
審査委員の先生も講評の時間にお話をしていましたが、将来に向けて頑張って欲しいという気持ちを込めて「ちょっと甘くしている」部分があるようです。
実はピティナのステップのお手伝いをしている先生から聞いた話なのですが、S評価というのはなかなか出ないのだそうです。
うちの生徒さんは、たまにSという成績をつけてもらうので、それほどスペシャルな感覚はなかったのですが、どうやらすごいことだということを教えてもらったことがあります。
なので、もし、Sの成績が付いていたら、そればものすごいことだと思って良いみたいです。
PTNAのステップは23段階レベル、どのレベルを受けても良い。
PTNAのステップは全部で23ステップあります。
この23に分かれたレベルのうち、どのレベルを選ぶこともできます。もちろん飛ばして受けることも可能です。
受け方は2通りあって、
1つ目の受け方は、「課題曲+自由曲」の2曲を選び、その演奏した曲を評価してもらうというもの。この受け方だと、あなたは「応用の1を受けてA,A,A」の成績でしたという証書をいただくことができます。また、ひとりひとりに向けた演奏アドバイスなどもいただくことができます。
もうひとつの受け方は、所要時間で受ける方法です。この受け方は5分、10分など、自分が選んだ時間を自由に使うというもの。こちらはコンクールを受ける人がそのリハーサルとして使う場合が多いようです。またこの方法でも先生からのアドバイスを個別にいただくこともできます。
グランミューズ(大人だけ)ピティナステップやオーケストラとの共演も
ピティナのステップには、グランミューズというシステムもあります。グランミューズというのは「大人だけの」という意味で、大人の方しか参加することができないピアノステップです。
またグランミューズだけではないのですが、ピアノステップを受けるときに、オーケストラとの演奏や別の楽器とのアンサンブル演奏を希望できる場合もあり、色々な意味でピアノを楽しめるように工夫している催し物もたくさんあります。
ピアノの検定というと、堅苦しくて敷居が高いものと思われてしまうかもしれませんが、実際に参加してみるとそうでもないことがわかります。
ピアノの世界を広く知るためにも、ぜひ一度挑戦してみるか?
演奏を聴きに、足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
ピティナのステップは1年中、全国各地で開催されていますので近くの開催場所をいつでもチェックすることが可能です。
興味がある方は「ピティナ ステップ」で検索できますので、チェックしてみてくださいね。
・・・・・・
幸せピアノ、メールマガジンやっています。
「幸せピアノ」メールマガジン始めました。美しい音、幸せマインドetc….
こんな記事もお役に立つかも?
【ピアノ発表会編 編】
- プロ・ピアニストさんもミスをする!
- ピアノ発表会で絶対にミスをしない方法・裏技はあるのか?
- ピアノの発表会に向けての練習方法と曲の仕上げ方
- ピアノの発表会、譜読みが終わってからの練習方法と曲の作り方
- ピアノの発表会前、ギリギリになってもできる練習・やっておきたい練習とは?
- ピアノ曲が仕上がらないのは当然のこと、実は終わりがないのです。
・・・・・・
あなたがピアノ演奏で幸せになるのをいつも応援しています。
今日も訪れてくださり、ありがとうございます。
コメントを残す