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音大出身者でも、音楽の世界で活躍できないというのは事実なの?
私が知っている音大卒の方の中には「ピアノの先生を辞めてしまった」という方が大勢います。
音大を出ていない私は長年「音大を出ていないピアノの先生」という肩書き?に長い間コンプレックスを持っていたのですが、それでもこうやって生徒さんにも恵まれて、ちゃんとピアノの先生を継続していけているということは意外とちゃんとしてるんじゃないか?と思えるようになってきました。
ピアノの先生を廃業してしまう「音大卒の先生」たち。
実際の理由はわからないのですが、冒頭にも書いた通り「音大のピアノ科を卒業」していながら、今はピアノの先生をやっていないという方が何人かいらしゃいます。つまり、教室を維持できていないのです。なんでなんでしょうね? その数名のうちのひとりは「お茶の先生」に転向。ひとりは「着付けの先生」に転向。また会社のオフィスで働いている方も何人かはいらっしゃいます。
理由は人それぞれなのでしょうが、よく考えてみると、この現象は「音大」という大学に限った話ではないのですよね。
例えば、保育士の資格を持っているけれど会社員をやっているという人も大勢いますし、「法学部を卒ようしたから」と言って、全員が「弁護士や裁判官といった法曹関係の仕事をしているわけではありません。そう考えると、私の「音大を出ていないのに・・」というのは「自分が勝手に作り出した自虐的な妄想」だったのかもしれません。
一般大学出身(音楽・ピアノ専攻ではない)のピアニスト、ピアノ講師も意外と多い。
逆に「音大は出ていない」けれど「音楽の世界に身を置いている」という方も大勢いらっしゃいます。この前、上智大学の会報誌のようなものを見る機会があり、その卒業生通信の中にピアニストの川端一郎さんのインタビュー記事が掲載されていました。
上智大学の史学部を卒業後にどう大学の大学院に進み、その後、東京工業大学院の生命工学研究科博士課程で博士号を取得。脳科学者として活躍するようになっています。それと並行してピアニストの道も歩み、ピアニストもやりながら「脳と音楽」の関係の研究もおこなっているとのこと。
この経歴を考えると、大学は史学(歴史)だけれど、脳科学の分野に進み、同時にピアニストにもなっているという経歴。この方の場合は、大学では「歴史」を学んだけれど、今は脳科学とピアニスト」という職業、つまり、大学の時の専攻と今の職歴は全く違っているのがわかります。
ちょっと気になって調べてみたら、眞對れいこさんというピアノ講師の方も上智大学の史学を卒業されています。そしてショパン国際ピアノコンクールin ASIA地区大会にて金賞・銀賞・銅賞の実績を残されています。今は、ピアノの講師としては、ピティナ(日本ピアノ指導者協会)主催のコンクールでは門下の方が素晴らしい成績を納める一方、ご自身でも絵本を出されていらっしゃいます。
ついでなので「ピアニスト 出身大学」でグーグル先生に調べていただいたところ、音楽関係の大学がいちばん多かったというのは当然なのかもしれませんが、その中にも「北海道大学 東北大学 慶應義塾大学 千葉大学 学習院大学 獨協大学 専修大学etc…」音楽やピアノとは無関係の大学も意外と多い事実に驚きました。
そういえば、娘の友人で早稲田大学を卒業したけれどもパティシエになりたいと洋菓子職人さんの道に進んだ子もいますし、立教大学の法学部を卒業した後に美容学校に入学、今は美容師として働いている子もいます(今や子ではないでしょうが・・・(笑))
そう考えると、音大出ていないピアノの先生は、ちっともヘンではなかったのかもしれません。(自分が勝手にコンプレックスを持っていただけで)
つんく♪さんも「音大」ではないけれど音楽の世界で大活躍!
よく考えてみると芸能界の方で「音大を出ていない」けれど、作曲や編曲など音楽の世界で活躍されていらっしゃる方も多いですよね。つんく♪さんも桑田佳祐さんも皆様ご存知の通り「音大卒ではありません」が、有名なヒット曲をたくさん世に出していらっしゃいます。そう考えると、大学、もしくは最後の学歴(専門学校や高校、中学など)と実際、職業としているものは大きく違っている場合が多いことに気づかされます。(もちろん、医師、看護婦さんなどの国家資格が必要なものは除きます)
そういえば、予備校の講師さんもそうですね。ちょっと気になって調べてみました。「予備校講師 教員免許 必要」で検索かけるとたくさんの情報が出てきます。そして「不必要」だという結論を知ることができました。つまり、予備校側は「生徒ができるようになれば良い」それだけなんですね。
思い込みで自分の世界を狭くしていないか?を考えてみよう。
今この歳になって言えるようになったことではあるのですが、大事なことって実は「過去ではないのです」よね。過去がどうだったかなんて「どーでも良いこと」。大事なのは「今」そして「この先どうなりたいか?」ということだと思うのです。
そして、自分が「思い込みで縛られている」ということがないか?と感じることもとても重要かもしれません。私(管理人・Minna)は前述の思い込みで、「私は国文科を卒業しているピアノの先生→ピアノの先生として不十分」と長年勝手に思い込んでいました。
ところが、こうやって調べて見ると、私のように全然違う道からピアノ指導の世界に足を踏み入れている人が大勢いたのです。今思えば、今やインターネットの社会になってきているのに、なんで今までこうやって調べてこなかったのでしょうね?(汗)
これは職業に限らないことで「自分の勝手な思い込み」で、自分の枠を狭めてしまっていることって誰にでもあるかもしれません。それはご自身の演奏にも当てはまるかも知れません。
このお話のように「思い込みで、ご自身にブロックをかけてしまっている部分がないか?」考えて見ることも必要かもしれませんね。
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今日も、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。
今日も訪れていただきありがとうございます。
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