目次
暗譜のコツの第2弾とピアノの呼吸などについてお話しします。
前回の記事で「暗譜(あんぷ)のコツ」と「ピアノを手で見る」という内容をお伝えしたのですが、まだお伝えしきれていない部分があることに気づいたので、今回はその続編の内容でお送りしたいと思います。
内容としては「暗譜のコツの第2弾」と「ピアノの呼吸」「脳内ピアノで演奏」という内容です。
いつもの通り、動画でも説明しています。動画はこの記事の最後の部分に貼り付けておきますのでそちらもご参考になさってくださいね。
前回の記事をお読みでないかたは、こちらをどうぞ。↓↓↓
”失敗したらどうする” を3、4パターン考えて練習していきましょう。
私が子供だった頃、そして私の娘が子供だった頃、ピアノの先生たちから発表会の前に言われていたことは「間違えないようにね」「失敗しないようにね」という言葉でした。
今だから言えるのですが、この言葉ってとても危険・・・って思います。
ものすごく小さい子供の場合は、世の中がわかっていないこともあるし、なんでも出来ちゃう時期ってあるんです。(子育てをしていらっしゃる方ならこの言葉の意味がお分かりだと思うのですが)
例えば、幼稚園の3歳児、4歳児、5歳児を比べた場合、3歳児って怖いもの知らずなのでなんでも平気で出来てしまいます。だって怖いものがないのですから。でも、年齢を重ねるに従って、間違えるのは恥ずかしいとか、間違えたくないとか、そういう気持ちが芽生えてきます。
それは大人になるほど、どんどん人前でできなくなってくるという事象を引き起こします。
なので、「人前で何かをやるのは得意なことだけ」という感じになってしまうのですよね。(困った日本の風潮ではあるのですが)
でも、そんなことを言っていたら、人前で何もできなくなってしまいますし、人前でできるようになるためには失敗を何度も繰り返して、できる自分を作り出すしかありません。
つまり、「失敗は当たり前のこと」なのです。
まずは、「その失敗を受け入れて」しまいましょう。そしてできる限りの失敗に対する対策を考えて、そうなった時にはこうするという対応策を考え、失敗も含めた練習の動作も身体に染み込ませておきましょう。
番号練習の威力は驚異的、どの場所からでも常に弾けるように。
そこで取り入れたいのが「番号練習」です。
楽譜を番号で分けます。そして、何か別の紙に同じ番号を書いたカードを何枚も作ります。
つまり、楽譜の番号=カードの番号ということです。
そして、練習の時には、カードをシャッフルしてクジのように好きな番号を選んでいき、その番号からいつでも演奏できるように練習するというものです。
これをやっておけば、どこで間違えてもすぐに自分を立て直すことができます。
できれば、楽譜そのものを頭の中に叩き込んでしまって、「ある番号→楽譜なしで最後まで弾ける」を繰り返すと良いでしょう。
呼吸(息つぎ)も暗譜してしまいましょう。
曲を演奏する時に、スラートスラーの切れ目でピアノの演奏の上でフレーズに呼吸をつける(本当の自分の呼吸ではなくフレーズの呼吸という意味)というのは当たり前のことだという前提でここではお話を進めていきますね。
演奏前に緊張しすぎてしまうと、呼吸が浅くなってしまい心拍数が高くなり緊張を増幅させます。
緊張の原因は筋肉の収縮で、筋肉がこわばってしまうので余計に緊張してしまうのです。
では、どうすれば筋肉を緩くすることができるのでしょう?それを解決できるのは、深い呼吸です。
人間は緊張してしまうと口呼吸になってしまい、脳に酸素が行かなくなってしまいます。常に鼻呼吸ができるようになっていれば、定期的に酸素が脳に送り込まれることになるので、筋肉もちゃんと緩んでくれます。
人間が緊張するしないというのはコントロールできませんが、「呼吸」なら自分でコントロールすることが可能なのです。
なので、楽譜の暗譜の中に呼吸の暗譜も取り入れてしまいましょう。ここで息をするということまで、自分の行動の中に取り入れてしまうのです。
最初と最後が出来ていたら、聞いている人は失敗したと思わない???
最後に、聞いている人からすれば、どう聞こえているのか?というお話をしていきたいと思います。
聞いている人は、曲が何曲も続いていると、全員の演奏を最初から最後まで全部しっかりと聞くということはかなり難しいことです。それだけ集中するというのはものすごく難しいからです。
おそらくこの記事を読んでいらっしゃる方もそういう経験があると思うのですが、1曲全部を最初から最後まで全部のフレーズも含めて聞くというのはものすごく大変です。ましてや何曲も続いていたら、全部は聞いていられません。
そこで、1曲の中で聞いている人が気になる部分を考えます。
ポイントになるのは、最初と最後です。最初はみんな真剣に聞いています。そして最後の部分は記憶に残る部分なのです。中間部は間違えなどのミスをしたとしても意外と覚えていない部分です。
なので、もちろん全部のパートを目一杯練習する方が良いのですが、その中でも「特に」と言えば、最初と最後を重点的に練習しましょう。
最初と最後がある程度決まっていれば、聞いている人からすれば「ちゃんと弾けていた」と感じるはずです。
脳内ピアノ(楽譜)で最後まで演奏できますか?
最後に暗譜の内容のひとつとして、「脳内ピアノ」のことをお伝えしたいと思います。
脳内ピアノというのは、脳の中に「光る鍵盤」をイメージして、その曲1曲を脳の中で演奏しきるというものです。
今は「脳内ピアノ」と言いましたが、楽譜と鍵盤の関係がリンクする人は「脳内楽譜」でも全然構いません。楽譜を脳の中にコピーするイメージです。
その脳内楽譜でエアーピアノを演奏できるまで練習するということになります。
脳内ピアノにしろ、脳内楽譜にしろ、脳の中で演奏を再現できなければ、指で再現できるはずがありません。
これならピアノに向かっていなくてもいつでもできる練習ですので、ぜひ取り入れてやってみてください。
動画でも解説しています。
前回と今回と2回に渡って「ピアノの暗譜(あんぷ)のコツ」についてお話ししてきました。
もし、ご不明な点やわからない点がありましたら、遠慮なくご質問くださいね。
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