52歳の初心者がラ・カンパネラに挑戦、成功の秘密を分析しました。

「50代でラ・カンパネラに挑戦、舞台やコンクールで演奏」その秘密を考える

 

さて、これまで3回にわたって、「ラ・カンパネラの漁師さん」のお話を紹介してきました。

この男性の職業は漁師さん。52歳の初心者の男性がいきなりラ・カンパネラに挑戦。光る鍵盤を見ながら練習を続け1年で舞台に立ち、その後コンクールなどにも出て、5年が経過した現在(2017.7現在)はコンクールに入選したり、ピアニストさんの前で演奏したらニューヨークで演奏しないかというオファーをもらうまでになったというお話をご紹介してきました。

 

今回はその「まとめ編」。

管理人Minnaがこの男性(徳永さん)とメールのやり取りをさせていただいたり、動画を拝見させていただいたりして、感じたこと、また分析した内容などをご紹介していこうと思っています。

ピアノを学んでいらっしゃる方の参考になったら嬉しいです。

おやじの挑戦、50代で「ラ・カンパネラ」を独学・1年で弾けるようになった男性の話(前編)

おやじの挑戦、50代で「ラ・カンパネラ」を独学・1年で弾けるようになった男性の話(後編)

おやじの挑戦、52歳で独学1年でラ・カンパネラを仕上げたその「5年後」。

 

ここからが今回の記事です。

大人からピアノを始める人に対して徳永さんからのアドバイス

 

まず最初に、この記事の中でお伝えしたいことがあります。それは、最後に徳永さん(ラ・カンパネラに挑戦された男性)からのメッセージです。このメッセージは私が最後に徳永さんに伺った質問に対して答えてくださったものです。(ほとんどそのまま転記しています)

 

ピアノの先生に習うのと、独学でピアノを習うのはどっちが良い?

 

Q:大人になってからピアノを始める人がピアノの先生に習うのと、自分で独学で学ぶということに関して徳永さんはどう思われますか???

経験者として、他のピアノを勉強したいと思っている方に向けてのアドバイスがあったら教えていただけると嬉しいです

 

A.

ピアノを弾きたくて始めるのであれば、先生に習う方が間違いなく上達が早いと思いますし、継続出来る環境だと思います。

 

でも、先生から先ず基礎をしてからでないとダメと言われたら私は先生から習うのを辞めたかもしれません。

自分の弾きたい曲と平行に基礎を学ぶのが最高の形だと思います。

 

独学で練習しても「目標がなければ続かなくなってしまう」危険性が多いです。

私は、最初は面白くて毎日練習していたんだけど、だんだん仕事との両立が難しく電子ピアノを買ったのは良いけれど結局ピアノをやめてしまって、今ではそのピアノが部屋の飾り物になった人達を数人知ってます。

 

ピアノを続ける為には、ひとりひとりその条件は違うとは思いますが、私は・・・

 

「褒められる事を想像しながら練習する」ということと、

「演奏を聞いてもらって、褒めて頂き、明日からの練習の力にする。」

 

という2つのことがとても大切なんじゃないかと思っています。

 

 

聞いてもらう相手は、

恋人でも家族でもピアノの先生でも誰でも良いとは思うのですが・・・

 

 

難しい曲を成し遂げるコツと、曲を継続して続けるコツ

 

Q 難しい曲、自分には到底弾けそうにないと思う曲をずっと続けるコツと、同じ曲を長い間引き続けるコツってありますか???

 

A

私は毎日4小節を目標にしてました。

小さな目標ですが、その4小節を延々6~8時間弾いて指に覚え込ませてました。(スローテンポでしか弾けませんが)

 

少しずつを積み上げることで、気がついたら大きな結果が出ているというような感じで続けてきました。

 

 

52歳の男性がいきなりラカンパネラに挑戦、成功の事例を検証してみました。

 

 

ここからは、25年以上大人の生徒さんも子供の生徒さんも始動させていただいた私の経験を交えてお話をしていきたいと思います。

 

ちょっと独断が入ってしまう部分があるかもしれませんが、ひとつの考え方として受け取っていただければと思います。

 

・・・・・

 

 

まず、大人の方がピアノを続ける大きな考え方についてお話しさせていただきたいと思います。

 

今回のラ・カンパネラの徳永さんも前述の文章でおっしゃっていますが、大人が続けていくためには、大きな目標が必要だと私も思っています。そして、やり方は子供とは全く違ったやり方をしなければならないと私も思っています。

 

そして、私も徳永さんと全く同意見で、どんな曲でも良いのでレベルに関係なく「やりたい曲」をやった方が良いという考え方を持っています。

 

そして、私のところに来てくださる大人の生徒さんの場合は、「好きな曲」をやるとともに、同時並行で、基礎テクニックとものすごく簡単な曲を進めてもらうやり方をしています。

 

 

私の(教室の)場合の具体的なやり方をご紹介すると・・・

 

  • 1,基礎テクニック → バーナムピアノテクニック という教本を使用。(大人の方でも)
  • 2,ものすごく簡単な教本(こればやらなくても良い)
  •  生徒さんによりますが(やっていない人もいます)、オススメは「メトードローズピアノ教則本」
  • 3,自分がやりたい曲(1、2年以上かかっても、本人がやりたい!ワクワクする曲)
  • 4,手の届く曲(レベル相応か?レベル以下の曲)

 

 

 

 

このうち、2の教則本はその人の意思に任せています。これはバイエルでも、トンプソンでも良いと私は思っていますが、初歩者の場合、ハノンや読譜のコツなども含めた内容が1冊でできるので、私の場合はメトードローズを好んで使っています。(そのうち、なぜメトードローズなのか?についての記事を書きますね)

 

 

大人の生徒さんは、教えなくてもかなり難しい曲でも最後まで仕上げられる!

 

 

大人の方の場合は、教本と弾ける曲のレベルがリンクしない(結びつかない)場合が多いです。

 

実は、私は子供の頃から習っていましたし、自分の娘も子供の頃から指導を受けていたので、この事実に気づくまでに時間がかかったのですが、

 

大人の方の場合は、

  • 楽譜の読み方をあまり教えなくてもすぐに出来るように場合が多い。(算数などを理解している)
  • 教本がまだバイエル上巻レベルであったとしても、「エリーゼのために」くらいの楽譜を演奏できる場合もある。
  • 理由は、「根性がある」「練習する癖を持っている場合がある。

といった理由が挙げられます。

 

例えば、子供の生徒さんの場合は、学校で足し算や引き算を習っていないと、音符が上がる下がるという理屈や拍を足したらどうなるということが概念として理解できないという場合や、

分数を習っていないと音の長さを理解できない(8分音符、16分音符の理解などは、子供にとってはかなり難しいことです)・・・・ということがあるのですが、

大人の場合は、このあたりの理解ができているので、すぐに楽譜の仕組みを理解できるというメリットがあるのです。

 

また今回の徳永さんのように「楽譜の理解を無視してしまう」というやり方も大人の方の場合にはアリだと思うのです。

 

例えば、プロのピアニストの辻井伸行さんは盲目のピアニストですから楽譜を読むことが出来ません。でも、ピアニストとして活躍されていらっしゃいます。

 

生徒さん自身が「楽譜を読みたい」、「読めるようになりたい」という希望を持っていらっしゃるのならともかく、その希望がない方の場合は、別に読めるようにならなくても良いのかな?という気はします。

英語で言えば、会話はできるけれど読み書きができないという人はたくさんいます。それは決して悪いということではないと思うのです。

 

 

 

概念は概念であって「事実ではない」ということに気づくべき。

 

 

今回、徳永さんとメールでやり取りさせていただいて、私が反省した点があります。

 

それは、私がピアノの世界に長くいたせい(おかげ)で、当たり前と思ってしまっていたり、今まで、私が私の指導者の方々から言われてきたことやピアノの世界で言われていることにある意味洗脳されていたというか?「自分自身にメンタルブロックがかけられていた。」そういう部分に気づくことが出来ました。

 

そういう意味で、徳永さんという方の存在を知れたことは私にとっても大きな財産になりました。

 

もうちょっと具体的なお話をしますと、「ラ・カンパネラ」はリストの作品なので、「手が小さい人はリストは弾けない」「初心者はリストは弾けない」という暗黙の了解みたいなものがピアノの世界には存在します。

 

徳永さんはピアノの世界を知らなかったので、それが返ってよかったんだと思います。

 

もし、ピアノの世界をよく知っていたら、挑戦すらしなかったのかもしれないと思うのです。

 

 

 

「バッカじゃないの???」は、どっちだったんだろう????

 

 

前の徳永さんについて書いた記事の中に、最初にコンクールに出るという話を掲載しています。その記事の中ほどに・・・・

 

「バッカじゃないの」普通は何年か練習して発表会に出てから上手になってコンクールに出るか出ないか迷うのに、

 

「いきなり1年でコンクールなんて信じられない~」と言われました、その通り私はバカでした。

こんな文章があります。

 

私も私の生徒さんから1年もしないでコンクールに出たいと言われたら、心の中ではバッカじゃないの?と思っただろうし、恥をかかないようにその行為を止めてしまったんじゃないかと思うのです。

 

でも、このピアノの世界の人から見たら「バッカじゃないの?」と思うそのメンタルブロックこそが、生徒さんの伸びる芽を潰してしまっているのかもしれないという事実にも気づかされました。

 

他のことも全てそうですが、これって先生の考えであって生徒さん自身の考えではないので、生徒さんの自主性を奪ってしまうということにもなりかねないのですよね。

 

そう思うと、今までの自分自身の考えや行動に疑問を持たざるを得ません。

バッカじゃないの???は、本当はどっちだったんだろう???と・・・・・

 

 

 

音大(ピアノ科)卒でも、「愛の夢(リスト)」は弾けないと思い込んでいる場合も。

 

 

実は、音大のピアノ科を卒業し、在席中には学内の代表としてラジオで演奏した経験もある人が、割とつい最近まで「愛の夢(リスト)」は自分には弾けないと思い込んでいたという事実があります。

実はその方は、私のピアノの先生なのですが、「リストは弾けないと思い込んでいて、最近やってみたら、そんなに難しくなかったのよね・・」と。

日本人の悪い面で、「先生が言うから」「社会的風潮がそうだから」「あの人が言うから」と言う理由だけで挑戦すらしないで「できない」と決めてしまう場合が多いように感じます。それは実は私もとても人のことを言えた立場ではないのですが・・・(汗)

私自身、リストは手の小さい私には弾けないと思い込んでいて、先生に「”愛の夢”ならなんとかなるわよ」と言われて、割と最近になって挑戦した次第です。

そう言う先入観がメンタルブロックをかけてしまっていて、本当はできる可能性があるのに「できない」にしてしまっている場合が多いんじゃないかな???と感じています。

 

 

気持ちを持つだけで、本当はできるかも知れない

 

これは、私の生徒さんでも同じことで、私のところにピアノを習いに来られて1年くらいの生徒さんが「エリーゼのために」に挑戦して形だけでもできるようになるのに、3、4年もピアノを続けていらっしゃる大人の生徒さんが「自分にはまだ無理です」と言う場合があります。

 

私としては、この人なら絶対にできる !と思っているのに、本人が「できない」と決めてしまっているので「できない」のです。

 

今回の徳永さんのことを考えた時に、徳永さんには「出来ない」と言う考えが全くなかったんじゃないかと私は思っています。

つまり「出来るようになる」しか考えていない→だから出来るようになった。

 

その反対に、「出来るようにならない」と思っている人は、「自分ができるようにならない」と思っているので、当たり前のことなんですが結果は→「出来るようにならない」のです。

 

 

 

今日からあなたも「出来る人」に!&

あなたの生徒さんも「出来る生徒さん」に!

 

 

いつだったか?ある実験の話を聞いたか?読んだか?した経験があります。

その実験は、ある学校のクラスの教室の中から適当な生徒を2人選んで、新任の先生に「この2人はものすごく勉強ができるから」と伝えたそうです。

事実は、特別にできる生徒ではなく、本当に平均的な生徒だったそうです。

新任の先生は、その2人が勉強ができる子たちだと思い込んでしまってそう接していたら、本当にその2人の成績がドンドン伸びていったと言う話でした。

 

この話の信憑性は私はよくわかりませんが、でも、なんとなくそれって本当なんじゃないかな?と言う気もするのです。

 

なので、思うのは無料ですし、思うだけなら誰も損はしないので、今日から「自分はこの曲が弾ける!」って思い込んでみると言うのはどうでしょう???

 

「この曲弾けるようになりたいなぁ・・・」と思うよりも、「この曲、絶対に弾ける!」って思った方が実現するような気がしませんか???

 

徳永さんのように1日に8時間、10時間という練習をするのは、普通にお勤めをしたり家事をしたりされていらっしゃる方だと物理的にその時間を取るのは無理だと思うのですが、それでも、1日に30分を16日続ければ8時間になります。何も1日に長くやらなきゃいけない決まりはないのでうsから、ご自身のペースで進めれば良いと思うのです。

 

自分が楽しんで弾くために、自分なりのやり方を見つければ良いんじゃないかな?と私は思います。

 

 

1曲をできるだけ長く演奏してみる、3年、5年、10年と・・・

 

 

ちょっと長くなってしまいましたが、とても大事な要素をお伝えしたいので、今、もう少しのお時間をお許しください。

徳永さんの成功(5年も同じ曲を弾き続けられたことを成功というならば・・)の秘密のもうひとつの大きな要因となっているのが、同じ曲を1年2年3年と、長く長く弾き続けているという点です。

 

実は「その曲が好きになったり」、「自分が上手になったな」と感じられるようになるためには同じ曲を数年弾き続けることや繰り返し発表していくという行為がとても重要だったりするのです。

 

子供の生徒さんのやり方は、子供が飽きてしまうことや子供の成長が数ヶ月単位で変わってきてしまうので、1つ終わったら次の曲、1つ終わったら次の曲と曲を変えていかないと、子供も飽きてしまいます。

これは子供という特性があるので仕方ないことです。

 

でも、このやり方だと、本当のピアノの楽しさって気付かずに終わってしまう危険性もあるのです。

私の場合は、その子供によっても違いますが、小学校高学年から中学生以上の生徒さんの場合は、「1つの曲を数年にわたってやる」ということを取り入れるようにしています。

 

もちろん、ずっと同じ曲を弾き続けるのは難しいので、レッスンが経過して2、3年が経ってから、「あの曲次の発表会で弾いてみようか?」みたいなやり方なのですが、それをやると「生徒さん自身が前の自分は弾けていたと思っていたけれど、もっと深い内容があるんだ」ということに気づいてくれます。

 

大人の生徒さんの場合は、前に発表会で演奏した曲でも、もう1回やるというのも全然アリだと伝えますし、ピティナのステップの自由曲は同じ曲を持っていく場合もあります。

もちろん成績も良くなってきますので、本人のやり遂げた感も強くなってくるようです。

 

こういう意図からも、ぜひぜひ「1曲に取り組んで発表会が終わったからおしまい」というのではなく、同じ曲を何度も演奏することで、もっと深いところまで曲を愛する、曲を掘り下げるということをなさってみてください。

 

全然違うピアノの世界が見えてくるはずです。

 

・・・・・・

 

4回に渡って、初心者がいきなり「ラ・カンパネラ」に挑戦したお話を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

徳永さんは、これから先、どんな感じでピアノ人生を送られるのでしょうね?私自身、とっても興味があり、またその後の様子も教えていただきたいと思っています。

 

また、お話を伺えたら、サイトか?メルマガでご紹介させていただきますね。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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2 件のコメント

  • なるほど、
    メンタルブロックと言うのが、
    知らず知らずのうちに、
    自分の心の中に作られている場合があるのですね。

    同じ曲を数年続ける、
    と言うのも、納得できます。
    私、セルビア語を勉強するのに、
    同じテキストをずっと続けています。
    難しいな、と思ったら、
    また最初に戻ったり、
    同じページを何日も勉強したりします。
    それで、少しでも出来るようになると、
    やはり嬉しいものです。

    「自分には無理」
    と言うメンタルブロックを、
    意識して外していかないといけませんね。

    今回も、貴重な気付きを、
    ありがとうございます!!

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