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ピアノ演奏で重音を弾く時に注意したい3つのポイント
今日は「独学でピアノ」を学んでいらっしゃる方向けに「ピアノで重音を弾くテクニックとコツ」というタイトルでお送りいたします。いつも通り、解説動画もこの記事の最後に貼り付けておきますので、合わせてご覧いただければ理解が深まるのではないかと思います。 ピアノで重音を弾く時に気をつけたい大きなポイントが5つあります。動画では「3つ」と言ってしまっているのですが、動画にもその内容は含まれていますのでお許しくださいね。
重音を弾く時の5つのポイント
重音を弾く時のポイントは大きく以下の5つに分かれます。 ひとつずつ追って説明していきますね。
- 鍵盤は押すというよりも「つかむ」イメージ
- 指のポジション(鍵盤が触れる場所)
- 回転の方向を考えよう
- メロディラインの音は切らない、低音は切れてもOK
- 主旋律を目立たせる(音量を上げる)
1,鍵盤は「押すのではなく」→「つかむ」イメージ
このサイトでもしつこく何度もお伝えしていますが、「鍵盤は押す」のではなく「響かせる」ものです。
みなさん、どうしても押したくなってしまうようで「押さない!!!!!」ということを脳の中にインプットしていただけたらなぁ・・・と思います(笑)。
さて、重音の時ですが、今回は3度(ドとミ、ミとソなど、間に別の音を挟む関係の重音を「3度」の関係といいます)の演奏方法でご説明しますが、これが「5度、6度、オクターブ」になってもやり方は同じですので参考になさってください。
まず、ドとミを右手の1と3の指を使って演奏するというシチュエーションだったとします。 この場合、ドとミの鍵盤は下に向かって押すのではなく、鼻をつまむように「レ」の音をつまむようにします。このやり方で自然と音を出すことができます(動画参照)。 押すと、どうしても力を抜くのが難しくなってしまうのですが、レの音を摘もうとすれば、力はレの鍵盤の側面にかかりますので、ドとミの音をいつまでも押しているという動作は避けられます。つまり、ドとミの音は解放されるので「響く」ようになるのです。
2、指のポジションを考える(鍵盤が触れる場所)
次に指のボジショニングです(どの場所に指を置くかということ)。 私のサイトや動画では、ピアノ鍵盤はテコの原理になっているので指はできるだけ身体に近い方を弾いた方が音が出やすい、省エネで演奏できるということをお伝えしていますが、もちろん、この基本動作も時と場合によって応用しなければなりません。 この場合、ドとミを同時に押すのですから両方の指を手前側で弾こうとすれば手がねじれてしまいます。そこで、置く時には、手の形(指の長さ)に合わせて指を鍵盤におきます。
3、腕が回転する方向を考える
具体的には、ドの指(1の指)は短いので鍵盤のできるだけ手前側、ミの指は長いので鍵盤の奥の方になります。ところが、そのまま下に押してしまうと手首も固まってしまうので、「置く時にはそのポジション」だけれども、レの音をつまみながら「肘(右の場合なら)を右のほうにスィング」させます。 そうすることにより腕は解放されますし、指も鍵盤の手前側の方に移動してきます(動画参照)。 人間の身体は固めてしまうと「音も固まって」しまいます。いつも身体を緩めるということを意識しましょう。 そうすることによって、柔かい解放された音を出すことができるのです。
4、メロディラインの音は切らない、低音は切れても良い
重音を演奏する場合、それがメロディになっていたとしたら、その音がブツブツ切れてしまっていたら「メロディライン」として成り立たなくなってしまいます。ところが右手1本だけで2つの音を演奏しなければなず、それもスラーでつなげて演奏するというのはとても難しいです。 動画でも説明していますが、ピアノの重音の場合、高音部、低音部、どちらもブツブツと切って演奏するとメロディがブツブツ切れて聞こえるのに対して、高音部だけつなげていれば低音部は切れていても「繋がって聞こえる」という特徴を持っています。(もちろん弾き方にもよるのですが・・) ですから、「高音部の音は切らないように」演奏し、「低音部は切れても良い」(切らなくても良い)という演奏をしてみてください。 全部をつなげて弾こうとするよりも、確実にやりやすくなるはずです。
5,主旋律を目立たせる(音量を上げる)
最後に、仕上げとして「主旋律を目立たせる」コツについてお伝えします。 主旋律というのは、合唱で言えば「メロディ部分」のことを言います。合唱と同じようにピアノもメロディが目立たなければ曲は美しく聞こえません。
そのために重音奏をどうすれば良いかと言えば、高音部分を大きく(ボリュームをあげて)演奏し、低音部分の音はその半分位で弾くというテクニックを使います。 音の強弱のコツについては、それだけでまたかなりの説明になってしまいますので、今回は割愛しますが、ドとミを演奏するのであれば、ミの音がボリューム10だとすれば、ドの音はボリューム5位のイメージで演奏するという意味です。
動画でも解説しています↓↓↓
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