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昔習った内容が、「今のあなた」にとっては「正解」とは限らない
今回は特に「独学でピアノを学んでいらっしゃる方」に対して特にお話ししたい内容です。具体的には、「あなたが昔ピアノの先生から教わった内容は、今のあなたにとっては間違いかもしれない」というお話なのですが、今現在ピアノを習っていらっしゃる方にとっても役に立つ話かもしれません。ピアノを学んでいらっしゃる方であれば、絶対に知っておいた方が良い内容だと思うので、ぜひご一読ください。
生徒のレベルや習熟度によって教える内容が変わる
以前、ピアノの場合は、やっている教本とその生徒さんの実力が比例しないというお話をしたことがあります。まだその記事を読んでいらっしゃらない方は、「ピアノではやっている教本とその人のレベル(実力)は比例しない」←こちらの記事もあわせてお読みいただくとより理解が深まると思います。
ピアノのレッスンの場合は、その生徒さんの年齢や習熟度に合わせて「その生徒さんに求める内容」が変わってきます。例えば、同じバイエル下巻をやっていたとしても「幼稚園の子供」と「大人の生徒さん」の合格ラインは全く違うのです。
ピアノで、年齢に応じてレッスンが違うってどういう意味???
前回の記事にも同じような内容に触れていますが、例えば8分音符の課題があったとして、その理屈を幼稚園児の生徒さんに説明して理解してマスターしてもらうのにはとても労力がかかりますし、まず、本人に理解できるだけの能力があるかどうかというところも問題になります。ですから、形だけ、これは『「タタ」というリズムだからね』と上っ面だけを教えて、将来的にその子が2年生か?3年生になった時点で、もう一度、理屈を教えるようにしています。
ところが大人の生徒さんであれば、最初から8分音符の理解もできるので、ちゃんとマスターできるまでレッスンします。
これは、たまたま8分音符を例にあげましたが、これ以外にも同じように「大人と子供」、同じ子供でも「年齢に合わせ」て指導内容を変えているのです。
同じ教室の同じ先生であれば、フォローできるけれど・・・
上記のような場合、同じ教室や同じ先生であれば、この生徒さんはまだこの部分はマスターできていないから・・・・と、将来的にマスターできていない部分をフォローして教えることが可能です。例えば、私の教室の場合は、在籍が長い生徒さんだと「幼稚園」の頃から「大学」まで在籍する生徒さんもいますので、15年以上も私のところでピアノを学ぶということがザラにあります。ですから、その生徒さんが何が苦手で、この部分はこの時期に学んでもらおうと私の方でコントロールすることができるのです。
また、大人の生徒さんであっても、在籍が4、5年以上というのは普通のことなので、その生徒さんのタイミングに合わせて、いろいろなレッスンをコントロールさせていただいています。
ところが、私も生徒として同じ立場を経験したのですが、大手の教室だと先生がよく変わるとか、曜日によって先生が変わるということもよくあります。そうなると、トータル的にみてのその生徒の進度をコントロールしてくれる人がいないということになります。
独学ピアノだと、昔習った内容は今のあなたにはよくない情報があるかも??
私が独学ピアノの方に感じるのは「昔、先生がそう言ったから」とそれを頑なに信じて、その通りに演奏していらっしゃる方が多いという点です。
私が生徒さんのレッスンでよく使う台詞があるのですが「もうかなり上手になってきたから次のこと言ってもいい??」と聞くことがあります。これは、教本をその通りに弾くという意味ではなく、今までのあなただったら合格にするけれど、「もう上手になってきているから次のテーマを与えるのでそれをマスターした上で、テキストを進めましょう」という意味です。
伝わりますでしょうか??
もうちょっと具体的なお名無しをすると・・・
「折り紙の鶴を折る」というテーマがあった時に、初心者の方に細かいことを言ってしまうと嫌がられてしまうので、形はどうであれ「鶴になってさえいれば良い」→合格にするのですが、
ある程度、その鶴が上手に折れるようになってきたら、「角を揃えて」とか、「鶴の首の位置をここにして」など、細かい条件を出していく・・・こんな感じです。
その状況に合わせて、「課題の合格レベルを上げていく」ということです。
この表現で、伝わって欲しいのですが、いかがですか???
前述の話がご理解いただけたのであれば、薄々とでも気づいているかもしれませんが、いちばん怖いのは「子供の頃」に習った情報は、「今のあたなに必要な情報ではない」ということが往々にしてあります。
私もYouTubeチャンネルで、ピアノの練習方法などをシェアーさせていただいていますが、今の時代、情報を集めようと思ったら、かなりの数の情報を集めることができると思います。
独学でピアノを学ばれている方は、ぜひ「今のあなたに必要な情報」を集めて、ご自身のピアノの学びに生かしていただきたいと思うのです。
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