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ピアノの演奏は好きなのに譜読みが苦手という人をなんとかする方法はあるの?
ピアノの演奏が大好きなのだけど譜読みが苦手でなんとかしたいという話をよく耳にします。かくいう管理人・Minnaも譜読みが苦手なタイプのひとりでした。今はそうでもありません。これまで25年をかけていろんなタイプの生徒を指導させていただいたり、他の教室から移って来られる生徒を指導して「譜読みが苦手になる原因」や「その対処策」がわかってきました。今回はその話をしていこうと思います。
譜読みが苦手なのは「数をこなしていない」、ただそれだけのこと。
譜読みが苦手な人の共通点がいくつかあります。
譜読みが苦手な人に多いのは・・
- ピアノを始めた年齢が遅い(小学校2・3年生以上から、もしくは5、6年生、大人から始めたなど)
- YAMAHAさんなどの大手楽器店でレッスンをしてきた
- バイエルやメトードローズといった古典的なテキストではなく、他のテキストを使ってきた
- レッスンは曲が中心、好きな曲ばかりをやってきた
絶対にそうだ・・とは言えませんが、上記の1から4に当てはまる場合が多いです。
まず、バイエルやメトードローズなどの古典的なテキストですが、これは1冊のテキストにかなりの分量の課題曲が収められています。バイエルだと幼児の場合はものすごく進みが速い子供でも上下巻を終わらせるのに3年くらいはかかってしまうと思います(親が教えている場合は別)。
私が使っているメトードローズでも、上巻だけでも幼稚園の年中さんから始めた場合は、2年以上の期間は必要です。
ところが小学校から始めると、同じテキストでも1年で終わってしまったりします。なぜなら理解力が全然違うので、わかるからどんどん進んでしまうのです。
小さい頃からピアノを始めると譜読みが強くなり、大きくなって始めると譜読みが弱くなる理由。
この進んでしまうというのは、良い面でもありますが、デメリットな部分も持っています。
どういうことかというと、幼稚園から始めた生徒はそれだけの長い時間をかけて譜読みの練習をしているのと同じなのです、畑を耕して耕して耕してやっと実をつけるように「譜読み」という作業を行なっているのです。
ところが、小学生や大きくなってから(大人になってから)ピアノを始める生徒は、理解力があるのでテキストの内容が分かってしまう。それほど繰り返さなくても課題はできてしまって合格になってしまう。つまり、さほど耕やかさなくても実をつけることが出来てしまうのです。この場合は、譜読みの力をつけることができません。
知っている曲ばかりやっていたら譜読みは得意には(強く)ならない
また最近ではエチュード(バイエルやメトードローズのような古典的はピアノテキスト)を使わないやり方のピアノ教室も増えてきました。この場合、練習曲ではなく、いわゆる好きな曲をやる場合が多くなると思いますが、これも譜読みを弱くしてしまう原因のひとつです。
どういうことかというと・・・
知っている曲→メロディやリズムを知っている→楽譜を読む必要がない→譜読みをしない→譜読みが出来るようにはならない という仕組みです。
譜読みが得意(上手になる)ためには、知らない曲をたくさん読み解いて、たくさんの楽譜を読んで問題を解くからこそ、いろんな問題を解けるようになります。これが譜読みです。
知っている曲は「元々の答えを知っている」ので、全然譜読みの練習はできません。
「易しすぎる楽譜を数多くやりまくる」ことで譜読みはどんどん強くなる
譜読みを得意に(強く)する方法は、超簡単な楽譜を数多くやりまくるしかありません。「同じ課題を5回で出来るようになる人」と「10回で出来るようになる人」と「100回やらないと出来るようにならない人」とetc..・・ これはもう個性です。良い悪いではありません。でも、「パッと見て引ける程度の楽譜を数多くやる!」これを続けていれば、必ず譜読みは上手になるし、簡単に楽譜は読めるようになってきます。
その楽譜は簡単であれば簡単であるほど良いです。
目的は譜読みなので、そう割り切ってしまって「幼児向け」などの楽譜を使うと良いと思います。
このやり方で、うちの生徒さんも全員楽譜を読むのは得意になっていますので決してあきらめないで簡単な楽譜を数多くこなして見てください。
このやり方で「絶対に」譜読みは得意になります。
ぜひお試しくださいね。
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