ピアノでは、やっている教本と実力のレベルは比例しない。

バイエルだから初心者とは限らないし、ツェルニー30番だから中級者とも限らない

 

ピアノの場合は、その人がやっている教本(教本のレベル)とその人の実力のレベルは比例しないことをご存知ですか?どういうことかというと、一般的にピアノの場合は「バイエルを終えた後にブルグミュラー程度の教本に進む」というのが一般的なのですが、実際にその生徒の実力を見てみると実はバイエルをやっている生徒の方がブルグミュラーをやっている人よりも上手だということはよくあることなのです。今回は、そのお話をしようと思います。

 

 

ピアノ演奏に必要な5つの能力、この能力をバランスよく身につけるのが理想的。

 

ピアノ演奏の能力を書き出してみると、

  1. テクニック(ウルトラCのように難しいことができる力)
  2. 読譜力 (音符が読めて、それがどういう曲かが分かる力)
  3. ミスなく弾く力 (基礎的な演奏を行う力)
  4. 表現力(美しく抑揚をつけて演奏できる力)
  5. 応用力 (曲を作ったり、曲をアレンジしたり、コードで演奏したりなど)

以上のような5つの力が求められます。もっとあるかもしれませんが)

 

 

ピアノは、ものすごく指が動くことが上手なことでなない。

 

日本人は、この1番の「テクニック」がとても好きなので「ウルトラC」のように指がものすごく動くなどを見る(聴く)とその人のピアノはとても上手なんじゃないか?と思ってしまう人が多いのですが、実は、ピアノ演奏全体を考えた場合、このテクニックの力って全体の20パーセントを占めるかどうか?位のものなのです。

どういうことかというと、10年前、2006年トリノオリンピックの時にスケートで金メダルをとった荒川静香さんのことを覚えているでしょうか?あの時に、安藤美姫さん(ミキティ)はまだ10代で、ミキティのいちばんの武器は4回転を飛ぶことでした。当時、女子で4回転を飛べる選手がほとんどいなかったので、4回転を飛べるということがミキティの最大のぶきになっていたのです。

一方、結果的に金メダルを取った荒川静香さんは、特にスペシャルな武器は持たずに演技に臨みました。そしてその後、荒川静香さんの一番の魅力を引き出した「イナバウアー」は点数がつかないというテクニックでしたが、荒川静香さんは自身の演技をし、見事金メダルに輝きました

 

この話で何が伝えたいのかというと、ウルトラCのようなテクニックもひとつの武器にはなるでしょうが、別にそのウルトラCがなきゃいけないというわけではないのです。

 

ピアノもスケートもどちらも元々は「競技」ではなく「芸術」ですから、トータルで見て(聴いて)美しいか?感動するか?というところがポイントだと思うのです。

 

 

同じピアノ教本をやっていてもレッスン内容や生徒の実力は全く違う!

なぜ同じ教本・課題でも合格のレベルを変えるのか?

話を教本の話に戻しますね。

 

バイエルという教本を終えた3人の生徒がいて、3人とも同じ年齢で同じ年数だけバイエルを勉強し、3人とも同じ先生に教わったとします。それでも、この3人が同じようなスキルを身につけたかどうかはかなり怪しいものがあります。

 

よく「小学校の前にバイエルを終えた」とか、「小学校1・2年生でツェルニー100番を終えた」という話を耳にしますが、教えている立場の人間として感じることは、「どこまで理解しているんだろう?」という謎です。
例えば、私の場合ですが、同じ教材でもその生徒に合わせて「合格のライン」は変えてしまいます。4歳児の子供が合格できるレベルと、6歳児の子供が合格できるレベルは同じではないのです。なぜかというと、4歳児の子供にそれを要求しても無駄だと思うからです。逆にそれを要求することでピアノが嫌いになってはいけないと考えるし、そろそろいいかな・・と思って合格にしてしまう場合もたくさんあります。

 

 

同じ教本・教材を、年齢が違う生徒が3人同時にやったら・・・

 

実は、2年ほど前のことなのですが、私の教室にいた3人の生徒さんが同じ教本の同じ位の練習曲をやっていたことがあります。その3人は、小学校3年生、中学校1年生、大人(30歳くらいの)でした。この3人は全員がブルグミュラーの前半のテキストを使っていました。

小学校3年生の子は、進みが早い生徒さんで「やりたいやりたい」という気持ちがとても強い生徒で、確かに良く弾けるし指も動くのだけれど、曲想表現となるとやはり残りのふたりの生徒の方が断然上なのです。また、大人の方はとても熱心な生徒で、ひとつの練習曲をうっすらやるのではなく、深く掘り下げて研究するのがとても好きだったので、私も掘り下げて掘り下げて教えていました。(その大人の生徒さんは、ピティナの検定でもSの成績を取ることとなります)

この3人の話でお分かりだと思うのですが、教材は同じでもレッスンの内容が全く違っているのです

 

ですから、自分が「今この教本をやっている」とか、「この教本が終わっていない」とか、「この教本をやらなかったとか」というのは、実力とは全く関係がないのです。

 

こんなお話が、あなたのピアノライフのお役に立てたら嬉しいなと思います。

 

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2 件のコメント

  • 中3女子です。
    私はいつも弾く曲を決めるときにできるだけレベルの高いと言われている曲で、かつ、有名作曲家(特に、名前を聞くだけで難しいと思うショパンやドビュッシーなど…)の曲を弾きたいと思っていたのですが、そうでなくても「その曲をどのように演奏するか」ということが大切なんですね…とても納得しました。
    これからもメルマガなど楽しみにしています!

    • mayu 様

      旅行に出ていて連絡が遅くまりました。失礼いたしました。
      中学3年生でそういうことをしっかり受け止められる(納得できる)というのは、素晴らしいと思いました。
      私が中3だった頃と比べると差がありすぎます(^^;

      応援しています。
      頑張ってくださいね(*^^*)

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