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ピアノ演奏と音色。身体、骨盤、肩の内旋の関係とは?

日本人は、肩の内旋が原因で腕が脱力できない場合が多い?

Minna です。

今回は、ピアノ脱力と肩の関係についてお話しさせていただこうと思います。

ピアノ演奏で「脱力ができない理由」はたくさんの理由があります。

いちばん大事なのは何と言っても「骨盤」です。

家も「土台」がしっかりしていないと「ぐらついた家」になってしまいます。

次に大事なのは兄弟の骨と言われている「肩甲骨」。そして意外と忘れられてしまうのが「肩」の状態なのです。

この「肩の内旋」はもしかしたら日本人独自の悩みになるのかもしれません。

今回は、この日本人独特のの悩みの1つ「肩の内旋」についてお話させていただこうと思います。

筆者、Minnaがセミナーを行っていて出くわす事象の1つに、セミナーに来られる方のほぼ全員が「肩の内旋」によって腕が脱力できない状態になっているということです。

メルマガや YouTubeでもお馴染みのMarisa さんもかつては肩の内旋がひどく、腕が脱力できない状態になっていました。

 

また、海外在住の日本人のからピアノ脱力などについてのお問い合わせも多く、ピアノの発表会などで、他の人(外国人)と自分(日本人)の姿勢が根本的に違うようなのだけれど「何が違うのかわからない」から教えて欲しいという問い合わせを受けることも度々あります。

以前、お問い合わせいただいた内容の中に、

他の外国人の方の演奏と、その人(日本人)の演奏を送っていただいたことがあるのですが、
外国人の方、お2人の方は坐骨の上に背骨が載っていますので、上半身が脱力され緩やかな演奏ができていました。
ところが日本人の多くが坐骨に乗るということを知りません。(DNAとして椅子に座る文化ではないためだと思われます)

また、以下の写真を見ていただければお分かりだと思うのですが、肩の位置が前になっていて、いわゆる内旋という状態になっていて腕が重い状態で演奏されていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

これにより、腕も解放されずに常に力んだ状態になっているのです。

椅子の座り方に関しては、私のYouTubeの中にいくつか動画がありますのでそれをチェックしていただければかなり参考になるとは思います。

この下にも、参考になりそうなものを貼り付けておきますね。

 

何もしなければ、日本人の肩はずっと巻いた状態

日本人の場合、前かがみになるという行動が多いので、どうしても肩を巻いてしまうという傾向にあります。

これはDNAが大きく関与していますので、仕方ないといえば仕方ないのですが、そのまま放っておくとピアノ演奏だけでなく、日常の生活も肩を巻いた状態で過ごすことになり、血流が指の末端まで届かずにいつも「手先が冷えた状態」であるという方も大勢いらっしゃるようです。

肩が巻いていて、腕も重い、指先にも血液が流れていない・・・・そんな状態で指先軽やかにという演奏を臨もうという方が難しいのではないでしょうか?

そんなお悩みを抱えていらっしゃる皆様に、スタッフのSayaka さんに協力してもらって動画を撮影しました。肩の内旋の説明と、自分でできるエクササイズを紹介しています。

ご参考になさってみてくださいね。

https://youtu.be/hEjMPtAVta4

肩の内旋ということが理解できると思います。

また、この動画に出ているストレッチ方法を行うだけでも肩の内旋が改善されます。

改善された方々(レッスン生)の肩の位置の写真をこの記事の後半部分にてご紹介いたします。

肩の内旋と猫背はイコールではない

セミナーやメルマガなどでよく質問されることの1つに、

『 肩の内旋って、「猫背」と意味ですよね??』

いつも、背中がいつも張って、肩が凝り、首が痛いのは、体が内向きだから、背中側が、引っ張られていたから・・・???

というのがあります。

実は、肩の内旋と猫背は同じではありません。

肩の内旋は猫背の一部になるのかもしれませんが、

猫背じゃない人で肩だけが内旋してしまっている人もいます。

そして、よく聞くのは

・猫背は遺伝だから治らない

・猫背になったら一生治らない

・骨が弱っているから治らない

という根拠のない思い込みです。

そして、事実は・・・というと、

猫背は遺伝にはなりませんし、

猫背になった人でもまっすぐ歩けるようになる人もいますし、

骨が弱っているのではなく、骨の周りの筋肉が弱っているので鍛えてあげれば治るのです。

 

せっかく楽しんで弾いているピアノですから、気持ち良い音で自分も楽に演奏したいですよね???

少しずつで良いので、自分の身体と向き合ってあげてくださいね。

身体自体が変化してくれば、

音色が変わるのはもちろんですが、

考え方も前向きになりますし、

何よりも気持ちよく毎日が過ごせるようになってきます。

 

<肩の内旋をチェックする方法>

 

リラックスして(脱力して)仰向けに寝転がってください。

 

この時、肩と腕はどうなっていますか???

骨格異常がなければですが(見た限りないと思います)、手のひらは上になってだらんとなると思います。

ところが、起きるとこの肩の部分が内側に巻いてしまうのがわかるでしょうか???
これを肩の内旋と言います。

つまり起きることで内旋する癖がついてしまっているのです。
これを正しい場所に戻してあげると腕がかなり楽ないちに吊られる状態になりかなり楽になってくると思います。

事例1 → Aさんの場合。

Aさんの場合は、肩の内旋の状態が酷かったのでプロの施術師によるメンテナンスをお勧めしました。

前掲の動画でご紹介しているボールストレッチなどでも改善はできますが、状態が酷いようでしたらプロの手を借りた方が早く良い状態に戻すことができます。

また先に良い状態を自分の脳や身体に染み込ませることもできますので、プロの施術を受けることも選択肢の1つにはなるでしょう。

 

① ピアノレッスンの時に気になった肩の内旋。肩の頂点がかなり前に出てしまっています。

②プロの施術をお願いした後の肩の位置。耳の真下に肩の頂点が動いています。

事例2→ Bさんの場合。

 

Bさんの場合は、ボールによるストレッチを行っただけです。

最初の写真はストレッチ前。後ろの写真はストレッチ後の状態です。

前の写真の状態ですと、ピアノを演奏していても「腕が前に引っ張られてしまっている」ので腕の重みがかなりの比重を占めることになり、楽な演奏をキープするのが難しくなってしまいます。

また、今回のテーマとはちょっと主旨がズレてしまいますが、この方の場合は、無意識に頭の位置が前に出る傾向があるようです。

意識して頭の位置も背中側に持ってこられるようになり、それが定着してくると、身体に負担のない演奏ができるようになってきます。

③ メンテナンス前の状態。肩の付け根(頂点)が身体の前の方になってしまっています。

 

④ボールによるストレッチ後の状態です。肩の頂点がだいぶ後ろに動いてきたのがお分かりだと思います。

<屈筋と伸筋の役割を考える>

 

屈筋というのは腕相撲の時に使う筋肉です。

腕には表側と裏側、つまり、手のひら側と手の甲の側に筋肉がついていて両方でバランソを保っています。

屈筋というのは手のひら側の筋肉で曲げる方の筋肉です。


伸筋というのは、手の甲の側の筋肉で曲げることができません。

ハイタッチの時や、人をドンとはねかえすように押す場合に使います。

ピアノを演奏する際に日本人は屈筋を使ってしまいがちになりますが、実は伸筋を使った方が響いた音になります。

 

言葉だけでは説明が難しいので理解が難しいかもしれませんが

ご質問があれば遠慮なくお問い合わせフォーム、もしくはメルマガでご質問くださいね。

今日も訪れていただきありがとうございます。

いつもあなたの幸せなピアノ生活を応援しています。

いつも感謝いたします。

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