目次
ピアノ体験レッスンのメニューは、毎回相手に合わせて変える
今日はピアノの体験レッスンの時のやり方について(私の場合のやり方)をお話ししようと思います。書いていたら長くなってしまったので、(前編・後編)の2回に分けてお届けしようと思います。今回はその前編、「ピアノに触る前に・・・」という内容でお届けします。
幼児の体験レッスン
ピアノの体験レッスンは、相手の生徒さんに体験をしてもらって入会を決める要素にしてもらうのが最大の目的なのですが、実は、その中で子供の理解力や知識力も判断できる貴重な場でもあります。体験をしながらその子に合わせたレッスンを行うためには、相手のことを素早く理解しなければなりません。先生側がこの体験レッスンを通して把握したいことは以下の(目的)の通りです。
体験レッスンの目的
幼稚園児(保育園児)の場合は、下記の確認をします。
- その子供が器用か?不器用か?
- 右と左の違いは分かっているのか?
- 数は数えられるのか?
- 上と下は分かっているのか?
- 上がると下がるは分かっているのか?
白い紙に鉛筆で指をなぞるゲーム
そのために私がやっていることは、白い紙を両手なぞりゲームです。
やり方
- 白い紙(A4サイズよりも大きいもの)と鉛筆を用意します。
- 両手の手のひらを下にして、紙の上に両手をべタッと置いてもらいます。
- 左手を紙の上に置いたまま、右手に鉛筆を持ってもらって手のひらを鉛筆でなぞってもらいます。
- 今度は反対側です。右手を紙の上に置いてもらい、反対側の手(左)で鉛筆でなぞってもらいます。
- 子供が4歳児など小さい場合はお母さんに手伝ってもらっても良いでしょう。
- 指の番号を絵に書いてもらう。(番号がかけない場合は、横に先生が書いて真似して書いてもらう)
- 番号の順番が、右と左では違うことや右手と左手の違いの認識などもしてもらいましょう。
わかること
- その子供が器用か不器用か?
- ある程度の性格(苦手だった場合、我慢して続けられるのか?)
- 番号を理解しているのか?数は数えられるのか?
- 文字や数を鉛筆で書くことができるのか?
- 右と左の違いの認識ができているのか?
みぎひだり、上げたり下げたりゲーム
上記の白い紙のゲームに続けて、「右左、上げたり下げたりゲーム」をやります。
やり方は簡単、右どっち?左どっち?右あげて、左あげて、右下げて、左下げてなどを繰り返します。一度に全部やってしまうと子供によっては混乱して嫌になってしまうので、ひとつができたら次のことをやるというふうに進めるのが良いでしょう。
例えば・・
- 右どっち?
- 左どっち?
- 右手を上げて
- 左手を上げて
- 右手を下げて
- 左手を下げて
- 右手を上げて、左手は下げて
- その状態から、右手は下げないで、左手は上げて
- その状態から、右手は上げて左手は下げないでetc…
上記のように、上から順番に。最初からポンポンと次に進んでしまうのではなく、繰り返し繰り返しを続けながら、染み込んだから次に進む。また同じことを繰り返しても飽きてしまうので、少しずつ新しいことも取り入れていくというやり方が良いと思います。
このゲームによって、上がる(あげる)下がる(さげる)も理解してもらうようにします。
指の体操の歌ゲーム
私がいつも使っているのは、YAMAHAさんの指導者友の会(今は組織の名前が違うと思います)の時に教えてもらった歌で「指の体操グーパーグーパー・1のお指でトントントン」という内容の歌です。著作権の問題もあるかもしれないので、ここでは楽譜は紹介できませんが、歌詞とメロディは下に書いておきますね。
用意するもの
ピアノとおもちゃの指輪(100均の小さなカラー髪ゴムや、工作のモールで作っても良い)
歌 詞
指の体操 グーパーグーパー 1のお指でトントントン
指の体操 グーパーグーパー 2のお指でトントントン
指の体操 グーパーグーパー 3のお指でトントントン
指の体操 グーパーグーパー 4のお指でトントントン
指の体操 グーパーグーパー 5のお指でトントントン
メロディー
ミミーレ(ゆびーの) ドードー (たいそう)
ソーミー ソーミー (グーパー グーパー)
ドドーレミミミソ (・・・のおゆびで)
ミーレードー (トントントン)
やり方
- 上の歌に合わせて歌を歌います。
- その時に番号の指に「指輪」を入れるようなゲームにします。
- 反対側の手で「指輪」を持ち、構えます。歌を歌いながらその指に指輪を入れてもらいます。
- 慣れてきたら、順番を変えます。(1から5の順番、5から1の順番など)
- もっと慣れてきたら、番号バラバラゲームにします。
- それも慣れてきたら、速くしたり遅くしたりなどテンポを変えます。
※ ゲーム感覚で、遊びながらやると良いです。
今回は「ピアノに触る前に」という内容で書いてみました。次回は「いよいよピアノに触る!」というテーマで書いていきますのでお楽しみに。
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