ピアノの先生が怖いと感じたことはありませんか?
ピアノのレッスンで先生からいろいろ注意されて、凹んでしまったり、「本当は嫌われてるんじゃないか」なんて思ったり・・・
先生は、デキる生徒さんほどもっともっと伝えて上のレベルに行って欲しいと思ってしまうものなのです。
目次
ピアノは、同じテキスト・同じ課題でも生徒によって求める内容が変わる
このサイトでも何度もお伝えしていることですが、ピアノレッスンでは「同じテキスト・同じ課題」であってもその生徒さんに合わせて合格の内容や求めるレベルが変わってきます。
どういうことかというと、幼稚園児の生徒さんや大人でもはじめたばかりの生徒さんにはあまり多くのことは求められないからです。
たとえばAいう課題があって、幼稚園の生徒さんと大人の初心者の生徒さんが同時にやったとします。
幼稚園の子供に、最初のレッスンから「心を込めて」なんて説明しても理解できないかもしれません。
でも大人の生徒さんなら抑揚をつけて美しく弾けるかもしれません。
このように実際の年齢やテクニックの習熟度、言葉の理解力、ピアノにおける心の精神年齢によって、そのレッスンの中で伝える内容を変えているのです。
幼児・子供ほどピアノ曲の合格レベルが甘くなるのは事実
比べると、合格のレベルは幼稚園児や低学年の小学生の方がどうしても甘くなってしまいます。
たとえばひとつのフレーズに強弱が必要だったとします。
でも子供などテクニックがまだ伴っていない生徒さんに微妙な強弱を求め続けたら、その子供はなかなか出来るようにならなくてピアノが嫌いになってしまうかもしれません。
その生徒がどれくらいまで持ちこたえられるか?持ちこたえられないか?その辺りは様子を見がなら判断しているのです。
逆に大人の生徒さんの場合はそれを説明してやっていただくことで、逆にピアノの面白さにハマってくださる場合もあります。
その生徒さんの性格を判断しながら、またその時の状態を見ながら合格の基準を時と場合によって変えているのも事実です。
ピアノが出来ないから言うのではなく、出来るから言いたくなる
私が生徒さんによく言う言葉のひとつに「出来ないから言うんじゃなくって、出来るから言いたくなっちゃうのよー」と言う言葉があります。
つまり合格にならない(にしてもらえない)のはその生徒が出来ないから・・なのではなくって、実はその逆、出来る生徒だから「もうひとつ上」のことを教えたくなってしまうのです。
逆に言えば、「今現在はこれ以上の演奏はないかな」と感じた生徒さんは「合格の基準が甘く」なってしまいます。
と言うのは「厳し目の基準で合わせてしまって、なかなか合格できないとイヤになっちゃかも?」と感じてしまうからです。
ですからもし先生からたくさんのアドバイスをもらえたとしたら、決して出来ないから言われているのではなく「デキるから言われている」って思って頂いてよいと思います。
同じテキストを終わらせていても実力はぜんぜん違う
ピアノ教室の社会では終わらせたテキスト→その人の実力と判断する場合が多いのですが、実はこれはとてもナンセンスなことです。
と言うのはたとえば「バイエルをやりました」と言う言葉の裏側には、
- そのバイエルをどれくらいの深さまでやったのか?
- ただ音だけを鳴らして終わらせただけなのか?
- ちゃんと検定に出られるようなレベルまで仕上げたのか?
- バイエルの他にどんな併用曲集を終えているのか?
- またその習熟度は?
etc・・
このように「やった」と言うだけでは中身が全くわからないのです。
これは学校の授業も同じですね。
例えば「中学校1年生から3年生まで学校で英語をやった」と言う生徒が10人いたとして、その10人の英語の実力はバラバラなはずです。
その理由は生徒それぞれの個性もあるでしょうし、先生の教え方にもよるかもしれません。
もしかしたらその生徒が自宅に帰ってから別に勉強している、もしくは全然していないと言うことが原因になるかもしれません。
中学1年生から3年生に対して同じテストを同時にやったとしても、「中学校3年生の方が中学校1年生の子よりも成績が良いとは言い切れない」と言う話だって全然おかしくないのは想像できると思います。
レッスンで先生にいろいろ言われるのは、それだけ期待されているから
そしてこの記事のタイトルに戻りますが、それだけ期待されているんです。本当に。
- テキストの数は限られている
- でも一人ひとりの(年齢や経験、耳の良さなどの)バックグラウンドが違う
- 結果、同じテキストでレッスンしてもたどり着くレベルが違う
- レッスンの目標はひとりひとりのゴールに到達すること
- 学校や塾でのカリキュラムとは根本が違う
ということで、アドバイスが多かった時は「自分は出来る生徒なんだ!」って思って下さいね。
……..
あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。
今日も訪れていただきありがとうございます。
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