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ピアノの楽譜をすらすら読めるようにするにはどうすれば良いか?
昨日の記事「楽譜がスラスラ読めない、をスラスラ読めるようにする方法 Part1」の続編です。昨日の記事では「楽譜がスラスラ読めない理由や原因」についてお話ししましたので、今日はその対策をメインとしたお話をしていこうと思います。また私の中での「事実」をできるだけ多くお伝えしますのでご参考になさっていただければと思います。
小さいうちからピアノをやっていると読譜が強くなる理由
うちの生徒さんでも、幼稚園の頃からピアノをやっている子供と小学校1、2年生からピアノをスタートさせる子供と比べてみると「楽譜を読む力」に関しては(もちろん個人差はありますが)、幼稚園の頃からピアノをやっている生徒さんの方が断然楽譜を読むスピードは早いです。いわゆる「スラスラ読める」という状態になっているのは小さい頃からやっている生徒さんです。
この理由はというと、単純に「こなしている数が多い」ということです。
例えば、私が小さい生徒に使っている「ぴあのどりーむ1」という本がありますが、幼稚園の子供だと(他の教本を併用していますが)「ぴあのどりーむ1」の本を終えるのに、早い子供でも半年以上、8ヶ月、9ヶ月かかる生徒もいます。ところが小学校1年生でピアノを始めた子供の場合は同じ「ぴあのどりーむ1」の本を終えるのに、ものすごく早い子供だと2週間ほど、遅い子供でも2、3ヶ月で終えてしまいます。
これが「読譜(楽譜を読む力)」にどう関係しているのかといえば、幼稚園児(年中さんくらいから始めた生徒)の場合。半年以上も同じ楽譜を繰り返しているという事実があるわけです。同じ楽譜を何度も何度も見て繰り返して覚える、つまり反復練習が嫌という程されているということになります。
ところが、小学校1、2年生の生徒だとこれくらいの楽譜は教えたその日に理解してしまいます。なので覚えようと思わなくても「出来てしまう」なので「進んでしまう」→読譜の力はつかないということになるのです。
大人からピアノを始めると「楽譜を読む力が育たない」理由とは・・
大人は理解できる→楽譜を読む力が育たない
前述と同じ理屈が「大人から始めるピアノ」の方に言えます。つまり「理解できちゃう」「練習しなくても出来てしまう」「理屈が分かる」といった理由で「教本がどんどん先に進んでしまう」もしくは「自分が好きな曲を先生がいなくても弾けてしまう」。なので楽譜を読む力がつかないのです。
知っている曲は楽譜を読む力は育たない
もう一つの理由として大人は「知っている曲が多い」ということもあります。知っている曲→楽譜を読む必要がない(楽譜のリズムを理解して読み解く必要がない)、こういう理由から楽譜を読む力は全然育っていきません。
あなたにとって、本当に楽譜を読む力が必要なのか?
前にどこかの記事で書いた記憶があるのですが、そもそも大人の方にとって「楽譜を早く読む力」って必要なのでしょうか?(教えている立場で言うのも何ですが・・・汗)その人が「いろんな楽譜を自分の力でどんどん読めるようになりたい」と思っているならともかく、もし、そうは思わないんだけど、ピアノをやってて楽譜がスラスラ読めないのは恥ずかしいとか、そう言うものだと思うから・・・のような理由で「読めるようになりたい」のであれば、その力はあまり育たないと思うのです。なぜかと言うと、純粋に読みたいと思っているわけではないので。これってメンタルブロックになってしまう場合が多いのです。
以前から何度もお伝えしていますが、ピアニストの辻井伸行さんは目が見えないので楽譜は読めません。でも、素晴らしいピアニストです。それでも良いと言う考え方もありますよね。(^^)
楽譜をスラスラ読みたいなら数をこなす
それでも楽譜をスラスラ読めるスキルを身に付けたいと思っていらっしゃるのなら、数をこなすことをお勧めします。
それも、ものすごーーく簡単なものを数多くが良いです。あと知らない曲の方が読み解く力がついて良いと思います。
オススメは「メトードローズ(幼児用)上巻」です(しつこい??笑)。あと、子供のバイエル(赤と青)も良いと思います。
ブラインドタッチをマスターしよう!
簡単な楽譜を使って「楽譜を読む練習をする」時に気をつけたいことをお伝えしますね。
これはあくまでも私の場合、生徒にやってもらっているやり方なのですが・・
- 片手の楽譜は全て両手で弾く(左右同時に同じメロディを弾く)
- 1回目は普通(レガートで)に弾く
- 2回目は全部をスタッカートにして弾く(意外とスタッカートで弾けるまでマスターするのは難しい)
- フォルテで弾く
- ブラインドタッチで弾く(鍵盤をみてはいけない)
上記の1から5を必ずクリアーしてもらうようにしています。
ご参考になれば嬉しいです。
この記事が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
いつも、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。
今日も訪れていただきありがとうございました。
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