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失敗しない賢いピアノの選び方と買い方の紹介、続編(第2弾)!!
今回は、賢いピアノの選び方、買い方についてのお話をして行きたいと思います。
この記事は、賢いピアノの選び方、買い方(その1)←この記事の続編となります。
アコースティック(生の)ピアノと電気ピアノはまったく別の楽器です
前回の記事「賢いピアノの選び方、買い方(その1)」の記事にも書きましたが、私はピアノの先生なので、やっぱり購入されるのであれば本物のピアノ(アコースティックピアノ)をお勧めしたいです。
理由はたくさんありますが、同じピアノという名前はついていますが、アコースティックピアノと電気系ピアノはやっぱり別のモノです。
例えば、みかんとグレープフルーツは同じ柑橘系だけれども違う果物だし、ギターで言えば、アコースティックギターはエレキギターの代用はできないし、エレキギターはアコースティックギターの代用はできない。そんな感じです。
でも、いまの世の中、音の問題とか?予算の問題とか?たまたま貰ってしまったピアノがあるとか?etc…アコースティックピアノを「買ってあげたくても出来ない」そんなご家族も多いかと思います。
そんな方のために、購入されるのであればせめてコレだけはチェックして欲しいという内容をご紹介します。
実は本物のピアノ(アコースティックピアノ)よりも電気系ピアノの方が高額な場合も。
新品のピアノの場合ですが、実は中古のアコースティックピアノの方が、新品の電気系ピアノよりも価格が安いというのはよくある話です。
電気系ピアノと言っても、今の時代、ものすごく技術が進歩しています。
外観・タッチともに、まさにアコースティックピアノ、音源だけが電気系というピアノもあります。
そうなってくると実は本物のアコースティックピアノの方が値段が安かったりもするのです。
また電気系でも、機能が充実しすぎているものも多く、例えばモニターがついていて楽譜がそこに表示さたり、音源もピアノ音だけじゃなくてパイプオルガンやハープシコードの音色が出たりなど・・。
ピアノの先生の立場で言えば、ピアノを習いたいと思うのであれば、そんな機能必要なのかしら??とも思ってしまうところもあります。(メーカーさん、ごめんなさい)
何れにしても、自分のレッスン、もしくはお子さんのレッスンにどの機能が必要なのか?位のチェックはされた方が良いかと思います。
電気系ピアノを選ぶ時に抑えたい2つのポイント。
電気系ピアノは実は新品で買わなくても「ヤフオク」や「譲ります譲ってください」などと言ったリサイクル情報、またはリサイクル屋さんでも購入することが可能です。
どの方法で購入されても良いとは思いますが、最低、これだけはチェックした方が良いのではないか?というポイントだけをご紹介します。
88鍵の鍵盤数にはこだわって!
教える側としていちばん困るのは「鍵盤が足りない」ということ。
初歩の段階でも楽譜の読み方などが分からなくなってしまう場合もあるので、絶っっっっっ対に88鍵の鍵盤数はあるものを選んでいただきたいと思います。
物理的に足りてない楽器というのは、やっぱりモチベーションが下がると思うのです。私も一時所有していましたが、KORGのデジタルピアノあたりのピアノだったら奥行きは30センチ以下。
なんなら部屋の中に立てかけておけるようなピアノもあります。ぜひ88鍵のピアノを用意していただきたいです。
その楽器にはタッチトーン機能がついていますか?
楽器によって呼び方が変わるかもしれませんが、タッチトーンの機能がついている楽器を選んでください。
このタッチトーンというのは何かというと、いわゆる減退音を再現できる機能のこと。例えばオルガンは持続音なので押していたらずっと音が鳴り続けてしまいます。
ピアノは減退音楽器なので押し続けていても音は残りません、自然と消えていきます。他の楽器で言えば木琴、鉄琴、楽器ではありませんがお仏壇の前の鐘やチャイムなども減退音です。この仕組みがない楽器で練習してもピアノ独自の弾き方はマスター出来ないのです。
私もエレクトーンの勉強をしていましたが、上級になるとエレクトーンの演奏のために「ピアノを習う」ことを勧められました。というのは、エレクトーンの音源の中にチャイムや木琴、もちろんピアノの音というのがあり、それをそれらしく演奏するには、それなりの技術が必要なのです。
ですから、最初の段階でタッチトーンの機能がついているものを選んで手に入れていただきたいと思います。
小5まで電気ピアノで練習していも「音大」には行ける!
電気のピアノでどれだけ上手になるか?? おそらくピアノを販売されている方のお話やピアノの先生(私もですが)のお話だと、やっぱり本物のピアノには敵わない・・・そう言われると思います。私もそう思います。
しかし、やる気がない生徒さんで本物のピアノを使っている生徒さんと、やる気があるけと電気ピアノで練習している生徒さん、どちらが成長するか?と言えば、やっぱり後者なのです。
何でもそうですが、やる気に勝るものはありません。事実、私の知り合いで5年生まで電気ピアノだったけれど、ピティナ(全日本ピアノ指導者連盟)主催のコンクールに常連で入賞し音大・ピアノ科に入学した人もいます。
子供であれば、学校で本物のピアノに触れる機会は多いでしょうし、大人の方でも楽器レンタルという手もあります。
グランドピアノを持っていない音大・ピアノ科の大学生もいる!
音大生→絶対にグランドピアノというイメージが強いのも事実ですが、実は「音大←→グランドピアノじゃなきゃ絶対ダメ」というのは100パーセントではないのです。
事実、私の友人のピアノの先生(音大・ピアノ卒)はアップライトしか持っていませんでしたし、ご自身の生徒さんのレッスンもアップライトで行なっていました。
ご自身が練習するときは、たまに公共の施設のピアノを利用したりなど、工夫していらっしゃいます。この先生も工夫して練習しているといったところでしょうか?
その先生の場合はいわゆる団地で生活をされていましたので(つい最近引越されましたが)、とてもグランドピアノを置くどころでないとおっしゃっていました。
また大学在学中もずっとアップライトで練習していたとも話されています。ですから、絶対はない・・というところだけはお伝えしたいと思います。
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