ピアノの進み方が早いとか遅いとかは、基本的には「どうでも良い」というお話。

ピアノの進みが速いから良いわけでもないし、遅いから悪いわけではない。

 

ピアノを学んでいると、教本の進みが速いとか遅いとか、そんなことが問題になることも多いようです。私にもそういう時期があったので気持ちはとってもよくわかるのですが、正直、ピアノの教本の進み具合が速いとか遅いというのは、「どうでも良い話」なのです。今回は、そんなお話をしようと思います。

 

遅いからこそ良いこともあるし、速いからこそ良くない面もたくさんある

 

日本人はとかく人と何かを比べたくなる癖を持った人種のようで、何かと人と比べて「速い」とか「遅い」という情報に振り回される癖があるようです。かくいう私もそういう部分があったので、とても人様に言えたような立場ではないのですが、でも、そこをあえて言わせていただきますね。

 

私は、ピアノに限って言えば、ピアノの教本の進みが速いとものすごくデメリットになってしまうこともあるし、逆に「速く進むこと」がその生徒にとって良くない部分が出てきてしまうという事実はたくさん知っています。

 

「わかる」と「出来るようになった」は全く別のこと。

 

例えば、「出来るようになる」ということは、「それをマスター」するということになるのですが、「マスター出来ていないうちに次に進んでしまう」と、「とんでもないことが起こる」という事実もあります。

 

ちょっとわかりにくいかもしれないので、この話を算数に置き換えて説明しますね。

 

算数に置き換えてお話しします。

 

2+2は4という算数の問題があるとします。

 

「2+2」という問題を見て「4」と答えられる。これが出来るようになったということになります。

 

じゃぁ、お姉ちゃんがリンゴを2個持っています。妹ちゃんがリンゴを2個持っています。二人合わせてリンゴはいくつ持っているのでしょうか?答えは「4個」。ここまでが答えられて、この問題をマスターできたというと思うのです。

 

ところが、この応用問題になった途端に「え????」となる子供は大勢います。

ここでいわゆる「つまづき」ということが起こります。このつまづきの原因は、「2+2=4」と暗号のように覚えてしまっているという場合もあります。つまり本質的に2+2を理解していないことになる場合もあるのです。

 

ピアノに置き換えてお話しします。

 

この算数の話をピアノ話に置き換えてお話をしますね。

 

「ドレミファソ」の音符があったとして、「ドレミファソ」が繋がっていたら読める。でも、ミ、ソ、レ、ファ、のように音符がバラバラになっていたら「読めなくなってしまう」という子供はたくさんいます。また、「ソファミレド」と逆に書かれていたら途端に分からなくなるという生徒も大勢います。

これってマスターしたって言えるのでしょうか?私は、これはマスターしたと言えないと私は思っているのです。

 

これが「わかる」と「マスターした」の違いだと思うのです。

 

 

「ピアノの楽譜が読める」ということの本当の意味

 

ここから先は先生によって考え方が異なると思うので、どの教え方が良いか?どの教え方が悪いかというのを論議するのは意味がないことだと思うのですが、私の場合に関して言えば、私(先生)がいなくても、自分で楽譜を読んで、その曲の問題を解き(その曲がどういう曲かを判断して、楽譜からメロディを読み解き)、さらに、アーティキュレーション(楽譜に書いてある細かい指示)、スラーやスタッカートなどの指示にも気をつけて楽譜から曲を再現する力をつけるというのが、楽譜を読むということだと思っています。

 

ただ、ここまでの能力を身につける(身につけさせる)って、教える側もものすごく労力が必要です。

というのは、生徒によりその土台(理解力)が全く異なるからです。

 

例えば、算数が苦手な子供であれば、足す、引くの感覚が苦手なので、音符をマスターするのにものすごく時間がかかってしまいます。バイエルも後半になってしまえば、今度は分数の要素も入ってきます。子供にとって分数を理解するということはかなりの内容になります。

 

ましてや、その生徒が幼稚園か?小学校低学年の子供であれば、「分数」や「ひとつのものを分ける」という概念がまだ身についていませんら、マスターできるまでにはかなりの時間が必要になります。

こういう場合、私の場合、「今は仕方ないかな」と、「理屈の説明」は適当に済ませてしまって、その子供が理解できる年齢になってからちゃんと説明し直すということも多々あります。

 

分からないまま進んでしまうと、後で困るのは本人

 

ピアノ教本の進みが速いということは、理解していない、マスターしていなくても進んでしまうということなので、その時点では良いかもしれませんが、後々、自分が気が付いた時には「あれ?私はわかってないぞ」ということに気づくことになるでしょう。

 

かくいう私がそういうタイプの子どもだったので、その気持ちはよくわかるのです。

 

実は、私の場合はエレクトーンでしたが、小学生の頃、エレクトーングレード6級(生徒としてはいちばん上の級)というのに合格してしまっていました。今思えば、6級の楽譜を自分で読み解く力はついていませんでした。先生が弾いてくれた通りに演奏して弾けたから「合格」。こんな感じです。

 

これはこれで、弾けているので全然問題ないとは思うのですが、そのまま「指導者になりたい」という目標があったとしたら、その後、かなり苦労するのは目に見えています。(だからグレードが悪いと言っているわけではありません)

 

 

私がお伝えしたいのは、いくら進みが速くても「その教本の内容をちゃんとマスターしていなければ意味がない」かもしれないし、いくら進みが遅くても「その教本が与えている課題を全部しっかりとマスターしている」のであれば、それはそれで素晴らしいことだと思うのです。

 

それを言ってしまえば、終わっちゃうじゃない???ということを言ってしまいますが、

 

「音楽」なのですから「本人が楽しければ何でもいいんじゃない???」というのが、最終的な結論のような気もします。^^

 

この記事が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。

いつも、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。

今日も訪れていただきありがとうございました。

 

・・・・・・

 

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2 件のコメント

  • ありがとうございます。 ブログ読んで、ためになりました。

    自分のピアノの先生の性格は真面目で、厳しいタイプですね。 できていないところを、できるまでヤラせるタイプなので、練習の進度は比べたら遅い方かもしれません。

    先生に何回も弾き直しをさせられて、やだなーとか思ってしまうときもありますが、日に日に譜読みが自力でできてる自分に気が付きます。

    習い始めた当時の自分はもっと格好良い大人な曲を弾きたいと思ってたので。 34歳の誕生日なってからピアノを習い始めて、最初の頃は気後れしたりもしてました。 チューリップの花や、オモチャのチャチャなど、勘弁して欲しかったです。 オレは幼稚園の先生なのか?みたいな変なプライドもありましたから。

    今ではツェルニー30番や、中級レベルの楽譜も課題として自力で読めるくらいになりました。 五線譜に置かれた音符に自然と指が触る感じでしす。

    相変わらず厳しい真面目な先生ですけど、10年近く習ってみて、練習は続けてきて良かったと思っています。 今の先生に着いて、長い間練習してきたことも、何かのご縁だったのかなと思います。

    • ピアノ大好き 様

      コメントありがとうございます。
      ものすごく良い先生だと思います^^

      でも、よくその先生に長く師事されてきたピアノ大好きさんも素晴らしいです。

      これからもピアノを楽しんでくださいね。
      コメントもとても嬉しかったです。ありがとうございます。(^^)

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