ピアノを使わないピアノ上達法・みんなのピアノ Minna です。
ピアノを学んできてどんどん上達してくると目の前に現れるのが「脱力の壁」です。
ピアノを習っていらっしゃる方は、ピアノの先生から
・脱力して〜
・もっと力を抜いて
・脱力できればね〜
・脱力が足りないのよね
なんていう言葉をかけられることも多いのではないでしょうか?
また先生から直接の指導がなかったとしても、
ピアノ演奏に大事なのは「脱力」だということはなんとなくどこかで耳に入ってくることもあるかと思います。
その「脱力の壁」に当たった方は、おそらくインターネットやピアノのお仲間、ピアノ教室、本屋さん、楽譜販売店などで「脱力=アレクサンダー」という情報に触れることもあるかと思います。
ピアノを練習している人にはもちろんですが、ピアノの教師を目指している方やプロを目指している方にも脱力の方法は知っておいていただきたいです。

みんなのピアノでお伝えしている「ピアノのための身体の使い方」「ピアノ演奏で脱力できる」この内容も、実は市販されている「アレクサンダーの本に書かれていること」をかなり参考にさせていただいています。
私自身は、お金を払ってアレクサンダーテクニークを学んだことはないのですが、以前お世話になったヨガの先生がアレクサンダー指導者の資格をお持ちだったことや市販のアレクサンダー系の本から数多くのことを学んで、今の脱力ピアノ塾のカリキュラムの内容に取り入れさせていただいている部分もたくさんあります。
今回このページでは、「アレクサンダー・テクニーク」について私なりの見解も含めてご紹介していきたいと思います。
最後までよろしくお願い致します。

AIによる生成です
アレクサンダーテクニークを知らない方も多いかもしれませんが、前述の通り、ピアノを弾く上で脱力を学びたいと思った方にとっては、とても重要な「身体の使い方」に特化した内容を体系化して学べるようにしているメソッドのひとつです。
もちろん、アレクサンダーの他にも身体の使い方に関しては、フェルデンクライスというメソッドも有名です。
また日本生まれの菊池体操などといった体操系のメソッドも世の中にはたくさん存在していますが、私の(勝手な)認識としてはアレクサンダーの場合は特に演劇や歌唱、楽器演奏などで知名度が高いような気がしています。
アレクサンダーテクニークは、姿勢や身体の使い方に着目したもので、正しい姿勢やリラックスした身体の使い方を習得することができると言われています。これにより、ピアノ演奏などをはじめとした楽器演奏を行う際にストレスや疲労を軽減し、より自由な演奏が可能となります。アレクサンダーテクニークを身につけることで、ピアノをより楽しく、自由に演奏することができるかもしれません。
中には本を読んだだけでも身体の中に取り込める内容があるかもしれないのでぜひ一度、試してみてください。

目次
アレクサンダーテクニークとは
アレクサンダーテクニークは、アメリカの俳優フェデリック・マューズ・アレクサンダーが確立したものです。アレクサンダーテクニークは、姿勢、動作、バランスにフォーカスし、効率的で自然な動作を実現するための方法です。
このテクニックを理解することで、ピアノ演奏においてより効果的な動作を身につけることができると言われています。ボディマッピング(身体の構造)を理解して、その人にとっての正しい姿勢を保つことを目指せるので、無駄な力を抜いて演奏することができるのです。それにより指の動きや腕を曲げる動作もスムーズになります。
さらに、アレクサンダーテクニークは演奏中の緊張を解消する効果もあります。例えばコンクールなどの普段と違う環境で演奏するときなどにも効果を発揮します。
身体の軸をしっかりと保ちながら演奏することで、ストレスや緊張が軽減され、表現力豊かな演奏が可能となります。
また、他の身体系のメソッドと同様(みんなのピアノの身体の学びも含みます 笑)、アレクサンダーテクニークを学ぶことはピアノ以外の日常生活においても役立ちます。
日常の姿勢や動作においてもこのテクニックを応用することで、体の使い方を改善、疲労やストレスを軽減することができます。正しい姿勢やバランスを保つことは、身体の健康を維持するためにも非常重要です。
このようにピアノを弾く際は、音楽的な表現力だけでなく、体の使い方が非常に重要なのです。

どのメソッドにもそれぞれのメソッドの良さがあると思いますが、例えば、アレクサンダーテニークのようなメソッドの内容を取り入れることで、より自然な動作でピアノを演奏することができます。
メソッドや教育体系はそれぞれのメソッドがその人に合っているか?というところもとても重要になってきますが、
その部分を外したとしても、身体の使い方を学ぶことはパフォーマンスをかなりのスピードで向上させることは間違いありません。
ご自身の姿勢やバランスを意識し、無駄な力を抜いて演奏することで、音の響きや表現が短期間で向上していくのも事実です。また、緊張を解消し、リラックスした状態で演奏することで、より表現力豊かな演奏が可能となります。
アレクサンダーテクニークの基本原理とは
アレクサンダーテクニークだけに限らないと思いますが、身体の使い方の基本原理をお伝えしますね。
あれクサンダーテクニークをはじめとした多くのメソッドは、自分の身体の使い方についての理解を深めることができ、効果的な奏力を引き出すためのツールとなります。
アレクサンダーテクニークの本によると、アレサンダーテクニークの基本原理は、身体のバランスと調整に着目しているそうです。以下は、アレクサンダーの本からの抜粋を私なりにまとめたものです。

以下、本からの抜粋を記します。
ピアノを弾くとき、多くの人が無意識に身体のバランスを崩してしまいがちです。例えば、肩に力が入ってしまったり、腕がこわばってしまったりすることがあります。これは、無駄な緊張を引き起こし、演奏の品質を下げてしまう原因となります。
アレクサンダーテクニークでは、身体の使い方を改善するための具的な方法を提供します。まず、自分の身体の感覚に意識を向け、緊張を解放することから始めます。無駄な力を抜き、身体全体を調整していきます。これにより、より自然で効果的な姿勢や動きを身につけることができます。
これらを学ぶことで、ピアノの演奏がどのように変化するのかを実感することができます。例えば、身体が軽くなり、楽器との一体感を感じることができるようになったり、余計な力を抜き、自然な動きで鍵盤を叩くことができるようになります。これにより、音楽的な表現力が上し、より豊かな演奏が可能となります。

さらに、アレクサンダーテクニークは、ピアノ演奏における怪我や痛みのリスクを軽減する効果もあります。無駄な力や緊張を抜くことで、身体や関節への負担を減らすことができます。長時間の練習や演奏による疲労感やストレスも軽減され、持続可能な演奏動作が可能となります。
詳細が知りたい方はこちらをご覧ください
日本アレクサンダーテクニーク協会
ピアノ奏者にとってのアレクサンダーテクニークの重要性とは?
上記、アレクサンダーの本からの要約でも記しましたが、ピアノを練習する上で、テクニックや指の動きだけでなく、身体の使方や姿勢も非常に重要です。その中でもアレサンダーテクニークは、多くの奏者にとって非常に重要な要素となっています。
アクサンダーテクニークなどの多くのメソッドは、身体の使い方や動き方についての正しいパターンを学ぶための技術です。このテクニックを習得することによって、演奏のパフォーマスを向上させることができます。
まず、アレクサンダーテクニークのような多くのメソッドは、身体の使い方に関する認識を高めることから始まります。自分自身の体を意識し、緊張や無駄な力を抜くことができるようになります。これにより、ピアノを弾く際に身体の自由な動きを可能にし、より自然な音楽表現ができるようになります。

また、アレクサンダーテクニークのようなメソッドは、姿勢にも大きな影響を与えます。正しい姿勢を保つことによって、身体の負担を軽減し、音楽を気持ちよく表現することがでます。特にピアノ奏者にとっては、正しい姿勢が手や指の動きに直接影響を与えるため重要な要素となります。
さらに、このような身体の使い方は心理的な面にも影響を与えます。緊張や不安が演奏に影響を与えることはよくありますが、アレクサンダーテクニークによってリラックス感を高めることができ、より自然な演奏が可能となり音楽をより深く表現することができます。
楽器奏者にとって、アレクサンダーテクニークのような身体の使い方を学ぶことは技術的な面だけでなく、身体の使い方や姿勢、心理的な側面においても非常に重要です。正しいパターンを学ぶことによって、より魅力的な演奏が可能となります。
アレサンダーテクニークを学ぶ上でのポイントは?
アレクサンダーテクニークのようなメソッドでは、身体の使い方を改善するために、正しい姿勢や動きの癖を身につけることが目指されています。例えば、自分が何気なく猫背になっていることに気付き、背筋を伸ばすことでピアノ演奏の効果を高めることができます。背骨全体の繋がりを意識して、首の上にある頭を楽にすることで首の頑張りすぎを軽減することができます。
またアレクサンダーテクニークは、身体のバランスと調和を重視しています。楽器を演奏する際には、手や指だでなく、全身を使って演奏することが求めれます。アレクサンダーテクニークのような身体の学びを取り入れることで、身体全体のバランスを整えることができ、演奏の質を向上させることができます。
さらにアレクンダーテクニークのような身体の学びのメソッドは、表現力を引き出す効果もあります。正しい姿や身体の使い方を身につけることで、自由な動きをすることができます。これにより、音楽に感情を込めた表現をすることができ、聴衆を魅了することができるようになります。

まとめ
アレクサンダーテクニークをはじめとした身体の使い方を学ぶための数多くのメソッドを知らない方も多いかもしれませんが、ピアノを弾くで非常に重要なテクニックです。アレクサンダーテクニークのような身体の学びは、自身の身体の構造を理解することで姿勢や身体の使い方に着目した、正しい姿勢やリラックスした体の使い方を習得することができます。
これにより、演奏におけるストレスや疲労を軽減し、より自由な演奏が可能となります。また、アレクサンダーテクニークをはじめとした身体の使い方を取り入れた演奏は、柔軟性や表現力が向上し、音楽を豊かにする効果があります。
コンサートなど緊張しやすい場所でこそ、脱力の真価が発揮されます。
習得する前と後では曲の聞こえ方も変わってきますので、ぜひ参考にしてみてください!
アレクサンダーテクニークを学ぶ上でのポイントは、信頼できる指導者から学ぶことです。正しい指導を受けながら、自分自身の身体を理解し、使い方を改善していくことが大切です。アレクサンダーテクニークや他のメソッドのような身体の使い方を身につけることで、脱力に関する悩みから解放され演奏をより楽しく、自由に表現することができるしょう。
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