目次
ピアノで、スタッカートはどう演奏したら良いのか???
ピアノ初歩の段階で学ぶテクニックの中で、習得が難しいもののひとつにスタッカートというのがあります。私が子供の頃には「スタッカート→跳ねる!」と教わった記憶があるのですが、「跳ねる」という一言で言い表せないほど、スタッカートをマスターするのはとても難しいと私は思っています。今回はこのスタッカートをどうマスターしていくのか?というお話をしようと思います。
この記事に最後に動画も貼り付けてありますので、よろしければ参考になさってくださいね。
弦楽器ならスタッカートは「跳ねる!」、ではピアノでは???
バイオリンやチェロなどの弦楽器ではよくスタッカートの技術が使われていますね。弦を弾くような感じ、あのポンポンと演奏する、あれがスタッカートです。
ピアノでも「跳ねる!」で決して間違えてはいないのですが、でも、ピアノで跳ねるってどういうことなのでしょう???
初心者の場合、「跳ねる」というと、ピアノの鍵盤を押し込んでしまう場合があります。スタッカートは「押し込む」のではなく「跳ねる」んですよね。でも、「跳ねる」っていう言葉だけではどうも理解がしにくいようです。
ピアノを響かせながら短く跳ねるのがスタッカート
まず、基本的なことなのですが、ピアノを響かせる感覚がない生徒がとても多いので、まず「響かせる」という感覚を思い出してください。
ピアノの音は「押す」のではなく「響かせる」のです。
例えば、
エレベーターのボタン→押す 電卓のキーボード→押す テレビのリモコン→押す
こんな感覚がありますが、これは「押す」ですよね???ピアノは押さないのです。
仏壇にある鐘→響かせる トライアングル→響かせる 乾杯のグラス同士→響かせる
こんなイメージです。
スタッカートの感覚をたくさん集めてみました。
子供達にスタッカートの感覚を伝えるために私が使う言葉を以下に書き出してみますね。
言葉の捉え方は人それぞれなので、この言葉がスタッカートの音を作り出せるかどうかはわからないのですがヒントになったら嬉しいな・・と思います。
- ものすごく熱くなってなっているヤカンに触っちゃってアチっ!!!という感じ
- 洗面器の中に水を入れて、水面を指で触った時に指が潜ってしまうのはダメ。指で水面をちょっと触ったら小さい輪っかがたくさんできるような感じ
- 2つのワイングラスを右手と左手で持って、お互いに弾かせるようにぶつける感じ(乾杯!のイメージ)
- 水たまりに長靴で足を入れる時に、ベチャッと長靴を全部水に入れてしまうのではなく、足のつま先だけをチョンとつけて、水面に輪っかができるようにする感じ
- 鍵盤の上に全部の指をくっつけておいて(離さないで)、そのまま上の方に上げる感じ。押すのではなく上げる。
- 友達同士で、軽くハイタッチをする時の感じ
- 友達に指でつんつんとした時の感じ、ぐいぐい押すのではなく「ツンツン」「ねぇねぇ」というイメージ
そして、最も大切なことは、この行動の後に「力を抜くこと」。
とりあえず、いま思い出せる範囲でいろんなシチュエーションを書いてみました。どれか?いま、この記事をよんでくださっている方にとってピン!!!とくる内容があったら嬉しいです。
この中の、「鍵盤の上に全部の指をくっつけておいて(離さないで)、そのまま上の方に上げる感じ。押すのではなく上げる」というのに関しては、レッスン動画があるのでこの下に貼り付けておきます。
大人の方であれば参考になるかもしれません。(なったら良いのですが・・・)
ピアノを学ぶって、感覚を学ぶということだと思うのです。
ぜひこの感覚をつかんでいただけたら・・・と思います。
大人の生徒さんのレッスンです。ご参考になれば・・・↓↓↓
・・・・・
この記事が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
いつも、あなたがピアノで幸せになるのを応援しています。
今日も訪れていただきありがとうございました。
・・・・・・
こんな記事もお役に立つかも?? ↓↓↓
コメントを残す