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どうすればピアノの先生になれるのか?必要なスキル、条件とは?
ピアノの先生にはどうすればなれるのか?最低限必要なスキルや求められるスキルについて、私の25年間の経験をもとに言及してみたいと思います。
やりたいと思ったその日からピアノの先生にはなれるという事実
どうすればピアノの先生になれるのか?答えは簡単です。
その人が「ピアノの先生をやりたい、やろう!」と思う気持ちを持つこと、決めること
それだけです。
え?それだけ????
はい、それだけです(笑)
どんな人でもピアノの先生にはなれるのです。
よくテレビのニュースなどで「自称:小説家」とか「自称:モデル」「自称:タレント」という表現をする場合がありますが、それと全く同じです。
自分がそうですと言ってしまえばその人はピアノの先生になれます。
これは違法でも、詐欺でもありません。
家庭教師と同じ感じ・・というと分かりやすいかもしれませんね。
大学生で家庭教師のアルバイトをしている学生が教員免許を持っていません。
また大学卒業した人でも教員免許を持たずに塾や予備校で勉強を教えている人は大勢いらっしゃいます。それと同じ感覚です。
でも、その人に「教えて欲しい」と思ってくれる生徒がいるかどうかは別の話です。
生徒を見つけられれば、自他共に認めるピアノの先生になれる
自称:○○・・・ではなくて、実際にピアノの先生になるためには、当たり前ですが「生徒」が必要です。
私の場合は、25年前に自分の家のお隣に引っ越してきた小学校3年生の女の子が生徒さん1号でした。
当時はエレクトーンの先生になる勉強をしていましたので、まだ先生になる勉強をしている最中ですということをちゃんと相手のお母様にも伝え、それでも良いという同意を得てその子供を教え始めました。
これも違法でも何でもありません。これで生徒ができた。晴れて?の「先生」です(笑)。
自分ができなくても生徒ができるように指導できれば良い
教わる生徒さんよりも2段階位上の演奏能力は必要なのでは無いかと、私、個人的には思っています。
バイエルレベルの生徒さんを教えるのであれば、少なくともブルグミュラーが終わった実力は欲しいところです。
ところが、そのテキストが終わった→マスターしたとは言えないし、それを教えられるとは言えないというのが実情です。
どういうことかというと、例えば「日本語講師」という職業を考えてみてください。
日本人は全員、日本語をペラペラと話すことができますよね?(作文力は別に考えたとしても)じゃぁ、外国人に日本語を教えられるか?? おそらくほとんどの人が「No」と答えると思います。あなたはいかがですか??
逆に、自分ができなくても「相手をできるようにしてあげることができる人」もいます。え?どういうこと??と思った方も多いでしょうが、例えば、スケートの高橋大輔君はスケートで4回転ができますが、そのコーチはどうでしょう? 過去もできなかったかもしれません。
野球も同じですよね。監督やコーチはそのプレイができる必要はないのです。教え子がそのプレイができるようになる・・・これがとても大切なことなのです。
その生徒がそれをマスターできるか?を分析・指導できる力があるか?
私にも生徒が何人かいますが、ある面で私より優れた能力を持っている生徒がいる場合もあります。もちろん、これは「ある面」という条件付きですが。
ピアノ演奏も、スケートで言うところの基礎力(読譜・テクニック)、応用力、表現力、芸術力など、いろいろな要素が組み合わさって「ピアノ演奏」ということができます。
特に表現力や芸術力になると、この生徒さんは私よりも数段上になるかも???と思う生徒さんがたまにいます。その生徒さんの実力や性格、その生徒さんがどうすればそのテクニックなり表現力を身につけられるのか?全体方法で考えられる先生がその先生の器なのではないかと思うのです。
それでも基礎はしっかりと抑えていなければ指導もできない
なんでもそうですが、基礎って本当に大事だと思います。ピアノに限らずに先に進めなくなった時には基礎に戻るしかありません。
理由は、できない理由が結局は基礎が出来ていないと言うことにあるからです。
これを知っている人が伸びていくのだと思います。逆に言えば、これを知らない人はいつまでも伸びることができない。
考え方によってはちょっと恐ろしい事実だったりもします。気づいていない人に気づいてもらうのはとても大変だけれど、それでも指導者である限り、それを生徒に言い続けるしかないのです。それが指導者・先生かなぁ??と思うのです。
ピアノの先生には、サービス業としてのビジネススキルも必要
ピアノの先生という商品をいつも魅力的な状態に維持する
演奏するスキル、生徒さんを指導するスキルの他に、ピアノの先生(個人のピアノの先生に限りますが)に必要なのが、サービス業としてのビジネススキルです。
ただ教えていれば良いと言うだけでは済まされないのです。先生は先生であると同時に「商品」でもあるのです。
その商品を売る努力をしなければならないし、その商品に磨きをかけていかなければ誰も買ってくれなくなってしまいます。
お店でいちばん大事のものは何といっても「良い商品」です。「良い商品が置いていない店」には売り物がない状態になりますので商売が成り立たなくなってしまうのです。
「先生がいろいろな意味で魅力的でいる」。これも大切な要素のひとつでしょう。
ピアノの先生(個人の先生)は社長業も同時に行う
最後にビジネスマン(ウーマン)としてのスキルについてお話しします。
自宅講師とは言え、ピアノの先生は一国一城の城主。会社で言えば「ひとり社長の会社」と同じ意味合いを持っています。
お月謝の設定、レッスン時間、広告宣伝はどうするのか?など、社長として考えなければならないことや、やらなければならないことも沢山あります。
何か行動を起こす時には、生徒さんにメールを送ったり、お手紙を書いたりなどといった事務処理もやらなければなりません。
意外と楽?そうに見えて? やることが多いピアノの先生。
それでも仕事としての楽しさややりがいはある仕事だと私は思っています。
この記事がピアノの先生を目指す方やピアノの先生になりたての方の参考になれば嬉しいです。
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