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ピアノ、出来なかったことが出来るようになるってどういうこと?

「学ぶ」「できるようになる」という仕組みはどうなっているのか?

 

今日、書こうと思っているのは「ピアノを学ぶ、できるようになる」仕組みについてです。

 

この話は、ピアノに限らない話になると思いますので、何か他のことを身につけたい、例えば英会話とか他のスポーツとか、ダンスなどにも応用ができると思いますし

 

子育てにも応用できるでしょうし、もしかしたらあなたのお仕事の上でもお役に立つ話かもしれません。

 

 

「学ぶ」は「下りてくるエスカレーター」を「下から登っていく」ようなもの

 

どこで読んだんだか?どこかのテレビで見た内容だったのかそのソースは全く覚えていないのですが、

 

「学ぶ」そしてそれが出来るようになると言うのは「下りてくるエスカレーター」を「下から登っていく」ようなものだと言う考え方を知ったことがあります。

 

これ、本当にその通りだと思うのでここでシェアーさせて頂きますね。この話はことある事に私の生徒さんにもしつこく伝えているお話のうちひとつでもあります。

 

 

エスカレーターをイメージ

 

自分が今、デパートの1階のフロアーにいたとします。

 

上からエスカレーターが降りてきました。そのエスカレーターに乗って上まで上がろうとしていることをイメージしてみてください。

 

上に登るにはエネルギーが必要です。少しでも頑張って上に上がろうとしていないと下に降りてしまいます

 

つまり、同じ場所にいるだけでも歩いている(登っていく)エネルギーが必要です。

 

そして、エスカレーターの真ん中あたりで歩く(登っていく)動作をやめてしまったとします。すると、あたり前の事ですが自分は下に下がってしまいます。

 

 

ピアノが上達していく仕組みを知る!

 

 

このエスカレーターの話をピアノの練習に置き換えてみましょう。

 

自分は練習してピアノのその課題が半分くらいのところまで進めたとします。

 

ところが練習をするのをやめてしまうと知らない間にエスカレーターが下がってしまって「今までできていたことが出来ない」という状況になってしまうのです。

 

この話はピアノを経験されている方にならすぐに理解していただける話だと思います。

 

つまり、維持する(今出来ていることが、出来ている状態を保つだけでも)ほんのちょっとでも良いのでピアノに触る、復習する、そんな作業が必要になります。

 

ましてや自分のレベルを上げたいと思ったら、その位置より上に行かなければならないので、今よりも少しでも良いのでエネルギーを使う必要があります。

 

この場合のエネルギーというのは、「練習」や「考え方」などになります。とにかく今のまま(練習もしない状況)では現状維持しかできないということになるのです。

 

 

ありさんの一歩のお話

 

この「ありさんの一歩」というお話も、私がことあるごとに生徒さんに伝えているお話のひとつですひとつです。

 

アリさんの一歩は気づかれない

 

ここに蟻(アリさん・小さな虫)がいたとします。

 

そのアリさんは毎日1ミリしか進めません。だから他の人から見たらその日動いたかどうかは分からないかもしれません。

 

1週間が過ぎました。アリさんは7ミリ動いたことになります。この7ミリも他の人から見たら気付いてもらえない距離かもしれません。

 

1年、2年、3年たつとものすごい距離になります。

 

でも、1年が経過すると365ミリ。つまり3メートル65センチも移動しているのです。

 

さすがに3メートル65センチ動けば誰もが気づきます。3メートル65センチというのは、一般的な家庭の1階の床から天井までよりも高い距離です。

 

それを2年、3年と続けていきます。ちなみに2年だと7メートル30センチ、3年だと10メートル95センチになります。これってすごい距離だと思いませんか?

 

つまり、毎日の小さな進みはほとんど人には分からないかもしれないけれど、年単位で考えたら大きな結果を生み出しているということを伝えたいお話なのです。

 

 

10年後、20年後の結果を見ましょう。

 

誰でもそうですが、始めるとすぐに結果を求めてしまいたくなってしまうものです。

 

明日や明後日の結果を目指しても、その結果の実はとても小さいものかもしれません。でも、実は10年、20年が経過したら、とても大きな実を抱えていることに気づくでしょう。

 

 

これがピアノをマスターしていくということになるんじゃないかと私は思っています。

 

 

10年、20年は長くない? 1年は長いか短いか?

 

 

子供の頃の1年はとっても長く感じました。歳をとっていくと次第にその1年がとても短く感じるようになります。

 

当たり前の理屈なんですが、意外と気づかれないのです。

この世に生を受けたばかり、生徒1ケ月の赤ちゃんはまだ生まれて1年が経過していないので、1年の速さは分からないのです。

 

5歳の子供からすれば、1年はその子の人生の5分の1。

20歳の青年からすれば、1年はその人の人生の20分の1。

40歳の人からすれば、1年はその人の人生の40の1。

 

60歳の人からすれば、

1年はその人の人生の60分の1。

 

 

1年はどんどん短くなる

 

このように、1年はどんどん短くなってきます。

 

今、若い人は「1年なんて長すぎるよー」と思うかもしれませんが、大丈夫です。

 

すぐに短く感じられるようになりますから(笑)

 

そして、10年、20年という歳月もとても短く感じられるようになってくるのです。

 

だから、10年、20年は決して長くはないのです。

 

大きな果実を手に入れるためには、それだけ栄養も必要だし、時間も必要です。

焦らないで、じっくりとピアノ演奏の実を育ててくださいね。

 

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