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演奏フォームや指の形に決まりはない!でも基礎は大事。
今日のテーマは「演奏フォームに決まりはない。原則・基本を考えつつ自分のフォームを見つけよう!」というテーマでお話ししたいと思います。
タイトルは「演奏フォーム」と謳っていますが、実は「演奏フォーム」だけでなく「練習方法」とか「指の動かし方」とか「読譜の方法」とか、ピアノに関するありとあらゆるものに言えることなのです。
どういうことか?ということを、もうちょっと具体的にお話ししますね。
ピアノ演奏(演奏フォーム・指の形)の前提にはこんな裏側がある。
- まず、演奏のフォームとか指の使い方ですが「基本として良いだろう」と思われるものは存在しています。
- そして、おそらくどの指導者(ピアノの先生)の方もその基本に従って指導されているのだと思います。
- 1と2を踏まえつつ、その人にあった指導(教え方)が存在する。
上記の「1〜3ってとっても大事」なことなのです。
どういうことかというと、
1と2は、当たり前といえば「当たり前のこと」なのですが、実は「急に1と2に当てはめるのは危険」という場合があるのです。
指がなくてもピアノは演奏できるし、プロのピアニストにもなれる。
例えば、ピアノを演奏する人の中にも「片手に5本の指がない」という方もいらっしゃいます。もしかしたら「片手に5本とも指がない」という方もいらっしゃるかもしれません。
じゃぁ、指がない方がピアノを弾いてはいけないか?と言われたら、そんなことはないのです。
5本の指がなくたってピアノは演奏できます。事実、YouTubeにはそういう動画がアップロードされています。
(興味があったらYouTubeで検索してみてくださいね)
私が見た動画の中には、「足の指でピアノを演奏していらっしゃる方」とか「手に指はないけれども、手の別の部分を使ってピアノを演奏していらっしゃる方」というのもいらっしゃいました。
そして、その方々の中にはプロのピアニストという方もいらっしゃいます。
骨の形、身体の作りは人それぞれ、それぞれに合ったフォームを見つけたよう!
また骨格上の個性で、基本の形をキープできない方もいらっしゃいます。
なので、そういう場合は、別に「じゃなきゃいけない!」っていう決まりはないのだと私は思っています。ただ基本とか基礎を知っていれば「合理的に」とか「無駄なく」「効率的」に演奏する方法を見つけられるのは事実です。
お料理を作るのと同じ発想???(フライパンがなくてもトンカツは作れる)
例えば、皆さんはトンカツの作り方をご存知ですか?
- 肉に塩胡椒して下味をつけて、
- 衣になる小麦粉と卵と水を用意して混ぜてから、1の肉につける
- 2の上にパン粉をまぶして
- 高温の油で揚げる
主婦の私ですら考えるだけで大変な作業です。
でもいまの時代、このトンカツでさえも簡単に作れる裏技が存在します。「揚げないトンカツ」とか「レンジで作るトンカツ」とかetc….
「本当の作り方を知らなくても良い」と思っている人に、本当の作り方を教えても頭に入りません。なぜならその人が「本当のやリ方の作り方を知らなくても良い」と思っているのでいくら伝えても無駄なのです。
ところが、指導者(先生)である以上は、相手がどうであろうと「本当の作り方」を教え続けるしかないのです。
だからと言って、先生側の気持ちばかりを押し付けたら、生徒は嫌になってしまってピアノから離れてしまうかもしれません。
その「加減」が本当に難しいところだと思っています。
「いい加減」という言葉がありますが、「デタラメな」という意味ではなくて「ちょうど良い具合・良い加減」にしていくのが良いのかなぁ???という気がします。
ピアノの演奏フォームの話に戻すと、基礎はわかっているし基本もわかっているけれども『あえて自分は自分のことをよくわかっているので「このフォーム」を選ぶ』というのなら、全然アリだと思います。
逆に、わけわからないけど我流で「こんなもんかぁな???」という感覚でそのフォームで演奏するというのは理にかなっていないし、応用も利かなくなってしまいます。
先ほどのトンカツの話に戻すと、基礎がわかっていればどんな状況においても「トンカツ」は作れます。でも基礎がわかっていなければ「その道具、そのシチュエーション以外ではトンカツは作れない」ということになってしまうのです。
この話がニュアンス的にでも伝わりますか??伝われば良いのですが・・・(汗)
話をピアノのフォームや姿勢・指の形の話に戻します。
基礎はわかっているけれど自分の場合はこうだからこの道を選ぶ!
このピアノを演奏する時の「指の形」「姿勢」「演奏する時のフォーム」なども「トンカツ」の話と同じことが言えます。
理屈も全てわかっているけれど、「自分の場合は小指が短いからこうする」とか、「4の指が長いならこうする」は全然ありだと思います。演奏フォームに決まりはないのです。なぜなら人間一人ひとりが違う骨格を持ち、個性があるから。
かの有名なピアニストのホロヴィッツさんもかなり特異な姿勢で演奏しています。彼の場合は、あの姿・フォームがいちばんリラックするしてバランスが取れる姿勢なのだと思います。
皆さんも、基礎・基本を押さえつつ、でも自分の個性に合わせた演奏方法・演奏フォームを見つけられると良いですね。
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