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ピアノの音色と姿勢の関係&猫背の演奏の直し方。

ピアノと音色・姿勢・猫背について学んでみましょう

ピアノ✖️カラダの専門家・Minna です♬

「みんなのピアノ」では「ピアノ✖️カラダ」をテーマに
ピアノ指導歴30年の私(Minna)とボディーコーチのSayaka さんと
ふたりで ピアノと身体の関係について情報を提供しています。

今日は、

ピアノの演奏の時の姿勢と音色の関係 & 猫背の演奏は簡単に治せる!というテーマでお話を進めていきます。

最後までよろしくお願い致します。

あなたの演奏は「前傾」になっていませんか?

 

さて、ピアノ演奏をされている方の姿勢でよく見かけるのは、「前傾姿勢」です。
これはピアノを演奏している時だけでなく、一般の方は「座っている時」「立っている時」どちらの場合も 「前傾姿勢」つまり、「頭が前出てしまっている」という方がとても多いです。

この前傾姿勢っていうのは「前傾」という言葉の通り、身体全体が前に傾くということっです。

この前傾姿勢。現代人にとても多いパターンです。

例えば、壁を背中にして立っていただくと、壁に対して頭の位置がかなり前に出てしまっている人が多い。つまり、これが前傾と言います。

スキーの経験がある方なら「ボーゲン」という滑り方があるのですが、このボーゲンをイメージして頂くと身体を前に倒すというイメージができるかもしれません。

スキーやスケートの場合、前傾にならないと簡単に転んでしまいます。

前傾とは真逆、後継というのは、うしろへ反り返ることを言います。

スキーやスケートで 前屈みで滑っている人はよく見かけます。
でも、その逆の後継(そっくり返って)で滑っているのを見かけたことがありますか???おそらく見たことがないと思います。

では、この「前傾」「後傾」を意識してピアノ演奏をしてみましょう。

この姿勢と音の違いに関しては、この記事の一番下に貼り付けてある動画でもご紹介していますので、ぜひ動画で確認していただければと思います。

まず、わざと前傾にしてピアノを演奏してみてください。

動画では結構前になってるのわかると思います。
音の響きをよく聞いて下さい。

音が ものすごく「硬い!」というのがお分かりでしょうか?

ぜひご自身でも演奏してみて下さいね。

後傾の意味と状態を理解していますか?

 

次に「後傾」での演奏。

坐骨を探して、坐骨に乗るイメージで頭を座骨に乗せます。

ピアノを弾く前に、「壁」を利用して、坐骨の位置と頭の位置のバランスを確認しておくと良いと思います。

この記事の最後に 坐骨の探し方についての動画も貼り付けておきますので
参考にして下さいね。

で、座骨に乗っている状態でピアノを演奏してみます。

どんな音がするかというと…。

前傾の時と比べるとかなり音が変わっているのがご理解いただけると思います。

 

◾️ 座骨に乗るってどういうこと???

 

さて、坐骨に乗るっていうことが分からない!

そんな方も多いと思います。

前述しましたが、この記事の最後に「ピアノの座り方」について ボディーコーチのSayaka さんが解説している内容の動画も一緒に貼り付けておきます。

その動画も参考にしていただければと思います。

●座骨は自分で触ることが出来る

文字で 「座骨の探し方」をご紹介しておきますね。

立った状態でお辞儀をするように上半身を前に倒して下さい。
その状態でお尻(右と左)のほっぺの中心部に骨があるのを感じることができます。

お尻のお肉をかき分けるように椅子に座って、この座骨で身体を立てるように意識して椅子に座ります。

この坐骨に体重がしっかりと乗ることが出来ると、頭が前に出なくなってきます。

実は、これだけで猫背が直る・・という方もいらっしゃいます。

人間の頭というのは5キロはありますから、しっかりと座骨に乗ることができれば、背骨もまっすぐなってくるのです。

●プロのピアニストは猫背が多い???

よく質問されることの1つに「プロのピアニストさんは猫背の人が多いですよね?」というのがあります。

実は、これには「誤解」があります。

多くのピアニストさんが猫背なのではなく、
ピアノを演奏する時にピアノやピアニシモの音を出そうとした場合に

腕の重さが鍵盤に行かないようにするために
身体を丸めて腕の重みをコントロールするという技術(テクニック)があります。

そのテクニックの一部を見て、
「ピアニストさんは猫背」・・・ そう誤解していらっしゃる方も多いようです。

 

● 猫背は意識で直せる!

ピアノ演奏だけに限らず、猫背という状態は 頭の重さが肩全体にかかってきますし
肩こりの原因にもなります。

猫背が身体に良いわけがありません。

中には、「猫背は遺伝なので治りません」という人もいらっしゃるのですが
そんなことはありません。

意識して 肩のストレッチ、腕のストレッチ、肩甲骨周りのストレッチなどを続けたり、また体幹部の筋肉を育てることで「猫背」を直すことは出来ます。

そして、猫背ではない「頭が座骨の上にしっかりと乗っている状態」で演奏をしてみると、身体もピアノの音色も解放されて、とても美しい音が響きます。

ぜひ、ご自身でも 前傾と後傾の音色の違い違いを確認していただきたいと思います。

身体を前へ倒したらどんな音になる。後ろに、ちょっと坐骨の上に乗ったらどういう音になる。

足を開いたらどういう音になるっていうことを、試していただいて、どれが一番自分の中で楽に弾けるか。心地よい音が出るかってことも研究していただけたらと思います。

 

◾️椅子に座った時に意識したいこと

最後にピアノの椅子に座った時に 注意した方が良いことを記しておきますね。

☆ 椅子に座ったら、背中を丸めないよう背筋をピンと伸ばします。

☆この時に骨盤を立てて座骨が椅子に刺さっている状態を意識します。
骨盤が後ろに倒れてしまうと背中が丸まってしまいます。

☆そのまま両手を鍵盤の上に置きます。

☆ その時に気をつけたいのは、肩の力が抜けていること。肩が上に上がらないよう注意しましょう。

☆肩と同様、手首や二の腕等にも力が入らないように注意して下さい。

☆筋肉が固まったまま演奏を続けると腱鞘炎になりやすくなってしまいます。

☆また、ピアノの音色もとてもに硬く、きつい音が出ます。

☆ 将来的に、音色にこだわるくらいに上達した場合に、脱力が出来ていない状態ではご自身が思うような音が出ません。

☆さらにシニアの方は、腕や手首に力が入った状態のまま練習を続けると、その部分の筋肉が損傷してしまうこともあります。中には、コブシが握れなくなったりする方もいらっしゃいますので、注意しましょう。

以下の動画(2本あります)も参考になると思います。

ぜひご視聴くださいね。

 

◾️綺麗な音を出すのは「姿勢」

 

◾️ピアノ演奏の椅子の座り方を音色の関係

 

あなたがピアノで幸せでいられますことをいつも応援しています

今日も訪れて下さり、ありがとうございます⭐️

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