今日は『指の向きを考える』
こんなテーマでお送りしていこうと思います。
今回も動画でもご案内していますので
動画で確認したいという方はぜひ
動画もご覧くださいね
指の向きにはいろいろありますが
この、指の向きをちょっと工夫するだけで、ものすごく簡単に音を出すこともできます。
弾きすぎて手が痛いよ~となる方も結構いらっしゃるんですが、
痛まない指の演奏方法のヒントもお届けできるかもしれません。
この動画を最後までご覧いただくと、楽に簡単に大きな音を出せたり、
痛まない指になり演奏の時に痛みがないという状態になる、
痛みがない演奏ができる場合もありますので、
是非、最後まで動画をご覧ください。
1,鍵盤を押し込むのは✖
早速ですが、『指の向き』を考えていきましょう。
日本人の場合、無意識にですが、
ピアノを押す時にボタンを押すみたいなイメージがあるかと思うんです。
『みんなのピアノ』の脱力ピアノ塾には、
プロの演奏者の方やピアノの先生もセミナーに参加されることが多いのですが、
ここをピアノだと思わないで、電卓だというイメージを持って弾いてくださいというだけで、
簡単に弾けてしまう受講生の方もいます。
ピアノと思うだけで、ボタンを押すように演奏してしまうのですね。
これは脳の仕組みとしか言いようがないのですが、そういう方がすごくたくさんいらっしゃいます。
今日はその辺りを徹底的に説明させていただいて、
ボタンを押すようにではない、楽に弾ける演奏方法を
少しでもお伝えできたらと思っています。
最後までよろしくお願いします。
2,力をかける方向
見づらいので左手を使って説明します。
この板を鍵盤だとします。
一般の方は鍵盤に、この様に、指の力を下に向けてかけていることが多いです。
指の関節には、第1関節(指先部分)・第2関節・第3関節とそれぞれありますが、


指の力を下向きにかけるとこのように、第2関節がぼこっと(凸)と出てしまって、
第1関節が反り返ってしまう方が多いんです。
このように反り返った指になってしまう方の場合、
私が今、指を手前に引っ張っているのがわかりますか?
舐めて引っ張っています。
舐めるというのは鍵盤をベロ~ンと舐める感じです。
このように舐めて引っ張ってしまうと、この様な指になります。
実際にやっていただければわかりますが、
このような指で和音を弾くと、このように第3関節がボコッと凹んでしまうのです。

この状態のとき、第3関節に、反対の手で上から力かけてみますと、
ふにゅふにゅとして手がつぶれてしまいます。
これでは大きな音が出せません。
この指を体側に引っ張るでもなく

上から、下向きに力をプシュッと力をかけて、
第3関節がつぶれて、手がふにゅふにゅになるのでもなく
ではどうするかというと、
指の力をピアノ側・指先の側、矢印の方向にかけてみてください。
そうすると、このように第3関節が安定した指の形が取れるようになります。
ここに台を2つおいて、壁みたいなものを作ります。そしてこの隙間、上の赤い本と下の台の隙間に指を刺すような感じです。
刺すと、第3関節がポコッと上がっているのがわかりますか?
このように、指を隙間に入れる練習をしてみましょう。
鍵盤というのは、下に押すのではなく、このように指を隙間に入れる感じでいいのです。
このように隙間に入れると何がいいかというと、
先程説明した第3関節が全部山となって上がっているのです。
今私の手は、鍵盤側に向けて力をかけています。
このとき上からゴンゴン叩いて力をかけても、第3関節の山が潰れません。
結構頑張って力をかけても大丈夫です。
嘘だと思われると困るので、ご自分でやってみてくださいね。
3,指は引くのでなく、押す
力の入れる方向がもう少し分かりやすいように、
次は、正面から指の状態を撮影してみましょう。
例えばこの「ミ」の鍵盤を弾いてみます。
鍵盤を見やすいように横から撮影して、上から押してみますと、
第2関節がボコんと上がって、
第1関節がペコッと引っ込んでしまいます。
鍵盤を押す時はこのような形から、
指をピアノ側に向けて押すようにしてください。
先ほど壁を作りましたが、壁の方に向けて押すと、このように綺麗なアーチができます。
アーチが一番大事なので、この様な押し方をするようにしましょう。
この押し方ができると、第3関節を強く叩いても手が潰れないので、
大きな音も出しやすくなります!
ピーンと指を弾くのと同じ力のかけ方です。「デコピン」と同じです。
指は、壁の方に向けて押しましょう。下に押さないといけないわけではありません。
手前側ではなくピアノ側の方に向けて鍵盤を押すなんて、
考えたことがない方も多いかもしれません。
このような鍵盤に力をかける向き、
壁の方に向けて押す演奏方法を習得できると、
力がなくても、意外と大きな音が出せたりするのです。
フォルテの音が出ないと悩んでらっしゃる方は、例えば、下に押すのではなく、
後ろに反らすという体の使い方もあります。
例えば、このピアノの鏡面を押したら体は後ろにいきます。
押すと反発して後ろにいく力がかかるためです。
このような、跳ね返る力を使って、体を後ろに反らせることで、
フォルテの音を出すことも出来るようになります。
そうすると、指にかかっていた負担がものすごく減って、
ピアノを弾くたびに痛くて痛くて…ということから解放される方がたくさんいらっしゃいます。
是非、この指の向きをいろいろと工夫していただいて、
痛みのない!楽に弾ける上達方法を考えていただけたらと思います。
この動画がヒントになれば嬉しく思います。
いかがでしたでしょうか?
今日は、ピアノを弾く時の指の向きについてお話をさせていただきました。
今日の動画がいいなと思っていただけたら、チャンネル登録もよろしくお願いします。
こんなこと知りたいとか、こんなことを悩んでいるというご質問がありましたら、
下のコメント欄からお知らせください。
お答えできるものに関しては、アンサー動画を作ってお答えしていこうと思います。
よろしくお願いします。
ではまたお会いしましよう。
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