みんなのピアノ Minnaです。
今回のテーマは
「重音がうまくいかない人、肩上がってない?」です。
今回も動画の内容を文字かしています。
動画の方がわかりやすい部分もありますので
動画もご覧くださいね。
和音がうまくいかない方は、
この動画を最後まで見ていただくことで、和音や重音が上手に弾けるようになるかもしれないので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1、肩が上がると、和音がうまくいかない?
子供の生徒さんに多いパターンなのですが、大人の方でも、
和音を弾こうと思ってうまくいかない原因が、実は、
「肩がずっと上がりっぱなし」
という場合がたくさんあります。
なんで、肩が上がってしまうと和音がうまくいかないのか?
今日は原因も含めてお話をしていきます。
途中で、小学生の生徒さんへのレッスン動画も間に挟んでお伝えしますので、
それもお役に立てていただけたらと思います。
2,ド・ミ・ソの和音がうまく弾けない
皆さんはド・ミ・ソの和音を練習したことがありますよね。
子供が初めてこれを弾くとき、うまくいかない場合が多いです。
大人の方もそうです。
ピアノには親指から1,2,3,4,5と指番号がついていて、
ド・ミ・ソを弾く時には1・3・5の指を押して、2・4を上げる動きをします。
1週間ぐらい練習するとだいたいできるようになるのですが、
そのできない原因が、実はこの、肩が上がりっぱなしになってしまうことという場合が多いのです。
3,肩が上がると何が問題?
肩が上がりっぱなしになると、肩が前になり脇が閉じて、手がこのような形になります。

すると次にどうなるのか、手の第三関節の山を見てみましょう。
脇が閉じて肩が前になると、親指側の山は、けっこう高くなっています。

ところが反対の小指側は、肩が上がると斜めに下がって、山がすごく低くなっています。

小指側の三角形が小さいのがおわかりいただけるでしょうか?
こんな感じになってしまうのです。

4、小指が下がると、打鍵が不安定に
私(Minna)はたまたま第三関節が出ているので、初心者の方とは違いますが、
初心者の方が手の使い方をちょっと勘違いしていることがすごく多いように思います。
このように手の甲の小指側が下がると、どういう現象が起こるかというと、
これで弾くと音がバラバラバラって不揃いになります。
ましてや肩が上がると、両手がこのように前ならえのような、全体に広がった形になってしまいます。

やっていただければわかりますが、これだと小指側がすごく不安定になります。

ぜひやってみてください。
肩を上げて(巻いて)脇を閉じて、
ド・ミ・ソでもソ・シ・レでもいいので和音を弾いていただくと、
小指がすごく不安定になるのがおわかりでしょうか。

5,手をハの字にしよう!
ではこの場合どうすればいいかというと、肩を下げたいのですが、
ただ下げるだけだと、解剖学的にあまりよろしくありません。
1回か2回前の動画でもお話ししていますが、
肩を下げたら、手のひらを鍵盤の方に向けてみてください。
このように、鍵盤に手のひらを向ける、もしくは鍵盤の前の鏡面に手のひらを写すようにしていただくと、手首が下がりますね。

この、手首が下がった状態で、このようにちょっとだけハの字にしてください。

このようにハの字にしたまま、試しにド・ミ・ソの鍵盤の上に1・3・5の指を置いてみましょう。
すると、ソの指の位置がちょうど鍵盤に対して縦にまっすぐになるのがお分かりいただけると思います。
そうすると、手首が下がってとても弾きやすくなります!

このように、小指が下がってしまっている状態と、

小指が上がっている状態の
どっちが弾きやすいでしょうか?

多分弾いただけで音の違いがおわかりいただけると思います。
小指側を下げて弾くと、すごくしっかりした音が聞こえませんか?
ところで、このド・ミ・ソを弾く時の力のかけ方ですが、
できればこのように真下に下げるのではなくて、

向こう側、前に押すイメージで弾いてみてください。

鍵盤の上で指を滑らせる必要はなく、止まりながらでいいので、
意識とか力は向こう側へ行く(押す)ような感じです。

このとき、胸はしっかり開きます。首を長くする感じにしてください。

肩を下げて首を長くする、たったこれだけで、ずいぶん楽に弾けたりします。
では試しに、有名な『メヌエット』を、両方の手の形で弾いてみましょう。
① まず、小指側の下がった、前ならえのような形で弾きます。
② 次に、ハの字で弾きます。
両方の音の違いを聴き取ってみてくださいね。
6,実践編―小学生へのレッスン動画
先ほどお伝えしましたが、初めてド・ミ・ソを弾いてみてうまくいかなかった小学1年生にレッスンした動画がありますので、ご覧いただきます。
(生徒 ド・ミ・ソの和音の連打)
今、肩がとても上がってしまっています。

手のひらを向こう側に見せましょう。

肩も下がって弾きやすくなりました。

いかがでしたでしょうか?
このように、肩をちょっと下げるだけで、意外と弾けてしまうことも多いので、
和音がうまくいかないなという方は、お試しいただければと思います。
このチャンネルでは、体に無理のない、痛みのない上達方法をお伝えしています
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可能な範囲で、動画にしてお答えしたいと思います
今日もありがとうございました。
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