ピアノde幸せコンサルタントのMinna です。
今日のテーマは、「鍵盤をみないで弾けるようになる方法」。こんなテーマでお送りします。
いつもの通り、この記事の最後に解説動画もご紹介していますので、そちらの動画も参考にしていただければと思います。
今回の記事では、実際のトレーニング方法もお伝えしていますので、もしこのテーマでお困りでしたら「この記事を読むだけ」で終わらせず、時間をかけてトレーニングしていただけたら必ず「指を見ないで弾く」ことができるようになりますので、ぜひ挑戦してみて下さいね。
では最後までよろしくお願い致します。
目次
ブラインドタッチができないデメリットって何?
冒頭お話ししましたが、「手を見ないで演奏する方法」に関してですが、ピアノ演奏の世界ではこれを「ブラインドタッチ」と言います。
以下、「手を見ないで弾く」ことを「ブラインドタッチ」を表記します。
ブラインドタッチができなくて悩まれていらっしゃる方も多いようですが、
ではブラインドタッチができないことでのデメリットというのは何があるのでしょう???
実は、ブランドタッチをマスターすると綺麗な音色で演奏が出来る様になり、速い曲が弾けるようになります。
逆にいうと、手を見て演奏している限り、ある一定の速さ以上の曲は弾けないということになってしまうのです。
せっかくピアノを学ばれているのですから、是非とも「ブラインドタッチ」をマスターしたいものです。
ほぼ100%の生徒さんができるようになったその方法とは?
今回ご紹介する方法を実践した私の生徒さんは小さなお子さんから70歳以上のおじいちゃん,おばあちゃんまで100% ブラインドタッチができるようになっています。
是非このコツをつかんでブラインドタッチをマスターしてみて下さいね。
ブラインドタッチって何?
ブラインドタッチとは指を見ない、つまり、鍵盤を見ないで演奏するということです。
これはピアノだけでなくパソコンのキーボードなども同じことで、手を見ないでキーボードをタッチすること全般をブラインドタッチと言います。
ピアノにおけるブラインドタッチに関してのデメリット(弊害)は冒頭でもお伝えしたことと若干重複してしまいますが、ここではさらに詳しく説明さえていただきますね。
ブラインドタッチとピアノ演奏の関係
ピアノ演奏において指を見て弾いてしまうことには2つの弊害があります。
ピアノ演奏において、「脱力」をするということは切っても切れないスキルになりますが、
ブラインドタッチができないと「脱力もできない」という現象を引き起こしてしまいます。
1.「脱力」が出来ない
ブラインドタッチができないと、ピアノで不可欠と言われる「脱力」が100%出来る様にならないのです。
もうちょっと具体的にご説明すると、
指を見る(目線が下に行く)と自然と頭が下がります。
↓
頭が下がる(前に行く)と肩のあたりの筋肉が締め付けられてしまう。
↓
これにより、腕と指がロックされて動かなくなるというメカニズムです。
↓
頭が下がった状態で脱力することは解剖学的にもありえないことなのです。
綺麗な音色の演奏したい方、力を抜いた演奏をしたい方、まず指を見ないで弾くコツを掴んでいただければと思います。
2.速い曲が弾けない
もう1つの大きなデメリットについてご説明しますね。
先ほど肩、腕そして指の動きのメカニズムを説明しましたが、速い曲が弾けない原因もそこにあります。
指が動かないため速い曲が弾けないという方は、もしかすると指を見て弾いているのかもしれません。
ブラインドタッチをマスターする方法⭐️
これからお伝えするトレーニングがかなりお役に立つのではと思います。(例外があるかもしれません)
このトレーニングを通して教本を進めることで身体に染み込み必ずマスターできます。
どのくらいの期間で出来るようになるの?
・
出来るようになる期間は個人差があります。早い人なら1か月ほどで身に付きますが、6ヶ月以上かかる人もいます。
もしかするとこの方法で出来ない方もいるかもしれませんが、おそらくごく稀なケースだと思います。
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少なくとも私の生徒さんの場合は100%の方がこのトレーニングで指を見ないで演奏できるようになっています。
ではトレーニング方法をご紹介しましょう。
トレーニング方法
用意するもの
*メトードローズピアノ教則本 幼児用
30年程いろんな教材を使ってみましたが、ブラインドタッチを習得するための教本でこの本の右に出るものがありません。是非、ご用意ください。
楽譜には幼児用と書いてありますが、敢えて「幼児用」をオススメするのは、表示が大きくスペースが取られているので見やすく分かりやすいからです。
特に初心者の方は幼児用をお勧めします。
*ストレッチポール
出来ればストレッチポールもご用意ください
椅子と背中の間にストレッチポールを挟んで弾くと、頭が下がっているか、頭が触れているかが分かりやすく、姿勢の矯正がやり易いです。
トレーニングを始める前の補足
まず、楽譜を模様、景色だと思ってください
上と下それぞれに番号が書いてあります。上の番号(1、2、3、4、5)は右手の指の番号で、下の番号(5、4、3、2、1)は左手の指の番号です。右と左で番号が逆ですが、両手で同じ方向に弾いていきます。
ここで右に行くと音が上がる、左に行くと音が下がるという感覚が身についていきます。
この楽譜の作り方として、最初は2度(お隣の音)しか行かない楽譜になっており、その距離感を身体に染み込ませるようできています。2度が出来る様になれば3度、4度という様に指の間隔を広くして感覚の違いを身につけていきます。
トレーニング方法
1.楽譜通り弾きます(無意識でOK)
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右手は中央のドから1オクターブ上のドを使います。
左手はお子さんなら中央のド、大人の方ならヘ音記号の下のドを使うといいと思います。
その時、目線は必ず楽譜です。手をチラ見するのはいいですが、出来るだけ見ないようにしましょう。
コツは1小節ずつ見る癖をつけてください。そして各小節の3つ目か4つ目の音符の所で次の小節に目を移します。
この動作が普通にスラスラできたら「1回目の合格」です。
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2.スタッカートで弾く
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次にこれをスタッカートで弾きます。
ここでのコツはほとんど鍵盤から指を離さないこと。もし、離れてしまう場合は離れても良いので、必ず磁石の様に吸い付けられるように戻る。ドの場所に磁石に引っ張られるようなイメージをもって必ず「ド」に戻るということです。
この動作が普通にスラスラできたら「2回目の合格」です。
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3. 1と2を混ぜて弾く
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3回目は1回目の普通に演奏したものと2回目のスタッカートで演奏したものを混ぜます。つまり最初はレガートで弾いて次にスタッカートで弾きます。
ここで自分の腕の重みを落とすようなイメージで弾くと良いです。
以上3つの動作ができたら、教本1番が合格!というように進めてみてください。
これを行うだけでかなり力がついていきますので是非お試しいただければと思います。
今回の記事のまとめ
- ブラインドタッチ=鍵盤を見ないで演奏する。この2つの言葉は同じ意味です。
- 鍵盤を見ないで演奏するというのはトレーニングで出来るようになる(例外があるかもしれません)
- 鍵盤を見ないで演奏するということは身体に染み込ませることで出来るようになります。
- 出来るようになる期間は個人差があります。
- 普通に弾くことだけでなく、スタッカート奏など少し難しい奏法を加えると効果が出ます。
以下は同じ内容を動画で解説したものです。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
あなたがピアノで幸せでいられますことを今日も応援しています。
みんなのピアノでした。
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