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佐伯久美子医師 ”東大卒”医師に聞く痛みとピアノ演奏の本当の関係

佐伯久美子医師 ”東大卒”医師に聞く 痛みとピアノ演奏の本当の関係

みんなのピアノです。

今回は特別に

現役の医師でもあり、脱力ピアノ塾のメンバーでもある

佐伯久美子先生にご登場いただきました

 

脱力ピアノ塾に興味がある方は

みんなのピアノ・脱力ピアノ塾というチャンネルがあります。

概要欄にJRLを貼っておきますのでそちらもご覧ください。

 

本日の内容は

・痛みとピアノ演奏
・お医者さんの視点からの体の使い方

についてお話を伺いましたのでご紹介いたします。

 

・演奏中の痛みに悩んでいる方

・身体の仕組みからピアノ上達を見直したい方

に、きっとヒントがある動画になっていると思いますので、最後までおつきあいください。

よろしくお願いします。

 

みんなのピアノ主催の私・Minnaが現役のお医者さんに伺う

・痛みとピアノ

・お医者さんの視点からの体の使い方

ぜひ最後までご覧ください。

 

Minna■さえさん、よろしくお願いします。

みんなのピアノで学ばれて演奏もすごく変わられましたね。

さえさんの事をご存じない方のために、簡単な自己紹介をお願いいたします。

 

 

佐伯久美子先生って?

 

さえ■佐伯久美子です。

昭和63年に東京大学医学部を卒業して、2年間研修医をやりました。その後で大学院に入り、そのまま、再生医療をテーマに医学研究をしてきました。

研究所の再編成などがありまして、ちょっと早めの退職をして第二の人生を始めることになり、その時にピアノも再開したという経緯です。

 

Minna■東大の医学部というだけで、すごいと思ってしまうんですが…。

さえ■とんでもないです(笑)

Minna■そんなさえさんとピアノの関わりを教えてください。

さえ■4歳から小学5年までやって、1年間お休みして中学1年で再開し、そこでいったん終わりました。習っていた近所の先生が声楽科の先生でピアノがご専門ではなかったこともあり、あまり詳しく習ったわけではありません。ハノンやツェルニーとか与えられた教材をやりながら、発表会に1年に1回出てという形でしたね。

よく練習をさぼって一段飛ばして引いちゃったりなんてこともありました(笑)。それでも叱られることはなく、なんとなくやってたという感じです。

再開して独学というか自分流でやっていたんですけど、全くうまくならなくて。

Youtubeとかインスタにある動画を見てやっていて、なんとなく言ってることはわかるけれど十分納得できない部分があったんですが、みんなのピアノの動画を見たときは、ものすごく納得できたんです。

(受講生の)ビフォーアフターの比較動画の変化に、ものすごい説得力がありました。

 

Minna■お医者さんからそう言っていただけるとすごくうれしいです。

さえさんが一番解決したかったことは何ですか?

一番解決したかったことは?

さえ■やっぱり音色ですね。あと、弾けないパッセージがある中でごまかして弾く癖がついてしまっていたので、ごまかさなくてもちゃんと弾けるようになりたいと思っていました。

 

Minna■怪我じゃないけど、何か症状があったんですよね?

 

さえ■15歳で椎間板ヘルニアになって、痛みがあったために椅子に長く座っていられなくてピアノから離れました。

35歳で手術して、腰の痛みは取れたんですけど、少しして今度は左肩が四十肩になったんです。それが1年くらいで治ったら、今度は右が五十肩になってしまって…そちら側は3年くらいかかりました。

それとかぶった時期に関節リュウマチになって、ペットボトルを開けられないくらい、かなり指が痛かったです。その治療を始めてだんだん痛みが取れてきて、さあやりたいピアノを弾こうと思った頃が研究者としての退職時期と重なりました。

第二の人生を少し豊かなものにしたいなという気持ちもあって、ピアノにもう一回しっかり取り組みたいなと思った時に、ちょうど怪我がある程度よくなった時期が重なったんです。

 

Minna■体の使い方に関して、お金をいただいてお伝えしているという意味ではさえさんは素人じゃないんですが、お医者さんなんだから自分で痛みを治療できるんじゃないかって発想する人がいるんじゃないかと思ったりするんですけど。

 

さえ■医者あるあるで自分のことは後回しになってしまうんです。痛い痛いと言いながらも仕事を休まなかったりとか、いいことだとは思わないんですが昭和の時代の人間の特性もあって、「痛い」って言っていてはいけないというか。

私より困っている人がいるのに、自分の体のことを心配してる場合じゃないみたいなところもあって、我慢してしまったと思います。

まず、巻き肩のために右手があまり使えていないという自覚がありませんでした。

ピアノを弾く以前にそもそも文字が書けてなかったのですが、それが結構長く続いていて…多分大学を卒業したあたりから、鉛筆とかボールペンで字を書くことがうまくできなくなっていたんです。

ただパソコンが使えると、実際に直筆で書かなきゃいけない場面もそうそうないので、ピアノを弾く以前に字が書けない状態のまま生活していました。

巻き肩がいけないとも思っていなくて、自分は生まれつきそういう(肩の)形なんだと思っていたんです。

でも、巻き肩は直せる、直していかなきゃいけないと(ピアノ塾では)言われました。その理由は骨盤が寝ているから、バランスを取ろうとして肩が前に出て固まっているということです。

さらにいうと足指も大事です。(姿勢の問題は)足の裏から来ているということを教えていただいて、順番に下から直していきました。

肩だけ直せばいいわけではないんですけど、肩のエクササイズを教えていただいて続けていくうちに、肩がすごく楽になりました! 痛いという自覚はなかったんですけど、肩が不自由だったということが今はわかります。A4用紙の半分程度なら、肉筆で文章も書けるようになったんです。

ピアノと体の勉強で感じたこと

Minna■さえさんはまだ指の教材に入っていないので、ピアノ塾でピアノを弾くレッスンを受けたわけではないんですが、事実として演奏がすごく変わりましたよね。これを実際に経験してみてどうでしたか?

 

さえ■まず自分にはできない、生まれつきも含めて、才能がないんだって思っていたんです。

才能がないなりにも、何か少しでも上手くなれればと思って始めたのですが、そもそも才能があるないという考え方が違っていたということを教えていただきました。

 

Minna■ピアノ演奏はどんな感じで変わりました?自己評価でいいです。

 

さえ■まず、自分が上手くなるかどうかというよりは、自分を脇において、ピアノを弾くということに向かうという感じでした。

 

Minna■私いま???なんですけど……(笑)具体的に説明していただけますか。

 

さえ■自分がどう弾くかではなくて、ピアノというのはどういう楽器で、どういう風に弾くべきものなのか?ということがまずあって、自分というものを消すことができたということだと思います。

自分というものがあると、私はすごくネガティブな声かけをしてしまうところもあったので、ピアノそのものを理解できなくなっていたと思うんです。

Minna先生はよく分解してピアノの構造を説明されますよね。

ピアノという楽器の特性・性質から始まって、ピアノに指をどう置いたらいいのかとか、小指主導にして腕をねじっちゃいけないとか、そういう内容が自然と(頭に)入ってくるようになりました。

それはすごく当然で、理論的にも本当に納得できることなのに、そういうことを置いといてその後ろにもし才能っていうのが関係するとしたら、その人の人生観とか、そういうものが才能に影響することはあるかもしれないですね。曲とか。

でもそれ以前のところで、なんでそこを才能だって決めつけていたのかなと思います。要するにこれはやり方の問題なんですよね。

まず体を自分自身でいい状態に整えていくということ、サンズイの治す治めるの治すと、直接の直の直す、その両方があってはじめて体が整っていくのかなということを、歳をとって感じるようになりました。

私は、ピアノが上手くなりたいと思わなければ、自分の体の不調に気づかなかったと思います。生活は普通にできていたので。

ただピアノを上手く弾きたいと思って、その視点でもう一回見直してみると、身体は故障だらけだったんです。決して若い方ではない私がこの歳で治ったということは、きっと年齢に関係なく治るんだと思います。

塾の勉強の内容を医師の治療に活かすとは?

Minna■年齢関係ないですよね。さえさんもたくさんの例を見ていますよね。

 

さえ■訪問診療の仕事に活かしています。

 

いかがでしたでしょうか。

ピアノを弾く上で、痛みや体の違和感というのは、実は誰にでも起こりうることなんです。

お医者さんでもある佐伯医師のお話が、少しでも皆さんの演奏や練習の励みになったら、うれしく思います。

 

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