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身体を深ーーーい呼吸でゆるゆるにしてみよう!
ピアノをやっていらっしゃる方なら、ピアノと脱力が深い関係だということはご存知だと思います。その「脱力」に速攻で効果が出るのが呼吸です。「私、身体が硬いんです」という方が多いのですが、実は「硬い」のではなくて「深い呼吸が出来ていないだけ」だということをご存知でしょうか?
私が身体の硬さと呼吸の関係に気づいたのは、前にもお話ししたと思いますが私がバレエのレッスンをするようになってからです。バレエと言っても別に踊るわけではなく「体幹を鍛えることと脱力(身体)をゆるめたい」と思い。ピアノのためにスポーツジムの中で行われているバレエのレッスンに通うことにしたのです。そのバレエのレッスンを受けるに従って、身体を柔らかくする仕組みがわかってきました。
身体を柔らかくするのは頑張ってはダメ。
バレエのレッスンをやる前は、身体を柔らかくするためには、「頑張って頑張って身体を柔らかくする」のだと思い込んでいたのですが、実はその逆なのです。つまり「力を抜いて抜いて、身体をゆるゆるにしていく」、これが身体を柔らかくしていくことなのです。
私自身、成人した娘がいる年齢ですからソコソコの年齢になります。バレエを始めた時点で50歳をギリギリ回っていましたが、今はY字バランスもできますし、前後開脚も完璧とは言わないまでも、見た目ではわからない位?ほぼできるという状態になっています。
ピアノの脱力にもとても関係がある内容なので、ここでそのお話をさせていただきますね。
あなたは実はもうすでに柔らかい身体を持っていた!
お話の前に、ぜひ実験してもらいたいことがあります。それは前屈で、実は自分が思っているよりもあなたは柔らかい身体を持っているということを体感していただきたいのです。
前屈で、身体を柔らかくする実験
前屈ってご存知ですよね?手を前におろし(お辞儀をするように)、その手が床につくような姿勢を取るというアレです。
- まずは、普通に前屈をやってみてください。
- その時、どの辺りまで手がついたかを覚えておいてください。
- 「くるぶしのところまで」とか「つま先」までなど、目印になるものを覚えておきましょう。
瞬間に身体を柔らかくできる方法
次に前屈の理屈を考えます。
- 人間が前にお辞儀をするように前屈をする時に、腰の骨は曲げることができないことは理解できると思います。
- では、どこを曲げれば良いのでしょう?
- 人間が手を床につく時に「曲げる場所」は、たけしさんがコマネチ!って手を動かす、鼠蹊部のところです。
- その腹部と足の間の関節のところ「鼠蹊部」を意識して、今度は前屈をしてみます。
- 力を入れずに倒せるところまで倒していきます。
- もうこれ以上下に行かない!という場所まで来たら、今度は、深く息を吐いていきます。
- 「深呼吸」の逆をやるように、「フゥー」でも「ハァー」でも良いので、深く息を吐いてみましょう。
- 息を深く吐くたびに、身体が下に向かって落ちていくのを感じることができると思います。
- 息を吐くごとに、どんどん手が床の方に動いていきますよね?
- これが脱力です。
- このやり方だと、手が最初に確認した場所よりも下に行きます。
- おそらく、自分の身体が思っていたよりも柔らかく感じる人が多いのではないかと思います。
身体の構造のミスマッピングで身体を固めている。
この「呼吸で身体が柔らかくなったように感じる」という事象は、実は「呼吸」もそうなのですが「身体のミスマッピング」によって起こっている現象だとも言えます。
どういうことかというと、前屈というと何も考えすに身体を前に倒してしまうのですが、ちゃんと考えると「鼠蹊部」しか曲げることができないなんて、あまり考えませんよね?これが身体のミスマッピングです。
実はピアノの演奏の時にも、指の骨の構造や腕肘、肩関節、肩甲骨などといった骨の使い方がとても大事だったりもするのです。この身体の使い方を知らないというだけで、ミスが多くなっていたり、簡単にできることが出来ないようになっているということも多いのです。
今回の実験で、少しは「ん?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
深い呼吸の力、リラックス効果を促して緊張を解きほぐす。
ピアノの教材などで、呼吸や体の構造のことにまで及んだ本が少ないのは事実ですし、その具体的な方法やエクササイズを書いてある本や教材はとても少ないです。なので、私がやってみて「確かに効果がある!」と思うものをご紹介します。
呼吸は「吸う時」と「吐く時」のふたつの行為がありますが、
吸う時の2倍の長さで呼吸を吐くことを意識してみてください。
1、2、3、4 で吸ったとしてら、
1、2、3、4、5、6、7、8でゆっくり吐いていきます。
実は、この「ゆっくり吐くという行為」が身体を緊張から解いていくのです。
やってみるとわかると思いますが、1、2、34、5、6、7、8とゆっくり吐いていくと、
そのたびに「ゆるゆるになっていく」感覚が掴めると思います。
ぜひ、ピアノを演奏している時も、演奏の中に「呼吸を吐く」という行為を取り入れて、リラックスした音が出せるように(演奏もリラックスして)演奏していただきたいと思います。
ご自身のピアノの音色が急激に変化することに気づくと思います。
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呼吸の記事、とても興味があります。
曲の中に具体的に呼吸を取り入れたいのですが、いったいどんなタイミングで入れたらいいのでしょうか?
ピアノの先生に、呼吸してる?ときかれますが、いつ?どこで?していいのか
最初でするとか、盛り上がる前でするとかそういった意識はできますが
例えば他の曲の部分ではどんなふうに?全体を通してやったらいいのでしょうか?
すごく知りたいです!!
ききちゃん 様
ご質問ありがとうございます。
文章だけで呼吸をどうすれば良いのか?を説明するのは
難しすぎるので、
コツの1つをお伝えしますね。
演奏している曲のフレーズを実際に歌って見てください。ドレミで歌うという意味です。
歌うと息が苦しくなって「呼吸」しますよね?
ピアノの場合は実際に息をするわけではないのですが、
同じように 音と音の間に隙間を開ける・・というか?
↑↑↑
これのことをピアノで呼吸するという言い方をします。
同時に自分自身も呼吸できると、いいですね。
これで少しは説明になっていますでしょうか???
簡単に