ピアノからだ研究家のMinna です。
私は、自分の生徒さん、それからセミナーに来られる方など、これまでに100人を超える方の脱力の指導をさせていただいてきました。
そして最近では、プロのピアニストさんやピアノの講師の方々、そしてピアノ愛好者の皆様など、脱力と音色のセミナーに来られた方の様子を見て、
大人のみな様が脱力できない大きな理由が2つあることに気づきました。
そして、ピアノを演奏する本人が、その事実に気づいていただけない限り、大人の方が脱力を学ぶことは不可能だと言っても過言ではないと思うようになりました。
今回はそんな内容に触れていきたいと思います。
これは、ピアノを学んでいらっしゃる方、ほとんどの方が同じような認識でピアノと向き合っていらっしゃるのだと感じましたので、参考にしていただければと思います。
2018年3月の「みんなのピアノ」の1dayセミナーで、ある出来事が起こりました。
それは参加された、「Sさんの様子」です。
このSさんの状態は、私(Minna)にとってもすごくショックな出来事でした。
というのは、
Sさんは1月のショートセミナー(3800円)にも参加され、
その後、1dayセミナー(49,000円)にも参加され、
そして次回の身体の使い方勉強会(リピ価格5,800円)
にも参加されることになったのです。
トータルでかなりの費用になってしまいます。
私がショックだったのは、この事実は、私としてはいちばん避けたい事実だとわかっていたからです。
こまぎれ投資が、お金も時間も無駄にする可能性が・・
何でも良いのですが、皆さんは何かを買おうと思った時、中途半端なお金を出すのがいちばん「損をしてしまう」という感覚を身につけたのはいつ頃ですか?
これは年齢にも比例すると思うのですが、
例えば、私で言えば我が家のキッチンを改装したい・・・でも膨大な費用がかかってしまう。
なので仕方ないので「この部分を直す」、
そして次に「この部分だけ直す」
こんなことを繰り返していると、気がついたら何てことはない
「だったら最初からお金をかけたおいたほうがもっと安く済んだのに・・・」
こんな経験はありませんか?
この話を「さやかさん(みなピア・からだ担当スタッフ)」にしたら、「あー、チャコットのバレエのトレーニングウェアーがそうかも???」と言っていました。
さやかさんの話によると「チャコット(衣装ブランド)のバレエウェアーは本当に価格が高い」のだそうです。
安いブランドはたくさんあるのだけど、安いせいか?すぐに痛んで使えなくなる。だったら最初からチャコットにしておけばよかったー となるみたいです。
こんな経験、きっと誰でもお持ちだと思うのです。
一体何が言いたいかというと、最初に1dayを受けてくださっていたら、
「1dayセミナーの費用だけで済んだ可能性が高い」
ということです。
身体と脱力の関係を理解するのにどれくらいの時間が必要か?
私がいちばん最初に1dayのセミナーを実施した時(昨年の10月)、その時はわずか4時間だけのセミナー(予習動画ナシ)でした。
その時に、新規の方が4名いらっしゃいました。
その方々が4時間のセミナーを終えた後におっしゃったのは、
「この内容は4時間程度で終わる内容ではないですね。
でも、もっと知りたい。
なので合宿か?「丸1日のセミナーをすぐにでも開催してほしい」
という内容でした。
確かに、セミナーをやってみて伝えきれていない心のモヤモヤを私自身も感じていました。
そこから、なんとか1日で伝え切る方法・・・と考え出されたのが、今のやり方です。
つまり、
・動画配信が事前に約1ヶ月近く。
・リアルのセミナーが6時間
・さらにフォローをしていくSNSのグループトーク
このスタイルが出来上がって、そろそろ半年近くが経過していこうとしています。
11月、12月に参加された方も、今だに近況をご連絡くださり状況によっては文章でフォローさせていただいたり、
たまに動画でフォローさせていただいたり、
最初に費用をドンといただいていて、その後一切のお金をいただかないというスタイルを取っているので、
受講された方はかなりお得な感じを味わっていただいているのではないかと感じています(人によるとは思いますが)
なぜ予習動画配信が多いのか?このスタイルを選んでいるのか?
あとで芋づる式にお金を取るようなスタイルが嫌いなんです。
理由はそれだけ。
それなのに、自らそうなってしまっている方がいらっしゃるので、すごく気になっています。
(それはそれで意味ある事なのかもしれませんが・・・)
そのおひとりが「Sさん」です。
(決して、Sさんのことを悪いと言っているわけではありません。
そもそも、物事に良いも悪いもないしとも思いますし、
Sさんの場合は、そういう段階が必要だったのかとも思います。)
前述しましたが、1dayに参加されたSさんは、その前にショートセミナーに参加されています。
そして、ショートセミナーの時にスポットレッスンも受けてくださっているのです。
なので、私(Minna)としては、もうとっくに「身体の使い方とピアノの関係」について、Sさんはある程度の認識をお持ちなのだと勝手に推測しておりました。
なぜ予習動画をもっとよく見ないのだろう???
Sさんが1dayセミナーに参加された時、予習動画の中の、それも「身体」についての部分の動画をあまりよくご覧になられていないのを感じました。
私は、こんなに高い費用を払って、セミナーに参加しているのに「なんでその部分をあまり重要視しなかったのだろう?」
私の疑問は膨らみました。
そして、セミナー終了後の Sさんにその事実を質問させていただきました。
もしかしたら、今のあなたにも当てはまることかもしれません。
その内容についてご紹介していきますね。
Q、身体の使い方は関係ない?
ショートセミナーで分かっていたはずなのに
身体の使い方の予習をあまりしなかったのですか?
A,
ショートセミナーで勘違いをしてしまったんです。
座骨が分かったから、もう立てられているんじゃないかと。
分かったつもりになっていたのです。(分かったつもりってやっかいですね)
ショートセミナー終了後に、さやか先生に個別に「座骨はこうやって探すんだよ」というやり方と、
脇の下の筋肉はどこか(触らせてもらいました)ということと
起動のさせ方は教わったのですが、
それを自分自身の弱点と結びつけていなかったんだと思います。
今思えば、モニターの方のを見て、分かりそうなものですが鈍かったです。
また、10キロマラソンに参加してきたばかりの時期で「腹筋」に対して危機感を抱いていなかったりもしました。
まさか、最低の腹筋もないとは・・・
(ピアノでの坐骨を立てる腹筋と、一般に言われる「腹筋」は別のものです。このページのいちばん最後でご紹介しています)
その後、身体の使い方に関して重点をおかなかったのは、時期もあります。
子育て、フルタイムの仕事は日常ですが、その上に事業の確定申告を3つ抱えてしまって、
徹夜する日もあったり、動画をじっくり見ている時間とエネルギーがなくなってしまったのです。
移動中に音声でしか聴けなくなっていたので解説部分のみを早回しで聞いてました。
それも集中力がなく十分にきけていなかったと思います。
今思えば、ショートセミナーで、モニターにならせてもらえば良かったなとすごく後悔しました。
聞いているだけでは、自分の腑に落ちてこないのです。
Q、姿勢と音の関係を理解したのはいつですか?
姿勢が音に影響する・・・っていうのは最初の段階(ショートセミナー)で理解されたのでしょうか?
A.
ショートセミナーで、理解したのではなく,1day セミナーの予習動画を見て、理屈で納得できました。
Q ショートセミナーの位置付けをどう思いましたか?
A
ショートセミナーでは場の雰囲気、講師はどんな方かを確認して今後どう学びを進めていくかを確認しようとしていました。
(そういう意味では、ショートセミナーは Sさんには意味があったのかもしれませんね(Minnaの心の声))
Q 1dayセミナーに参加された理由は?
ショートセミナーで終わらせないで、なぜ1day に出たいと思ったのですか???
A
自分の演奏や身体の使い方に、問題点はすごく感じてました。
ショートセミナーで得られたのは「座骨を立てられたかも」程度です。
実際に肩や腕に変に力は入ってしまうし、指もこわばって動かないし、何か間違っているんだろう・・・
これはじっくり1日教わらなければと思ってました。
1dayに参加できる都合の良い日で開催があるか?
夫にどう説明したら、1日自由な時間をもらい
子供達を見ててもらえるか、チャンスを狙っていて・・
ショートセミナーは先生方に信頼感を持てたという点では
すごく意味があったと思います。
Q なぜショートセミナーだけで解決できなかったのでしょう?
私(Minna)の中の疑問は、(さやかさんにも聞いたのですが
、個別にさやかさんから骨盤の立て方をショートセミナーでも教わっていたのに、
それが 1dayの時も同じ内容でつまづいていたというか?そこがクリアーできていなかったという部分です。
それについて、ご自身ではどう思われますか?
A,
腹筋に対する危機感が薄かったこと。
筋力は一朝一夕では、身に付かないからゆっくりやっていこうと思っていたことと
2月から3月にかけて、エネルギー切れをおこしていたので
後回しにしてしまったというのが実体です。
あと、私のような体形の人は身体を動かすことに
苦手意識をもっているのだと思います。
これがクリアできていなかった一番の原因だと思います。
Q 演奏→テクニックに走ってしまうことをどう思いますか?
,今のSさんなら「テクニックに走ることに意味がないこと」を理解できると思うのですが、なぜ「1dayに出た後にもかかわらず、「からだ探求勉強会」にすぐに参加したいと思われたのですか?
A
「テクニック」に走りたくなる気持ちは、よく分かります。
どうしても、すぐにでも結果がでないとだめなような気がしてしまう。だからテクニックに走りたくなります。
今はそこを変えたいです。すぐに変わるようなことは逆におかしいことだと思ってます。
Q 基礎を学ぶということはどう思われますか?
1dayで行った「ドレミファソ」 でもお気づきだと思うのですが、ドレミファソが美しく弾けない人は実はそれ以上はいつまでたっても求められない・・という壁にぶち当るのです。
それについてどう思われますか?
A
根本的に改善されないと,何度でも壁にぶちあたるということだと思います。
今回の腹筋がないことも、同じだと思いました。
これから先、なにかに挑戦したくても、腹筋がないからできないに必ずぶちあたるのだろうと思います。
好きなピアノを弾くために改善のチャンスがある、今が転機だと思ってます。
Q いつから意識が変わりましたか?
ピアノの パラダイムシフト が起こったのは、
どの辺りからでしたか???
A
身体を触って、私の腕のねじれを教えてくださったところです。
腕の2本の骨が太鼓のバチのように思えました。
そうすると、次から次へと楽器と身体は共通するような気がしました。
ピアノの箱が身体、弦が背骨というように、ピンと張ってない弦なんてないように、身体のコアをまっすぐにしないで良い音が出るはずがない、
姿勢をまっすぐにするための筋肉を鍛えるのは当然だと思えました。
Q 姿勢と演奏の関係に気づいたのはいつですか?
それは、1dayを実際に受けて気づいたということですか?
A
そうです。
動画でもお話しされていて、何度も見ていましたが1dayの動画の中で気づきました。
動画は流れていってしまうけれど、1dayのリアルセミナーは一瞬一瞬が心に残っていきます。
同じ情報なのに、価値が何倍にも膨れ上がる気がします。
「 からだ探求勉強会」が開催されることは本当にすごくラッキーなことだと思います。
Q コアマッスルの重要性にはいつ気づきましたか?
1dayセミナーでは、ピアノのコアマッスルの重要性に気づいた何かがあったのですよね?
A
1dayセミナー直前は、心構えが弱くなっていました。
次の「 からだ探求勉強会」ではそこを改善して、宿題で課題を見つける(持ち帰る前にまず持ち込む)
当日解決の方法を模索して、持ち帰るを目指します。
よろしくお願い致します。
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私たち、「みんなのピアノ」では、皆様に本当に無駄なお金を使って欲しくないと思っています。
お金はエネルギーなので、お金を使うことによって人が幸せになれるとか?そういう部分に使っていただきたいのです。
ですから、最小限のコストで、最大限の効果を出していただけるようにセミナーなども企画しています。
どうしても、いきなり高額?と思われるようでしたら、
まずは「からだ探求勉強会」にお越しください。
ピアノの平均的なお月謝程度で、からだの使い方の基礎の基礎の部分をしっかり学べます。
また、それぞれの骨格や筋肉の状態に応じた練習方法もご提示いたします。
会場でお会いできるのを楽しみにしています。
ご縁があれば・・・
ピアノ脱力の5つのポイントはこちらの記事から
ピアノを本格的に(国内のみですが)学び、仕事にしている者ですが
先日、やはり脱力ができていないことや腕の可動域が狭く使いきれていない…
それにより音が平面的であるという事実に気付かされてしまいました。
本番を1ヶ月後に控えているタイミングで、弾き方や音そのものを否定された感覚に陥り…ピアノの音を出すこと自体がわからなくなっているところで、こちらのサイトにたどり着きました。
なんとか、解決の糸口を見出したいです。
フルカワ 様
コメントに気づかず、大変失礼いたしました。
ご縁がありましたら、演奏を拝見させていただくなどすれば、少しはアドバイスが可能かもしれません。
今は、何もない状態ですのでアドバイスすらできない状況でございます。
ご連絡お待ち申し上げております。