音の響きを探究するとは?
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私(Mari)の脱力習得の物語もこの回で7回目。
本当は3-4通で終わらせるつもりだったのですが、
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いざ色々お伝えしようと思うとあれこれとお伝えしたい内容が出てきてしまいます。
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この回では「音色の響き」についてお話しさせていただこうと思います。
が、その前に・・・
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これまでのお話を読んでいない方、
また「もう1回読みたい!」と言う方は、以下のURLをご利用くださいね。
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①音大卒でも辛かったピアノ人生
https://minapia.com/post_lp/mari-birth1/
②ピアノは指で弾かないって???
https://minapia.com/post_lp/mari-birth2/
③ピアノ脱力って?
https://minapia.com/post_lp/mari-birth3/
④過去を捨てる
https://minapia.com/post_lp/mari-birth4/
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響きで弾きなさい!
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今日はちょっと「ピアノの先生」っぽいお話をしたいと思います(笑)
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私には中学生の娘がおり、
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彼女は幼少期からヴァイオリンを続けています。私もそのヴァイオリンのレッスンに毎回付いていきます。
彼女は幼少期からヴァイオリンを続けています。私もそのヴァイオリンのレッスンに毎回付いていきます。
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そのレッスンでは娘が先生から、毎回、
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「響きで弾きなさい」と注意を受けているのを目にします。
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娘は弓の毛を弦に強く押しつけて弾いてしまっているのです。
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ヴァイオリンの強弱は弓の圧力でするのではなく、
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弓の量とスピード、
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そして響き(あと弾く場所と弓を置く位置も関係しますね)でコントロールするのです。
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その光景を目にしながら、私自身も毎回、
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「ピアノも指で押しちゃあダメよね」と、
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娘のヴァイオリンレッスンの時間は、
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私の色々な気づきの時間にもなっています。
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ヴァイオリンは弦の振動が駒を通ってヴァイオリン本体に伝わり、
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中が空洞になっているボディが共鳴し「音が生み出される」仕組みになっています。
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一方、ピアノの音が出る仕組みは
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⇒まずピアノの鍵盤を押す
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⇒内臓されているハンマーが弦を打つ
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⇒弦が振動し、響板に伝わる
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⇒響板が共鳴して大きな音となる
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ですから、ハンマーが弦を打っただけでは、実は大きな音はでないのです。
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弦が振動し、響板が共鳴し響きが生まれてはじめて大きな音になるのです。
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と言うことは、
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ヴァイオリンの弦を強く押さえてギーという聞きたくもないようなおぞましい音に響きなどないのと同様、
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ピアノの鍵盤をギューッと押さえ込んだり、叩いたりして出す音に響きなど出ない、
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ということがお分かり頂けるのではないかと思うのですが・・・
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自分の演奏する楽器の仕組みを知っておくことも
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良い音を奏でるために必要不可欠ですよね。
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スコンと抜けた音が出た!!!
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いつもMinna先生が仰ること
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「ピアノの鍵盤の下には何もない(あるのはフェルトと木のみ)」。
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これはとても大事なことだと思います。
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音のコントロールをしたいと思った場合、
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打鍵の瞬間の動作がとても重要になってきます。
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打鍵した瞬間にその音は決まってしまい、
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それ以降、鍵盤にどんなまじないをかけようとも、音に変化は出せないのです。
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音が発せられる所は指の真下ではなく、
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自分より離れたところだということを知っていたら、
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あなたはどうやってピアノを鳴らそうとしますか?
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それでも思いっきり鍵盤を押し続けますか?
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私も以前は
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「音を遠くに飛ばすことができず、
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やり方も分からず悩んでいました」が、
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今では「スコン」と抜けた音が
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自分の意思で出せるようになってきました。
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そして、このスコンという音の
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「この音!」。
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この気持ちよさに、
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何時間でもピアノの前に向かっていたい、と思うほどにまでなりました。
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ピアノ塾で身体と向き合うことによって
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「スコン」と抜けた響く音を沢山出せるようになってきたのです。
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本当に不思議ですよね。
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私はピアノ塾では
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ピアノを使ったレッスンは受けていません。
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(注:ピアノ塾では最初の1年は全くピアノを使わず、
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2年目からやっと鍵盤を触るレッスンをしていただいています。
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「指」ではなく「身体の正しい使い方」をするだけで、音が変わるのです。
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◯あなたは自分の音が好きですか?
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◯あなたは自分の音に自信を持っていますか?
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『脱力』が出来る身体を手に入れることで、
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明るい未来が見えてくるというのは
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私が体験した「事実」です。
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さて、これまでシリーズでお送りしてきましたが、
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お付き合い頂きました皆様に本当に感謝しています。
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このシリーズも、次回で「最終回」とさせていただこうと思います。
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そして、最終回のテーマは、
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「耳は育つ」という内容とさせていただこうと思います。
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今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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そして次回も文章の中でお会いできたら嬉しく思います。
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