今回は、ピアノ演奏で使われる「脱力」と言う言葉の意味について説明させていただこうと思います。と言うのは、最近気づいたのですが独学でピアノ演奏をされていらっしゃる方の演奏動画を拝見させていただく機会があり、その演奏方法を拝見して、「脱力」と言う言葉の意味の捉え方を勘違いされていらっしャッていました。確かに独学ですと、情報が文字か?言葉でしかはいりませんから、一言で「脱力」と言ってしまうと、なるほど、そうなってしまうのか?と感じた次第です。なので、今回は、ピアノ演奏における「脱力」と言う言葉の意味について説明させていただきますね。
いつもと同じように、この記事の最後の部分に解説の動画も貼り付けてありますので、ぜひ参考になさってください。
目次
脱力しすぎるとピアノの音が割れてしまいます。
ピアノを独学で勉強されていらっしゃる方の場合、「脱力」という言葉だけを見ると、「全身の力を抜く」という風に受け取られるのかもしれませんね。
確かに、「脱力」という言葉だけを見たら「力を抜く→脱力」となってしまいますね。
全ての力を抜いたらどうなるのか???
では、力を全部抜いたらどうなるのでしょう???
当たり前ですが、力を抜く、脱力しきると身体を起こしていることすらできません。本当の意味の脱力というのはそういうことです。
ところがそれではピアノを弾くことができません。
私が動画で拝見した方の演奏方法は、椅子に座ってはいましたが、上半身を全て脱力する→これを脱力と思っていらっしゃったようで、上半身の重みを全て1つの鍵盤にかけるという演奏をしていらっしゃいました。
例えば、体重50キロの人がいて、上半身だけの体重を考えたら30 キロはあるかもしれません。その30 キロぶんの体重というのは、10キロのお米の袋が3つ分です。もしくは、新生児の赤ちゃんの体重が3キロだとして10 人分の赤ちゃんの体重が1つの鍵盤に乗るということになってしまいます。
当たり前ですが、音は割れて汚い音になってしまいます。
ピアノの脱力って一体どういうことを言うのだろう???
ピアノでいう「脱力」というのは、実は全部の力を抜くことではありません。
じゃぁ、どうすれな良いのかというと・・・
最低限、指が鍵盤よりも上にくるだけの筋肉を使って、指は鍵盤より上でキープできなければなりません。
その最低限のことを守りつつ、あとは脱力をしていくということになります(動画参照)。
脱力に関する私の勝手なイメージなんですが、普段、生徒さんに伝えている言い方をそのままここでも使って説明してみます。
身体の胴体部分に花魁(おいらん)が使うような太い帯をお腹に巻きつけているようなイメージで、つまりその部分の筋肉だけは使っている感じです。
腕を持ち上げている筋肉は、脇の下から胴体に向かっての筋肉を使っている感じ。
どちらかというと、脇の下、それも背中側の筋肉を使って腕を下から持ち上げているようなイメージで腕をキープします。
言葉だけの説明だととても難しいのですが、これで伝わってくれると嬉しいです(難しいですよね?全然理解できなかったらごめんなさい)。
ピアノの脱力は力を抜けば良いというものではない
ある程度はご理解いただけたと思うのですが、ピアノでいう脱力というのはただ単に「力を抜けば良い」というものではないということをご理解いただけましたでしょうか?
動画でも解説しています。
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