目次
ピアノ学習には、心の成長指数「EQ」の影響が大きい。
今回は、ピアノ上達の裏に潜んでいる心の成熟度の正体について触れてみようと思います。
まず、突然なんですが、EQという言葉をご存知ですか?
EQは心理学の用語で心の知能指数を表しています。IQという言葉の方が一般には認知されていますが、IQが高い人→「頭が良い人」という認識だとすれば、EQが高い人は→心が成熟した人であると言えます。このEQは実はピアノ演奏の心の成熟度にも反映されてきます。今回はそんなお話です。
ピアノ演奏をEQ(心の成熟度)の観点で分解してみた
EQ(心の観点から考えたら、以下の5段階に分かれました。(もっと細かく分けられるのかもしれませんが、とりあえず・・)
- 怖いもの知らずの時代 (ワクワク、素直、怖がらない。)
- 上手と思われたい時代(かっこいい曲、上手に見える曲を弾きたい)
- 弾きたいけど下手を思われたくない時代(ミスが目立たない曲を選びたい)
- 自分の実力の無さと葛藤する時代
- 自分はダメでも良いと認め、楽しむことを考える時代
上からひとつずつ説明していきますね。
怖いもの知らずの時代 (ワクワク、素直)
これは初めてばかりの状態です。何をやっても楽しいし、どんどん成長するときでもあります。ピアノの世界の入口しか知らない状態なので、ピアノの世界の中身がどんなに奥深くてその技術を身につけるのがどれほど大変なのかもわかっていない状態なので怖いもの知らずという感じです。
これがお子さんの場合、特に幼児の場合は心も成熟していませんので、怖いもの知らずです。発表会でかなり難しい曲をやらせても怖くないので結構な大曲を平気で弾いちゃったりもします。
ただし、自分で聴く力が育っていないので細かいところまでは意識していません。形だけ弾けちゃうという状態です。これで怖いのは、子供の場合ですが本人も親御さんもその子が出来る子だと思ってしまうことがあること。これはどちらかというと本人の力ではなく「親」と「先生」の力である場合が多いです。(ごく稀に、本当に本人がすごい場合もあります)
大人の方の場合も同様、かなり難しい曲でもガンバちゃったりできます。逆にこの時代だからこそ出来るっていうこともあるので、経験としてやってもらっちゃう場合もあります(私の場合)。
この時期は、知っている曲・有名な曲を弾きたがる場合が多いです。
上手と思われたい時代(上手に見える曲を弾きたい)
大人、子供に関わらず、自分よりも後に始めた生徒さんも教室に入ってきて、「ちょっと先にやってたんだよー」っていうことをアピールしたい時期です。その一方、ピアノの世界が少し見えはじめているので、ちゃんと演奏するのはどれだけ大変か?ということが認識し始めてもいます。
そこで、「他の人からは上手だねって思われたい」でも「大変な思いをするのは嫌」という心の葛藤が生まれます。なので、楽してカッコいい、楽して上手に聞こえる曲を弾きたい!こういう心の状態になる場合があります。
この段階を経過するのは、お子さん、もしくは大人の方でも心の成熟度がちょっと低め?の方に起こる場合が多いです。とは言え、大人の方はすぐにその状態に気づいて次の段階に移る方も多いのですが・・・
この時期は、有名な曲・知っている曲の中でも弾き映えがする曲をやりたがる場合が多いです。
下手と思われたくない時代(自分が好きな曲を探す)
この段階に入ってくると、楽譜を読む力がついてきていることもあり、有名な曲や知っている曲にこだわらず自分が好きな曲を探すようになっています。また上手と思われなくても良いから「下手とは思われたなくない」。つまり、ミスが目立ちにくい曲を選びたい・・という心理も働くようです。
この段階で自分が好きな曲のジャンルを見つけると、その後、ずっとその曲のジャンルを弾き続ける場合も多いです。
指導者として、生徒さんをここまで引っ張ってくることができれば、ピアノと長く付き合っていける能力をその生徒さんにつけたあげたと言えることができるのではないかと私は思っています。
これは大人・子供関係なく、クラシックならバロックが好きとか、古典が好きとか?またゲーム音楽のようなジャンルにハマっていく生徒さんもいます。
事実、私の生徒さんで中学生から大学生までずっと「ファイナルファンタジー」を弾き続けた生徒さんもいます。その生徒さんは大学卒業後、ゲームで有名な「セガ」に就職しました。(今は転職したと聞いています) そういう人生もアリかなぁ??という気もします。
自分の実力の無さと葛藤する時代
これに関しては、私の場合だけかもしれませんが、この時代が本当に長かった(汗)
形だけなら「ショパンのエチュードのエオリアンハープ」、「ショパンの別れの曲」「ドビュッシーのアラベスク」「ショパンのノクターン9−2」etc… 弾いていました。レッスンも終わっていました。
でも、
でも、
でも・・・
人前でなんてとても弾けない!!!!!!
あまりにも
あまりにも
あまりにも
自分の音が酷すぎる!!!!
・・・という心の声と葛藤していた時代がありました。
先に進みたいけど進めない。以前やっていた曲ばかりを引っ張り出して、
何度も何度も繰り返して・・
・
・
そんな日が何年も続いた後、ある日、「落ちた」のです。
自分はダメでも良いと認め、楽しむことを考える時代
本当につい最近です。私がココにたどりついたのは。
本当にある日突然。
え?私、持っていたじゃない???? ということに気づいたのです。
こんな言葉じゃわからないですよね?(汗)
これ、どうやったら伝えられるのだろう???と今考えています。
難しいな、伝えるの。でも、なんとか伝えていきたいと思います。少しずつでも。
このブログで少しずつお伝えしていきますね。
・・・・・・
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