目次
PTNAステップ(ピアノ検定)の合格基準とレベルって?
前回、前々回と、ピアノのグレードについてのお話をしてきました。
YAMAHAグレードやPTNAのステップ(検定)について興味がある方はこちらの記事も合わせてご覧くださいね。
YAMAHA,KAWAI などのグレード試験とPTNA(ピティナ)ステップ(検定)の実態。
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PTNA(ピティナ)ステップのレベルと内容の実体験をお話しします。
今回は、PTNAのステップの成績のつけ方についてお話ししようと思います。
ステップに参加して自分の指導能力がわかるようになってきた
私が私の生徒に、ステップに参加することを勧めるようになったのは今から17,8年前くらいだったかと思います。
今でこそ暴露しちゃいますが、当時、私自身は教えるということにあまり自信がなかったんじゃないかな?って思うのです。その大きな理由というのが「音大を出ていない」ということだと思います。
ところが、私が自分の娘をピアノの先生(音大出で、門下の一人はピティナのコンクールにも出場していました)にお願いしていたのですが(私も同じ先生に師事していました)、実を言うと、「その教え方ってどうなの???」って感じるところが度々あったのです。
前にもこのサイトに書いたような記憶があるのですが、娘に対して「これはこうでしょ??」と先に答えを教えてしまう。
それだと子供って覚えないんですよね。
で、譜読みに関してはうちの生徒の方が圧倒的に実力が上だったんです。演奏は、うちの生徒はそうでもなかったかもしれないけど、でも、どっこいどっこいという気もしていました(その先生には言えませんが・・)。
今思うとなのですが、小さい頃からピアノを習い、ましてや音大にまで行ける実力があったということは、少なくてもその先生は「教えなくてもできる子供」だったのかもしれません。事実、私がチェルニー40番のレッスンをやっていただいていた時に「ごめんなさい、これは子供の頃にやってしまったので覚えていないのよ・・」と言われたのは事実なので。
ピティナステップのオールAの成績の評価は?
話をピティナのステップの話に戻しますね。
そんなことがあってから、自分の生徒もステップにトライしてみたいと言ってくれたこともあり、15年以上前に7、8名の生徒がピティナのステップを受験したことがあります。’(今もたまに希望者は受けています)
その時に、ピアノを始めて4、5ヶ月の生徒2人がオールAという成績をとりました。
このオールAに関して説明すると、
審査員が3人いて、つける評価がS、A,B,C,D の4段階。Cまでが合格でDが不合格になります。
あとでその事実を知るのですが、Sというのはなかなか出ない評価だということを知りました。
弾く曲が課題曲と自由曲の2曲ですので、ひとりあたり、2曲✖︎3人の評価をもらうことになります。
私の経験上、私の生徒で最低でもBの成績をとります。(C、とDは見たことがありません)
あくまでも私の感覚ですが、Bの生徒は、どちらかというと「うーーーん」という感じの生徒さんです。形だけ弾けていれば・・の感じ。間違えが少なく、形だけ演奏できていればBは確実に取れるんじゃないかと思います。
音大出の先生でもB以上の成績を取らせることができない先生もいる
ピアノ初心者の生徒さんの場合の採点はかなり甘い
特に、「導入1、2、3」「基礎1,2」レベルの受験であればオールAを取るのは私個人的には比較的簡単かと思います。
ところが、その後、ピアノの研修で「B以上の成績を取らせるのがとても難しい」と思っている先生がいるという事実を知ったことがありました。
私がその事実を知ったのは、ピティナと楽器店さんが主宰する指導者のための講習会の時でした。
講習が終わって知り合った先生(仮にA先生とします)とお茶をすることになりました。
その先生はピティナのピアノステップのお手伝いをしているとのこと。そして、その先生は「魔法のピアノレッスン」で有名な渡辺由記子先生のプライベート講座を受けるというのです。その講座の料金がな、な、なんと、うん万円。(言っちゃいけないかもしれないので、、、。でも、私からすればすごい金額です)
そのA先生曰く、その講座の内容が「生徒に伝える方法」だそうで・・・。え???? ^^;
(それって、ピアノの先生というよりも、ビジネスの基本じゃん・・・! と思ったり・・ 言えナイケド・・・)
「そうなんだ、
音大出てても成績Bを取らせるのが大変っていう先生もいるんだ・・・」
という事実を知った瞬間なのでした。
PTNAステップの基礎4、5以上で年齢が高い人でSを取れたら自慢して良い!
話をPTNAの評価の話に戻しますね。
前述の通り、ピアノ演奏の評価って人によって異なるのは当たり前ですよね?算数のように1+1=2にならないのが音楽ですから、
例えばなのですが、私の生徒で、
「S、B、B」という評価をもらう場合もありました。
これはふたりの審査員の先生は「まぁまぁ」という評価をつけているけれど、1人の審査員の先生だけは「キラリと光るものを感じた」と受け取って良いと思うのです。
この成績をとったのは、男の子の生徒なのですが、私自身、その子の中に「キラッ」としたものを感じていたので、それが伝わったようで嬉しかったです。
ピアノ演奏、本当のことを言っちゃえば成績なんてどうでも良い
実は、「それを言っちゃ終わっちゃうじゃん!」ということを言ってしまうのですが、
正直、なんでもそうですが「受け取り方なんて人それぞれです」。だから「評価なんてどうでも良いんじゃない??」というのが私の考えです。
何が大切かっていうと、人の気持ちや人の心じゃなくって、「自分自身の心」だと思うからです。
「人に合わせてばかりいる」と「自分がわからなくなってしまう」んですよね。
ステップや検定を受けるのは決して悪いことではないし、成績をもらうというのも良いと思います。参考にはなりますあkら。
でも、それに振り回されないということが大切だと思うのです。
前述しましたが、S,B,Bという成績を取るという場合だってあるのです。
これって、AKBで言えば、(2人とも引退しちゃったけど)あっちゃんと大島優子ちゃんとどっちがいい???って言っているようなもので、チョコレートケーキとチーズケーキを比べているようなものです。
どっちもアリなんですよね(^^)
長くなりましたが、PTNAのステップややグレード試験も受けるのはとても良いと思うのですが、それが全てではないし、果たして受けることが自分にとってどういうことなのか????を考えた上で受けられると良いんじゃないかな???って思うのです。
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このお話がピアノを学習している方のお役に立ちますように。
今日も読んでくださり、ありがとうございました(^^)
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こんばんは。
いつも楽しくブログを読ませて頂いています。
実は、昨年のピアノステップ(初出場で無謀にも発展4を選びました^^;)の自由曲では、ワルツなのに左手を叩きつけてしまったので…
C評価を覚悟していたのですが、オールBでした。
なので、私も大きなミスさえなければBは取れるのかな~という印象を受けましたね。
逆に、課題曲の月光ではもう一つくらいAがあるかな?と思っていたのですが、甘かったです(笑)
でも、講評には「メロディーは歌えていたので後はフレーズ感を大切に」と書いてあったので、これをクリアしたらAなのかなと思いました。
今年はちょっとバタバタしていてステップに出られなかったので、来年の春くらいにはまた出たいと思って選曲に悩んでいる今日この頃です。
サークルの発表会とは違い、演奏時間も考えないといけないのでなかなか難しいですが楽しいです。
小春日和 様
いつもコメントをありがとうございます。
ステップの「B」のレベルはかなり幅が広いです。
また先生によっても評価がかなりマチマチなので、あまりまともに受け取らなくても良いかと思います。
例えば、つい先日もうちの生徒さんがステップを受けたのですが、
私の感覚で、オールAを取るかな?と思っていた生徒さんが、課題曲と自由曲の成績が、
ひとりの先生はA B , もうひとりの先生はB,Aという場合がありました。
本当に真逆の評価です。
かと思えば、私の感覚でオールBかな???と思っていた生徒さんにAがふたつ付いていたり、
逆にオールAが付くんじゃないかと思っていた生徒さんにBが2つ付いていたりetc…
このレベルの差があるのに、全員がBの判定だったりと、感じ方というのはそれぞれなので「そう思った人もいるんだな」
というくらいの感覚で良いんじゃないかと思います。
もともとピアノは演奏を楽しむもの(弾く人も聞く人も)。
ステップは、成績に一喜一憂せず、自分の物差し(人の意見を聞く)として使うくらいで良いんじゃないかという気がします。(悪魔でも私個人の意見です)
楽しいのがいちばんですね(^^)