⑧耳は育つ

大人になっても耳は育つ!

これまで

第1回〜第7回まで。私(Mari )が


脱力を習得できるようになってくるまでのお話を
お伝えさせて頂きました。

少しでもお役に立つ内容がありましたでしょうか???

これまでのお話をまだお読みでない方、
もう1回読んでみたいと思われる方は

以下のURLからお読みいただければと思います。

①音大卒でも辛かったピアノ人生
https://minapia.com/post_lp/mari-birth1/

②ピアノは指で弾かないって???
https://minapia.com/post_lp/mari-birth2/

③ピアノ脱力って?
https://minapia.com/post_lp/mari-birth3/

④過去を捨てる
https://minapia.com/post_lp/mari-birth4/

⑤2年の取り組み
https://minapia.com/post_lp/mari-birth5/

⑥環境の影響
https://minapia.com/post_lp/mari-birth6

⑦音色を響かせる
https://minapia.com/post_lp/mari-birth7/

自分も生徒さんも進化していく!!!

最近大人の生徒さんに
「最近、我が家のピアノの音
 先生のピアノの音と同じように変わってきたんですよ」

と言われ・・・・


え・・ ???

どうやら、その生徒さんは
自分が変わったのではなくて
ピアノの状態が変わってきたと思ったらしいです(汗)
私:
「それってピアノが変わったんじゃなくて、
 Sさんの
 弾き方が変わったから
 音が変わったんですよ〜」
とお伝えしたところ、
「え!そうなんですか???
 てっきり
 自分の家のピアノが
 変わったと思ってました」
と言う会話になりました(*^^*)
/
Sさんは以前から
ご自宅のグランドピアノの音が良い音がしない、
と悩んでいらしたのですが、
私がピアノ塾で脱力を学んでいたので
私と一緒に「脱力」を一緒に勉強してきて、
ご自分の音が変化したのに、
「ピアノが変化した」と
勘違いしてしまっていたようです。

とはいえ、私が凄いな・・・と思ったのは

この音の変化に気づいた

と言うことです。

Sさんは私に20年師事してくれているのですが、
Sさんの演奏は
本当に
ガチガチに身体も手も固めて
弾いていて、
正直これは
手に負えないかも・・・と、
ずっと思ってきた生徒さんでした。
ところが私がピアノ塾に入塾し、
同時にピアノ塾での
取り組みをレッスンで取り入れていく中で
その硬さが抜けてきて、

動かなかった指もスルッと動くようになり、

今まで弾けなかったようなフレーズも

弾けるようにまでなりました。
そして何よりもすごいなと思ったのは、
Sさん自身が、

抜けた「響きのある音」

分かるようになってきた

です。


そう、Sさんは、

大人の人でも

「耳が育つ」と言うことを

立証してくれたわけです。
私は、
この「良い音を聴き分ける力」と言うのは
楽器を演奏する上で
最も大切なことではないか、と思っています。

脱力は耳と身体の答え合わせ

良い音というのは、
何を「良い音」と定義するか
にもよるのですが、

意外とこのピアノの音の聴き分けと言うのは

ピアノの先生でもなかなか出来ないのです。

そして私も出来なかったひとりでした。
(お恥ずかしい・・・)
ピアノ塾で「音の聴き分け」を
ピアノの先生のみならず、
趣味でピアノをされている方と一緒になって勉強致しました。
結局、
人の身体の中が今どうなっているかはご本人しか分かりませんが、
それが音となって表現されたとき、
その音が「スコン」と抜けた音だと、
今脱力できましたね。
という
答え合わせが出来ますよね。
私のレッスンに来られる生徒さんにはまず、
良い音を知ってもらうことからはじめ、
その音になるための
姿勢・身体の使い方を勉強していきます。
今うちのピアノの弦は切れなくなりました。
(私一人でやってたことですが・・・)
話がそれちゃいましたが、
Sさんも私と一緒に脱力の勉強に取り組んでいく中で、
良い音の見分け方」が出来るようになったのです。
なので、Sさんも私と同様、
ピアノの練習が楽しいそうです。
何よりもご自分で
「今抜けた音がでた!」
言う事が分かるようになったことが
嬉しくて仕方がないみたいです。
20年も習いに来てくれていて、
その硬さをなかなかとってあげられなくて、
当時は本当に申し訳なく思っていましたが、
私が みんなのピアノで学んだこのスキルを使うことで、
彼女の力みがとれたことは、
私のさらなる自信と確信になりました。

これまでの8通のお手紙で

おおよその概要ではありますが

私がこれまでみんなのピアノで学んできた内容を

お話しさせて頂きました。
私のつたない文章を最後までお読み頂下さり、

本当に本当に感謝申し上げます。