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あなたのピアノ上達の妨げをしているのは「姿勢と身体の使い方」です。
今日は、ピアノの演奏が身体の使い方と密接な関係があるという事実をお伝えしたいと思います。2つほど事実の事例をご紹介しますので、ご参考にしていただけたら・・と思います。
音大の先生からも太鼓判。身体とピアノ脱力の関係。
私のレッスンを(単発で複数回)受けに来られている方のひとりに、来月、音大の音楽院を受験される方がいらっしゃいます。
その方は、私とほぼ同年代の方(私の方が上ですが・・)で、一般の学生さんと同じように「音大・大学院」の受験をされる予定です。
その方は2年ほど前から受験の準備をされて、現在も大学で教鞭をとられている先生の下でピアノ演奏を学ばれているのですが、少し前に、以下のようなメールをいただきました。
早く伝えようと思い、すっかり忘れてしまっていて今になってしまいました。
随分と前になるのですが、今、師事している音大の先生から、
* 姿勢が良くなった
* 脱力が前よりできるようになった
* 音がよくなった
と言われるようになりました。大学の先生も、私に言おうと思っていて忘れていたそうです(早く言ってよ)。
(という私も、Minna先生にお伝えするのが今頃になり・・・)
昨日もレッスンだったのですが、その時も、いろいろな意味で随分良くなった。
脱力先生(Minnaのこと)のおかげだね、良かったね!と先生も喜んでました。
そして、「いいなーぼくも行きたいな~」などとのん気なことを言っておりました。
アレ○サンダーテ○ニークやフェル○ンクライス、御○本メソッド、ピアノ脱○奏法、ロ○ア奏法etc…
これらのように「ピアノ演奏と身体の関係」に注目されるようになってきたのは、音大でもここ10年ほどだそうです。
ということは、日本国内においては、音大ピアノ科を卒業されていたとしても、音大で「身体の使い方とピアノの関係について学ぶ機会がなかった」という事実がわかりますし、
ましてやピアノを教えていらっしゃる方のほとんどがこの関係をご存じないということになりますね。
この前、ピティナ(PTNA/全日本ピアノ指導者協会)の方ともお話をしたのですが、ピティナさんがご存知の指導者の方の中でも、まだまだ「身体の使い方とピアノ演奏についての関係を重視して教えていらっしゃる方が少ないとおっしゃっていました。
この事実をさらに皆様に知っていただくために、先日(2017年10月8日)、初めて行ったセミナーの様子をご紹介いたします。
こういったセミナーが初めての経験でしたので、スタッフ側にも至らぬ部分があったと思いますが、参加してくださって皆様、ありがとうございました。
予定の4時間が本当にあっ!!!と言う間で、時間が勿体無い!!と言う理由で「トイレ休憩すら取らない」状態でのセミナーとなりました(笑)。
セミナー受講者の皆様からも、あっ!という間のセミナーでとても楽しかったですというメールをいただき、スタッフ一同、嬉しく思っております。
セミナー前と後の演奏をご覧ください。
参加された方もとても意識が高い方ばかりで、吸収力の高さに驚かされました。
参加された方のセミナー前とセミナー後の動画を2つ繋げて見たところ、かなりの違いが出ていて、効果がものすごく出ているのがよく分かります。
話は良いので、事実を見たい!!!と言う方も多いと思いますので、早速、数名の方の演奏をご紹介していきますね。
全ての動画は、
1,最初の部分は、セミナー前
2,後半の部分は、セミナー後
それぞれの演奏を撮影し、わかりやすいように1本につなげてあります。
解説は、それぞれの動画の上の部分に書いてありますので、興味がある方は、その前後の身体の使い方を、ぜひチェックなさってくださいね。
H・Tさんの演奏
このセミナーでいちばん演奏が変わったのがHさんなんじゃないか?と私(Minna)は感じています。
男性でビジネス社会で仕事をされていらっしゃることもあり(それが理由かはわかりませんが)、視野が広いと言うのもその要因のひとつだと思います。とにかく応用力が素晴らしいです。
こちらからご提示するひとつひとつの情報を自分なりにアレンジして自分のものにされていく様子は眼を見張るものがありました。
おそらくピアノのキャリアはいちばん短いんじゃないかと思うのですが、たった4時間のグループセミナーでここまで変わるとは、かなりの驚きでした。
また、元々、身体の使い方についてご自身で研究されていたと言うことも、効果を高めた要因になっていると思います。
今後の体の変化がとても楽しみな方です。
I・K さんの演奏
セミナー前は前傾姿勢が強く、体重が足と指全体に乗ってしまうので、音を固めてしまう癖がありました。
何よりも、音の響きの違いを聴き比べていただきたいです。
セミナー後の演奏でお分かりだと思いますが、重心をご自身のセンターに持ってくることができているので、だいぶ音が固まらずに響くようになってきています。
メンタルブロックがかかっていることが原因しているのか?他のセミナー受講者の方も全く同じ情報を得ているのですが、残念ながら肩周りと胸の筋肉の動きがスムーズになるところまでは至らなかったようです。
前述のHさんと比べるとよくわかるのですが、肩周りがまだかなり固まってしまっているので音の響きをご自身でにロックしてしまっている状況です。
胸や肩の脱力&ほぐし方のやり方はお伝えしているので、今後の課題としてご自身の身体と向き合っていただいて、胸や肩甲骨から脱力するということが体感として染み付いてくると、さらに響いた美しい音色を出すことができるようになってきます。
A・Aさんの演奏
元々、骨盤もしっかり立てていらっしゃるので美しい音で演奏されていらっしゃるのですが、セミナー前は、肩の前の筋肉が固まってしまっていて音を固めてしまっていました。
セミナーで肩周りと肩甲骨の動きを学び、かなり腕が柔軟に動くようになり、音もそのぶん伸びやかに演奏できるようになってきました。
今後の課題は、肩甲骨を使えることになることと、脱力での打鍵力を身につけるとさらに響いた音が出せるようになってきます。
他の人の演奏から、自分のやり方を見つける方法
先日のセミナーに参加された3名の方の演奏はいかがでしたでしょうか?
「セミナー前」と「セミナー後」と、個人差はあるとは言え、かなり演奏が変わっているのをお気づきになりましたでしょうか?
実は、セミナーに参加するよりもとても大事なことがあります。
それは、現象を見て「なぜ自分と違うのだろう?」と感じる心です。
今回、ご紹介させていただいた動画の中にもかなりのヒントが隠されていると思います。
もっと言ってしまえば、私(Minna)はYouTubeでもかなりの数の動画をアップロードさせていただいておりますし、世の中には同系のノウハウ本もたくさん出版されています。
こういった情報から自分なりのやり方を見つけるのは、決して難しいことではないと思うのです。
ぜひ、この事実をご覧いただき、ご自身のスキルアップにお役立てくださいね。
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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