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ピアノを楽しむってどういうこと?
ピアノを楽しむということについて考えたことがありますか?
そんなこと長年考えたことがなかったのですが、だんだんピアノが楽しくなくなってきてしまった時期があり、そのときに考えてみたことがあります。
今回は、そんなお話をしていこうと思います。
「ピアノは道具です」と言う言葉は私がことあるごとによく使うフレーズです。
「ピアノ弾けるようになりたいんです」と言う話をよく聞くのですが、私は「弾けるようになること」よりも「なんで弾けるようになりたいのか?」の方が重要なことだと思っているのです。実は「英語」や「パソコン」も同じように道具(スキル)です。「スプーン」や「お皿」も道具です。「何かを食べる」「何かを取り分ける」と言う行為に必要な道具だと言うことは説明するまでもないでしょう。ところが、「ピアノ」「英語」「パソコン」などの道具を「できることを目的にしてしまっている」人が多くなってきているような気がしてなりません。もうちょっと噛み砕いてお話ししていきますね。
ピアノは「道具」という言葉の意味
前述しましたが、「お箸」や「スプーン」は道具です。「食べる」という行為の時に便利に使うことができます。つまり、何かの行為をする時に役に立つもの、それが「道具」です。例えば、英語は「会話をするため」「コミュニケーションをとるため」の道具ですし、着物は「衣類(着る)として私たちの身体を守ってくれる道具」「日本文化を世界に広めるための道具」にもなりつつありますね。要するに、何かをする場合に使う「道具」なのです。
携帯(スマホ)も道具
今や8割以上の日本人が誰でも持っているのが「携帯電話(スマホ含む)」。「携帯電話も道具」ですよね。連絡をとるとか、SNSなどで友達を作る、コミュニケーションをするということが目的になっています。
パソコンも道具
よく「パソコンできるるようになりたいんだよねー」という話を耳にしますが、私がよく突っ込むのは「パソコンできるようになってどうするの?」ところです。そのスキルを身につけて就職に有利にしたいとか、インターネットでサイトを作って何かを発信したいとかの目的があるのなら良いのですが、何の目的もなく勉強を始めても結局は何もできずにそのパソコンはお蔵入りになってしまいます。
「着物」も道具
もうひとつ、私は着物を着る機会があるのですが、「着付け習いたいんです」という相談を受ける時に、「着付を習いに行くよりも、着物をきて何かをするというものを探した方が良いですよ」と答えます。私の場合は「着物を着る」「着物を娘に着付けてあげたい」ということを考えたので「着付け教室に行くのでななく、茶道を習う」ことにしました。今から10年以上も前の話です。
20代の頃にお茶をやっていたということもありますが、(お茶の先生には申し訳ないのですが)お茶を学ぶというよりも「着物をコンスタントに着たい」その数は多い方が良いと思ったのです。
あなたがピアノで苦しむ理由???
実は若い頃の私は前述の理屈がよくわかっていませんでした。(前の文章で偉そうに書いていますが・・汗)ピアノが弾けることは偉いというか?カッコいいと思っていたし、そのスキルを持っていることが自慢のひとつ(そこまで大袈裟ではないけれど)でもあったような気がします。そして当時の私は、「バッハのメヌエット・ト長調(誰でも知っているあの名曲)」を弾いている人よりも「エリーゼのために(ベートーベン)」を弾いている人の方が実力が上だと思い込んでいました。今考えると、ものすごく浅はかな考えを持っていたなと思います(恥)
よく楽譜を探しに行くと「バイエルで弾ける○○」とか「ブルグミュラーレベルの○○」などのタイトルをつけた楽譜をたくさん見かけます。
でも、作曲者の立場、例えばバッハさんもベートーベンさんも、その曲を作る時に「初心者用に」とか「中級者用に」なんて考えて作っている訳ではないのです。
私たち人間が(もっと言っちゃえば、日本人が?)勝手にレベルをつけて、それに振り回されてしまっているだけなのです。この言葉、通じていますでしょうか?(通じて欲しいなぁ・・・と思いつつ)
ピアノは偉くもないし、すごくもない、そこに存在しているだけ
ピアノも同様です。太鼓も、おもちゃのピアノも、リコーダーも、トランペットもフルートも「楽器」なのです。そこに「すごい」も「偉い」も「かっこいい」もない。スプーンと同じ「道具」それだけです。
では、スプーンが「何かを食べるために」という目的を持つのなら、ピアノが持てる「目的」って何ななのでしょう?
もちろん、それは人それぞれです。「練習そのものが楽しい」と思う人もいるでしょうし、「人前で演奏するのが楽しい」という人もいるかもしれません。それは人ぞれぞれで良いのです。人と比べるものではないので。でも、大事なことは「何かの目的をもつ道具」であるということを忘れないということなんじゃないかな??と私は思っています。
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